本州の岡山県倉敷市から四国の香川県坂出市を結ぶ瀬戸大橋。
その四国側の先端には瀬戸大橋記念公園があり、間近で瀬戸大橋を一望できるほか、橋が出来るまでの歴史や橋の構造など、知って学べる展示施設があります。公園自体が道の駅で、当初ここで車中泊と考えていましたが、曜日によっては夜間は駐車場が閉鎖されるとのこと。諦めて、近くの湯YOUパークで車中泊することにしました。
今回は瀬戸大橋から車で10分ほどの場所にある、湯YOUパーク提携施設「瀬戸大橋・四国健康村」で車中泊してみたので紹介したいと思います。
◆湯YOUパークとは
温泉施設や旅館などの駐車場に車中泊できる、くるま旅クラブ会員向けのサービスです。くるま旅クラブについては、こちらの記事(車中泊の旅をもっと楽しむために・・・)で紹介しています。
アクセス
高松自動車道・坂出ICから約10分のところに四国健康村があります。瀬戸大橋記念公園からも約10分でアクセスできます。駐車場内に建てられた観音様が目立つので、迷うことはないかと思います。
どんなところなの?
四国健康村は名前からも分かるように、健康ランド的な入浴施設になります。多種多様なお風呂、食事処、休憩スペース、ゲーム、マッサージコーナーなどのほか、大衆演劇が楽しめる劇場もあります。24時間営業で1日ゆったり楽しめる他、休憩スペースでの仮眠、カプセルルームや個室での宿泊もできます。
車中泊するには?
電話で直接連絡します。空いていれば当日の飛び込みでも大丈夫です。四国健康村に到着したら、第2駐車場にまずは停めてください。この場所が車中泊エリアになります。
受付で車中泊する旨を伝え、くるま旅クラブ会員証を提示します。車中泊場所の電源使用については、「使用する」をおすすめします。電源使用有無で駐車場所が変わります。現地に行くと分かりますが、10階建てのマンションと隣接しており、電源無しにするとマンション側の近くを指定されます。できれば離れた場所が良いですよね。
車中泊利用料は1台2,000円(電源利用時は+500円)です。これとは別に入館利用が必須になりますので、3時間プラン(850円~)、もしくはフリープラン(1,800円~)が人数分追加となります。
「今日は1日のんびりしよう~」と早くから来ていたため、フリープランを利用してみました。朝5時から翌日夜中の2時まで利用できます。車に荷物を取りに行くなど、外出は基本的に大丈夫です。駐車場から出る場合は、駐車券を都度処理してもらいます。
館内のトイレは24時間利用可能です。車中泊者専用の証明書を持っていればOKです。朝風呂(男性6:00、女性7:00~9:30)は2名まで無料で楽しめます。朝風呂、気持ちよかったなぁ~。
うどん県 釜揚げの湯などバリエーション豊かなお湯を楽しめる
お風呂の種類が多く、日替わりの癒し湯、電気、ジェット湯、炭酸泉、サウナなど、色々なお風呂を楽しむことができます。色々入浴してみて一番のお気に入りは、釜揚げの湯です。真っ白のお湯で湯加減もちょうどよく、備え付けのテレビを見ながらのんびり浸かれて、旅の疲れも吹っ飛びました。
釜揚げの湯をはじめ、色々なお湯が楽しめる<出典:四国健康村 公式HP>
お風呂でさっぱりし、お腹も空いていたので、食事処で刺身定食を堪能しました。車を運転しないのであれば一杯行きたいところですが、いつ何があるか分からないため禁酒。お茶で乾杯!
休憩スペース充実!気になるマンガも読み放題
休憩スペースは無料スペースだけでも十分な広さがあります。ゆったり椅子に座って、マンガを読んだり、スマホ(無料wifiスポットあり)したり、ぼーっと気ままに過ごせます。アニメ版を楽しみにしているため、コミックを読まないようにしていたのですが、誘惑に負けて、鬼滅の刃を読み耽っちゃいました。21巻を読んだところで時間切れ。続きが気になるぞ!
休憩スペースに気になるものが映っていますね。なんと!テント泊(別料金)ができるようです。車中泊で鍛えたどこでも寝られるスキルを発動しても、自分にはまだ厳しそうです。
楽しい!大衆演劇でリフレッシュ
館内の一角にある大広間では、大衆演劇が楽しめます。全席指定制(有料)ですが、平日の夜のみ、フリープラン利用者は無料で楽しめます。一番前と一番後ろがフリー席になります。
実はこれが今回の楽しみのひとつでありまして、開演前早くからワクワクして劇場で待っておりました。お客さんも集まりだし、18時定刻に開演!歌謡曲に合わせて次から次へと披露される、女形の美しい踊りに魅了されちゃいました。ちょっとコミカルな演出もあり、約1時間のショータイム、かなり楽しめました。ドはまり。また見たい!
