能登半島の輪島市といえば、輪島朝市が有名かと思います。
朝8時から昼の12時まで朝市通りには地元名産などの露店が並び、多くの観光客で賑わう観光スポットです。
今回は輪島朝市を訪れ、その周辺を散策してみたので紹介します。
散策コース
朝市通り近くの駐車場(いこいの広場駐車場:有料)から朝市通りを散策。輪島ドラマ記念館、永井豪記念館をめぐり、食事処・海幸で海鮮丼を堪能。輪島工房長屋を抜け、重蔵神社でお参り、足湯につかり、最後は輪島キリコ会館で能登文化に触れる散策コースです。
駐車場
朝市通りに一番近い駐車場は、いこいの広場駐車場になります。朝市の時間帯のみ有料となります。それ以外での入出庫は無料です。ゲートは常に開放しています。
◆駐車場情報
有料時間帯:8:30~12:00
※上記時間帯以外は無料開放
駐車台数:208台
料金:普通車 300円 /マイクロバス・キャンピングカー 1000円
駐車場ですが、輪島キリコ会館の近く(先ほどの地図で輪島朝市大型バス駐車場となっているところ)、ホテルルートイン輪島の北側にも広い駐車場があります。こちらも駐車システムは同じです。
24時間入出庫可能ということもあり、車中泊の車も何台か駐車していました。いずれの駐車場も敷地内にトイレ、自販機などが完備されています。
駐車場の北側はポートパークと呼ばれ、散歩や釣りを楽しむ方が多くいらっしゃいました。時間に余裕があるなら、海を眺めながらの散歩などもお勧めです。
輪島朝市
朝市通りには新鮮な魚介、加工品、農作物、民芸品など、多くの露店が並んでいます。地元のおばあちゃんのお店が多く、通りを歩いていると「おにいちゃーん」とよく声をかけられます。(こちらは見た目も実年齢もアラフィフのおじさんですが・・・)ちょっと、恥ずかしいですね。
通りの一角にはお店で買った魚介類をその場で炭火で焼いて食べられるコーナーもあります。残念ながらコロナの影響で休業中ですが、買ったものを新鮮なまま、その場で焼いて食べられるのはうれしいですね。
民芸品のお店では、地元の方手作りの「能登のかざぐるま」が並べられていました。ひとつひとつ丁寧に心を込めて作られており、そのかわいさにひとつ頂きました。
通りを歩いていると本当によく声をかけられます。また、サービスも凄くて気づいたら手にいっぱい、買い物袋を持っている状況になります。商売上手だなぁ。
新鮮な魚介類を買ったら、お店によっては宅急便のサービスもあるので利用してみるのもよいかと思います。
多くのお店がならびどこで買おうか悩んでしまうかと思います。
地元の人とお話し、特産品に触れ、どれにしようか悩み、思いがけない温かいサービスがあったりなど、人との触れ合いも輪島朝市の魅力かと思います。
◆輪島朝市情報
営業時間:8:00~12:00
定休日:毎月第2、第4の水曜日、1/1,2,3
※臨時休業もあり。詳細は公式HP参照。
輪島ドラマ記念館
NHK朝の連続テレビ小説「まれ」(2015年放送)は輪島市などが舞台になっています。ドラマに登場したセットを再現した「輪島ドラマ記念館」がいろは橋の近くにあります。
主演は土屋太鳳さんでパティシエを目指す主人公を演じています。赤色が映えたいろは橋はドラマにも多く登場しており、近くのバースデーケーキのモニュメントとともに記念撮影スポットになっています。
館内に入るとドラマでも何度も登場した「朝市食堂まいもん」を再現したロケセットがあります。ドラマファンでなくてもどこか懐かしい食堂の雰囲気を楽しめるかと思います。
館内には、まれ関連や輪島名物のお土産などもあります。
◆施設情報
営業時間:8:00~17:00
定休日:年中無休(1/1,2,3のみ休み)
入場料:無料
永井豪記念館
アニメ「デビルマン」、「マジンガーZ」、「キューティーハニー」の作者である永井豪さんは輪島市出身で、その記念館が輪島朝市通り内にあります。
入口にマジンガーZ、中に入ってもマジンガーZが出迎えてくれます。アニメが連載・放映されたのが1972年頃のため、自分よりもう少し上がドンピシャ世代になりますが、小さいころに再放送でアニメはよく見ていました。どの作品も記憶に残る大好きなアニメです。
館内にはアニメの原画が展示され、その緻密な描写を生で見ることができます。その他にレアものフィギュア展示や豪の庭、部屋などのコーナーもあります。
エントランスの壁には何気なく作者直筆の絵やサインなどがあったりします。それを探してみるのも楽しいかと思います。
今から40年以上前の作品ですが今でも色褪せないのは、リアルな絵のタッチだけでなく、のめり込むほどの緻密なストーリー、世界観の凄さだと思っています。久しぶりにアニメでも見てみようかな。
◆施設情報
開館時間:8:30~17:00
休館日:年中無休
入場料:大人 520円 / 小人 210円
注意事項:展示室内は撮影禁止
※エントランスはOK
公式HP:永井豪記念館 | 「デビルマン」「キューティーハニー」などの名作でおなじみ、輪島市出身の漫画家・永井豪の記念館
食事処・海幸
朝市通り内に輪島港直送の海鮮が楽しめる食事処・海幸さんがあります。実は輪島港はふぐの漁獲量が日本一だそうです。メニューにもふぐを贅沢にご飯の上にのせた「輪島ふぐ丼(税別1800円)」や、ふぐ寿司が楽しめます。
今回はいろんな魚を楽しめる海幸丼(かいこうどん:税別2300円)とふぐ寿司2貫(税別300円)を贅沢にも頼んでみました。
海幸丼には輪島港で揚がった8種類の魚がのり、とてもボリュームがあります。魚は新鮮でプリプリの身、脂の甘みが口いっぱいに広がり、輪島の魚を存分に味わうことができます。ふぐの寿司は淡白ではあるものの、こちらも甘みとほど良い食感がくせになりそうです。輪島の海の幸を堪能しました!うーまい!
