石川県能登半島に広がる「能登の里山里海」。
その代表的なスポットとして白米千枚田(しろよねせんまいだ)があります。
日本海に面し、海をのぞむかたちでいくつもの棚田が形成され、その美しい景色を求め、多くの観光客で賑わうスポットになっています。
今回は白米千枚田に隣接した道の駅「千枚田ポケットパーク」に車中泊してみたので紹介したいと思います。
アクセス
能登半島の北部、国道249号線沿いに道の駅「千枚田ポケットパーク」があります。道の駅のすぐ近くには白米千枚田があり、歩いてすぐアクセスできます。
施設情報
駐車場:普通 49台 / 大型 5台 /身障者 2台
トイレ:24時間使用可
自販機:飲料
売店・レストラン:あり
◇千枚田レストハウス
営業時間:8:30~17:30
定休日:無
充電スタンド:1台
無料Wifi:有
白米千枚田
白米千枚田へは道の駅からすぐアクセスできます。階段を降りていくと展望スペースがあります。道の駅内にも展望デッキがあり、そこからも雄大な千枚田の景色を楽しめます。休日になると千枚田の景色を求め、多くの観光客で賑わいます。
海をのぞむかたちで棚田が形成されており、海岸線まで続く千枚田の雄大な景色を楽しむことができます。展望台からさらに海の方まで降りることもでき、下から千枚田を眺めることもできます。
訪れたときはあいにくの空模様でしたが、天気の良い夕方になると夕日に照らされる千枚田が美しいと人気のようです。夕方に訪れましたが、太陽が雲に隠れてしまい、残念ながら夕日と千枚田のコラボ写真は撮れませんでした。
世界農業遺産「能登の里山里海」の代表的存在
世界農業遺産とは、土地利用、農村文化・景観を地域システムにより維持保全し次世代へ継承することを目的として、2002年に世界的に始まったプロジェクトです。
能登の里山里海が日本で初めて2011年に世界農業遺産に認定され、そのひとつとして白米千枚田が含まれています。年々、千枚田の注目があがり、代表的存在と言っても過言ではないかと思います。
道の駅の一角に、とても興味深い記念石碑があります。
愛知県立安城東高等学校の生徒により、修学旅行で10年もの間、耕作放置されていた当地を草刈作業し、今の景観保全につながっているとのことです。この活動のおかげで今の美しい千枚田が守られ、世界農業遺産認定にもつながったことを思うと、大変素晴らしい活動に感謝の気持ちでいっぱいになります。
雰囲気はどんな感じ?
夜の10時頃の様子ですが、3台ほど車中泊の車が停まっているだけで、比較的空いている感じです。駐車場内は外灯も多く、全体的に明るい雰囲気です。
夜中になると国道を走る車も少なく、静かにすごすことができます。トイレや自販機周辺も写真の通り、外灯のおかげで明るくて安心です。
朝6時ぐらいの様子ですが、写真のような感じです。早いうちは車が少ないですが、この後、千枚田を求めて車が増えてきます。写真の奥が展望デッキ、棚田への入り口のため、この場所が少し賑やかになります。
おすすめの駐車場所
普通車の場所であれば、どこでも快適に車中泊できるかと思います。すこしのんびりするのであれば、上の写真のキャンピングカーのあたりがお勧めかとおもいます。展望デッキ側は早い時間からちょっとずつ車の出入りが増えて賑やかになります。
第2駐車場もありますが、外灯がなく真っ暗で、近くに民家もあるためおすすめしません。また、西側も同じく民家が近く、また道の駅の入り口にも近いため、色々と気になって快適にすごせない可能性があります。
入浴情報
道の駅の近くに、日帰り入浴、温泉施設がほとんどなく、少し遠いですが、隣町の能登町にある「能登七見健康福祉の郷なごみ」を紹介します。
能登七見健康福祉の郷なごみ
道の駅から30km弱離れており、結構遠いです。観光地巡りのついでに寄るなどした方がよいかと思います。
◆施設情報
営業時間:10:00~22:00
※レストラン:10:00~21:00
定休日:月曜日
料金:大人 460円 / 中人 300円 / 小人 150円 / 3歳未満 無料
石鹸・シャンプー:備え付け無し
※持参するか施設で購入(小ボトル100円)
電話:0768-67-8200
公式HP:能登七見健康福祉の郷「なごみ」
お風呂は室内、露天風呂、サウナがあります。お湯は無色透明で少ししっとりしたサラサラのお湯です。露天風呂からは日本海を眺めることができます。
室内、露天風呂 <出典:能登七見健康福祉の郷「なごみ」>
施設内には売店や休憩所、レストランもあり、お風呂上りにのんびりすごすことができます。観光客より地元の方の利用が多く、また料金も安いのでおすすめの入浴施設かと思います。
ただし、石鹸、シャンプーなどは置いていないため、持参するか施設で購入することを忘れないでください。あと、露天風呂からの景色は最高なので、日の昇っているうちに行くこともおすすめします。


周辺の観光
千枚田の近くの海沿いには、自然が織りなす多くの見どころ、スポットがあります。道の駅から東に10kmほど行くと、窓岩、垂水の滝があります。
窓岩
窓岩は名前のとおり、岩に窓があるかのような穴が開いています。写真では分かりにくい、というか分からないですね。。この場所ですが、夜になるとライトアップされます。夜の海と岩場が怪しく浮かび上がる姿は綺麗ですよ。
垂水の滝
窓岩の近くには垂水の滝があります。落差35m、山から海に直接流れる滝は珍しく、初めて見たかもしれません。遊歩道から滝に近づくことができます。風が強い日は滝が吹き上げられる珍しい現象があるとのことです。


グルメ情報
能登半島、石川県を旅していると、よく目にするラーメン屋があります。
「8番らーめん」、、ちょっと気になったので寄ってみることにしました。
8番らーめん
昭和42年に加賀市内の国道8号線沿いに創業したラーメン屋で、現在は石川県を中心に福井、富山に複数店舗を構えるラーメンチェーン店です。
こだわりは白山連峰の伏流水を使った太麺に野菜たっぷりのラーメンです。野菜ラーメンがメインで、味は5種類(味噌、塩、醤油、とんこつ、バター風味)から選べます。バター風味は塩ベースとのこと。
5種類の中から、迷いに迷って味噌を選んでみました。バター風味も気になったのですが。
たっぷりの野菜がのり、麺は平べったい太麺で、もちもちっとした食感があります。キャベツはシャキシャキ感は残しつつも、しんなり柔らかく炒められ、味噌の濃い味スープとマッチして美味しかったです。
8番とデザインされたかまぼこ?もラーメンでは珍しいトッピングでした。
ファミリー向けの優しい味付けのラーメンでおいしかったです。次はバター風味を食べてみたいです。
まとめ
道の駅「千枚田ポケットパーク」での車中泊旅を紹介しました。
近くには世界農業遺産「白米千枚田」があり、海に面した珍しい棚田が広がる千枚田の雄大な景色は、時間を忘れて見入ってしまうほど、日本の原風景が今に残る、本当に美しい絶景です。
車中泊する上では静かで快適な道の駅ですが、難点は入浴施設やグルメスポット、食事処が近くにあまりないことです。道の駅に到着する前に、計画的に旅の行程に織り込み、立ち寄ってくることをおすすめします。
道の駅「千枚田ポケットパーク」
能登の里山里海の美しい風景がここにあります。