四国をめぐる旅も早いものでもう6日目。
初日の徳島うずしおに来た時には、まだ1週間も休みがあるぞ!と思っていましたが、楽しい時間はあっという間ですね。仕事をしていると1週間は長いのに…。
6日目はしまなみ海道を後にし、別子銅山跡「マイントピア別子」、スリル満点「祖谷のかずら橋」をめぐります。その後は翌日の香川こんぴらさん巡りに備え、近くの入浴施設で車中泊というスケジュールです。それじゃ、行きますかぁ!
しまなみ海道を出発する
しまなみ海道・大三島の道の駅「今治市多々羅しまなみ公園」で車中泊し、雨の音で目が覚めました。前日の午後から雲行きが怪しく、とうとう雨が降ってきてしまいました。多々羅大橋と生口島に霧がかかる幻想的な景色をしばしながめ、名残惜しいですが、しまなみ海道を後にすることにしました。
途中の来島海峡SAでちょっと休憩。
広くてきれいなサービスエリアで、2Fの展望室からは来島海峡と大島へ架かる大橋が一望できます。前日は天気にも恵まれ、しまなみ海道の絶景にグルメ、歴史と、たっぷり楽しめました。次回来るときは広島方面も巡り、しまなみ海道コンプリートしたいと思います。1日だけじゃ時間が足りない!
サービスエリアの売店では愛媛のお土産が充実し、日本が誇る本場・今治タオルが所狭しと並べられています。お土産にと、フェイスタオルとハンカチを購入しました。それに、目が合ってしまったみきゃんちゃんの飴もゲット。かわいいですね。限定瀬戸内レモン・レモネードも甘酸っぱい感じで美味しかった!
来島海峡SAを後にし、目指すは別子銅山跡にある、マイントピア別子です。60km近くのドライブ。のんびり向かうことにします。
マイントピア別子で坑道めぐり
海沿いから山の中の景色に変わりしばらく走ると、道の駅「マイントピア別子」の看板が見えてきました。駐車台数が400台近くと、なかなかの大きさの道の駅です。ここ、道の駅内にマイントピア本館があり、坑道へはそこからトロッコ列車に乗って向かいます。
観光地になくてはならない、顔はめパネルを発見!別子銅山から銅を海まで運んでいた、仲持と呼ばれる方々をモデルにしています。約30kgから45kgを背負って険しい山道を運んでいたとのこと。すごい!
本館へ入るとマスコットキャラのたぬきの「銅太くん」がお出迎え!?館内には売店やカフェ、レストランや、日帰り温泉もあります。温泉は22時まで利用できるので、車中泊旅には嬉しいかも。
坑道へ向かうトロッコ列車の乗り口は、2Fから外に出たところにある「開運駅」になります。先に1Fでチケットを購入し、1時間おきに出発する列車を待ちます。さて、どんな列車が来るのかな。
おっ!列車がきたぞ!
がったん、ごっとん・・・きー、、ぷしゅー。
蒸気機関車がやってきたじゃないですか。
客車が色々あり、なんとカゴ車まであります。なんともスリル満点ですな。とりあえず乗ってみたものの、天井に頭がつかえてちょっと窮屈かな。一般客車に移動し、のんびり列車に揺られることにしました。
トンネルを抜け、鉄橋を渡る約5分間の列車の旅。
車内に流れる別子銅山の紹介アナウンスに耳を傾け、車窓を吹き抜ける心地よい風と景色を眺め、列車は目的地の「幸運駅」に到着です。ちなみに車内観光アナウンスは、ここ新居浜市出身の水樹奈々さんが担当されていました!