重蔵神社
朝市通りと道路を挟んで反対側は「わいち通り」と呼ばれ、いくつかのお店がならぶ商店街になっています。そのわいち通りは重蔵神社(じゅうぞう)の表参道でもあります。
神社の近くには輪島工房長屋があり、漆塗りの職人さんの仕事をみたり、お話したり、輪島塗の絵付けの体験もできるそうです。
重蔵神社に到着すると立派な社殿が見えてきます。手水舎で身を清め、拝殿にお参りします。1300年の歴史のある奥能登の古社で、能登を平定したといわれる天冬衣命、縁結びの神様・大国主命を祀っています。
この時期になると手水舎に、ピンクやブルーの美しい紫陽花(アジサイ)が浮かんでいます。暑い季節でも見ているだけで涼が感じられていいですね。
間違いなくインスタ映えスポットかと思います。
足湯・湯楽里(ゆらり)
神社のすぐ横には、無料で楽しめる足湯があります。
源泉は輪島温泉で、ナトリウム・カルシウム塩化物泉で、疲労回復などの効能があります。
写真の右端が源泉が湧いているところです。温泉は飲むこともできます。観光客の方が飲んでいて、おえー!って叫んでいたので、良質な温泉で間違いないでしょう!自分は飲むのを遠慮しました。。
足湯だけでも体がポカポカ温まりますね。10~20分、額に汗ばんできたら出頃です。床には足つぼマッサージができる石も敷いてあります。あぁ~、気持ちの良い足湯でした。。
輪島キリコ会館
能登半島のお祭りで使われるキリコ(切籠)と呼ばれる御神灯が、輪島キリコ会館に一堂に集まり展示されています。キリコの正式名称は切子燈籠で、略称で切籠、キリコと呼ばれています。
施設内に入ると祭りを彩る、能登半島の各地域のキリコが所狭しと展示されています。キリコは長方形の障子紙を貼った行灯と長い担ぎ棒、行灯を支える紐で出来ています。行灯には文字や紋、武者絵などが書かれています。
大きいものになると高さ12m、重さ2tにもなり、担ぎ手100人以上にもなるそうです。最近は電線の関係から、4~5mのキリコが主流とのことです。色々と説明してくれる説明員がいらっしゃるので、疑問に思ったことは聞いてみるとよいかと思います。
主なキリコ祭りは7~9月に各地域で開催され、その様子は館内でも紹介されています。今年はコロナの影響で、残念ながらほとんど開催中止になっています。
コロナが落ち着いた年には、夏に能登半島を旅すると、キリコ祭りに出会うことがあるかもしれません。今度は実際の祭りを現地で生で見てみたいです。映像を見ているだけでも熱気が凄いです。
◆施設情報
営業時間:8:00~17:00
定休日:年中無休
入館料:大人 630円 / 高校生 480円 / 小中学生 370円
電話:0768-22-7100
公式HP:輪島キリコ会館 | WAJIMA KIRIKO ART MUSEUM
まとめ
輪島朝市とその周辺をぶらり散策してみました。
朝市では地元の方と触れ合いながら、新鮮な魚介類や農産物、民芸品など、見て、買って楽しむことができます。サービスが凄すぎて気づいたら手に持ちきれないぐらい買い物してるかも。せっかく輪島朝市に来たんだから、思いっきり買い物するのもありです!
近くには紫陽花の手水舎が珍しい重蔵神社、足湯、記念館など、見どころが沢山あり、能登・輪島の文化を知って、満喫できるかと思います。
輪島に来たらぜひ、朝市とその周辺をぶらりのんびり散策してみてください。