施設情報
営業時間:24時間営業
定休日:年中無休
車中泊利用料:1台2,000円(別に入館利用料が人数分必要)
電源利用:500円
※くるま旅クラブ会員のみ
入館利用料:3時間プラン 850円~
フリープラン(5:00~26時) 1800円~
※夜中の2時~早朝5時までは別途深夜料金追加
その他:大衆演劇(全席指定席)
食事処、休憩スペース、ゲームコーナー
仮眠、宿泊利用可能(別料金)
電話:0877-49-2600
くるま旅クラブHP:しおはまの湯 四国健康村(香川県)の情報|くるま旅公式WEBサイト
車中泊してみた感想
平日の夜23時ごろの車中泊エリアの様子です。
第2駐車場ということもあり、四国健康村の送迎用バス以外は、お客さんの車は1台も停まっていません。車中泊の車もゼロでした。ひとまず適当な場所に停めていたので、このあと、電源有りの車中泊スペースへ移動しました。
隣接したマンションの眼下に広がる車中泊エリア
第2駐車場が10階建てマンションのすぐ隣のため、車からも、また、おそらくマンションベランダからも良く見える位置になります。電源無しフリースペースの場合、よりマンション側になります。
車中泊する上では当たり前のことですが、周囲に迷惑をかけないことが大切です。ドアやスライドドアの開け閉めには細心の注意をしました。できれば第1駐車場側で車中泊出来ればよかった、、、というのが本音です。
メイン道路から離れた場所で、隣接したお店も閉まり、周囲はマンションと住宅。四国健康村に来るお客さんも減り、第2駐車場の出入りは無いため、夜は静かでした。普通の住宅街にいるような、そんな感じでした。
朝になると、車が1台、2台と第2駐車場に入庫。駐車場の奥に行ってみると、契約車両の駐車場があり、そこへ停める車でした。通勤かな?車中泊ウェイクの前を数人が通り過ぎていきます。
「さて、朝風呂にでも行くか!・・・とその前にそうだ!うどんを食べよう!」
早朝6時から営業しているうどん屋さんへGo
駐車場のすぐ隣、車中泊場所の裏のオレンジの建物、歩いて1分の所に、早朝6時からさぬきうどんが味わえる「こがね製麺所」があります。定番のぶっかけから、釜たま、かけなどメニューが豊富で、小(1玉)~大(3玉)まで選べます。
店内に入りトレーを取って、窓口で「冷たいぶっかけうどん中ください」と注文。うどんを貰って、野菜てんぷらのお皿をトレイに載せ、会計を済ませ、あげ玉とネギをセルフでトッピング。テーブルで食べ終わったら返却口に返す。
うどんのセルフ方式にまだ慣れていないこともあり緊張したなぁ~。メニューを事前に見ていないと注文できなかったかも。
うどんの感想は、写真を見たまんまです。とにかくモチモチで喉ごしツルツルで、噛めば噛むほどうどんの風味と、出汁の効いた汁が後引く旨さです。レモンのアクセントも良く、さっぱりした味わいで2玉をぺろりと平らげちゃいました。あのモチモチした食感が忘れられない。。また食べたい。うーーまい!!!!!
周辺の観光情報
瀬戸大橋記念公園
瀬戸大橋の四国側にあるのが、瀬戸大橋記念公園です。広い敷地内には、瀬戸大橋について知ることができる記念館や、イベントドーム、タワー、芝生スペースなどがあります。
必ず立ち寄りたいのが記念館です(入場料無料)。瀬戸大橋が出来るまでの苦労の歴史、橋の構造、難工事を支えた人々、工事の様子など、瀬戸大橋のすべてを知り、学べる施設になっています。難工事を潜り抜け、橋を完成させるまでの技術者・杉田さんの話は感動したなぁ・・・。
記念館の屋上は展望台になっており、四国側から瀬戸大橋を一望できます。
「あの部分が難工事だったんだなぁ。あの部分はこんな構造なんだな・・・。」
記念館で色々と学んだ後では、また違った瀬戸大橋の見方が出来ますね。車で走って渡っちゃうと一瞬ですが、完成にたどり着くまでには長い歴史と苦労があった。自然と感謝の気持ちが込み上げてきました。
まとめ
「瀬戸大橋・四国健康村」で車中泊を紹介しました。
瀬戸大橋に近い場所にあり、色々なお風呂、休憩スペース、そして大衆劇場など、1日居ても飽きないぐらい大満足な入浴施設でした。演劇を見て華やかな気分になり、お風呂でリフレッシュ、好きなマンガに没頭し、早朝から美味!さぬきうどんに舌鼓、朝風呂で気分爽快!車中泊旅の疲れも吹っ飛びました。
ちょっと気になるのは車中泊場所ですね。マンションと隣接しているため、ある程度車中泊慣れしていないと、気になる人は気になるかも。車で寝るだけ!と割り切ってしまえば、遅くまで館内で過ごし、早朝に出発しちゃえば大丈夫です。人通りも少ない方なので、街中でも静かにすごせたかと思います。
瀬戸大橋周辺で車中泊(くるま旅クラブ)、もしくは仮眠、宿泊で困っていたら、四国健康村に立ち寄ってみると良いかもしれません。店員さんは皆さん親切で、快適にすごせました。今後、車中泊旅などで近くを通る際は、また立ち寄ってみたいと思います。楽しかったぁ~。。