列車を降り、駅から坑道までは歩いてすぐの場所にあります。
別子銅山は江戸時代から昭和48年までの283年も続いた日本三大銅山のひとつで、観光坑道として残っているのがここです。坑道内では江戸から現代にかけての、銅山での仕事、人々の暮らしなど、色々なことが学べます。
真夏のめちゃくちゃ暑い時期。気温は30℃ぐらいあったかと思います。坑道に入り、その涼しさにびっくり!なんと、18.9℃の冷え冷え快適空間。坑道や洞窟は夏は涼しく、冬は暖かくて本当に快適です。
よーし、これから坑道をめぐって、じゃんじゃん紹介するぞ!と思っていたところ、なんと、写真をほとんど撮っていなかったことが判明。。。唯一の入口付近で撮った写真を紹介します。歓喜坑と呼ばれ、別子銅山の最初の坑道で、みんなで喜んだことから、そのような名前になったとのことです。
ひんやり快適な坑道内で涼みながら、非日常的な雰囲気の中、歴史に触れ、別子銅山のことをたくさん知る、よい体験になりました。坑道を後にし、列車が来るまで近くを散策してみました。
幸運駅から近い場所に、第4通洞坑、そして鉄橋線路跡があります。明治から掘り始めて、閉山されるまでの間、別子銅山の発展に大きく貢献した坑道のひとつだったそうです。坑道入口の柵の前までは行くことができ、今でも坑道内のひんやりした冷気を感じることができます。まるで天然のクーラーのようです。かなり涼しくて、ここから動けない。。。
帰りの列車が到着し、客室でのんびり快適列車の旅です。開運駅に到着し、車に戻る途中で、八寿みかんソフトをいただくことに。みかんのほんのり甘酸っぱさがくせになるソフトクリームでした。うまかった!散策したあとは甘いものが欲しくなりますね。
マイントピア別子からさらに山の方へ向かった先に、東洋のマチュピチュと呼ばれる「東平(とうなる)」があります。これは行かないと、というこで向かってみたら通行止めでした。。落石の影響で当面は行けないとのこと。復旧したらまた来ます!
スリル満点!渓谷に架かる祖谷のかずら橋
別子銅山を後にし、東へ約100km、祖谷のかずら橋に向かいます。
山道をひたすらドライブしていると、平家の・・・という看板をよく目にします。源平合戦で敗れた平国盛と安徳天皇が落ち延びたという平家伝説があるようです。今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の前半や、アニメ「平家物語」などにも登場した人物ですね。アニメのあの独特な雰囲気は良かったなぁ。
大駐車場から売店を抜けた先にかずら橋があります。先ほどまで降っていた雨もやみ、少しジメジメな空気の中を歩いていると、キャーという声が橋の方から聞こえてくる。かずら橋を渡っている観光客の声でした。たしかに高い場所だけど、そこまで怖いことはないでしょう、とこの時は思っていました。。
自分が到着した時には観光客が誰もいない状態。これはかずら橋を独り占めだ!写真もいっぱい撮ろう思っていました。この時は。。。
「こ、こ、これは無理かも・・・」
体中の血が沸騰する感じと足が勝手にガクブル状態に。誰も来ていないのでゆっくり渡ればいいかぁ、と渡り始める。雨のせいで足元は滑るため、嫌でも足元を見ることに。その度に血がまた沸騰する。汗も出てきた。これはカメラ撮影どころではない。
数メートルほど渡ったところで戻りたくなった。いまなら間に合いそう。振り返ると若者が楽しそうに渡ってくる。完全に退路を断たれた・・・。これは渡る切るしかない。まるで源氏に追われた平家武士のようだ。。景色を見る余裕まったくなし。なんとか渡り切ったぞ。
祖谷のかずら橋、恐るべし!スリル満点どころではなく、満点振り切れちゃいました。感想は?と聞かれたら、「楽しかったです!」と言うことしかできず。景色を覚えていないぐらい、スリルがありました。でも、「また渡りたいです!」。次は大丈夫そう・・・かな?
かずら橋から少し歩いたところに、琵琶の滝と呼ばれる滝があります。落ち延びた平家がかつての都の生活をしのび琵琶を奏でていたという言い伝えから、その名前が付けられたとのことです。かずら橋で熱くなった体もひんやり癒されました。
明日の香川こんぴらさんめぐりに備えて車中泊
今日も移動でへとへと。そろそろ日帰り入浴と車中泊場所を探すことに。近くの道の駅「にしいや」に立ち寄ってみたところ、ちょっと駐車場が狭く、傾斜も気になる感じ。また、車中泊を遠慮した方が良さそうだったので、別の場所を探すことにしました。
近くの道の駅で良いところがなかなか見つからず。どうしようか悩んでいたところ、そういえばくるま旅クラブのことを忘れていました。心の中で懐かしのウェイクのCM「あんちゃん!ウェイクで来たこと忘れてた!(くるま旅クラブを忘れてた!)」とシンクロしちゃいました。
明日は香川のこんぴらさん巡りを計画していたので、その近くの「健康交流施設おおのはら萩の湯」さんにお世話になることにしました。電話で連絡するとOKとのこと。やったね。萩の湯さんへレッツゴー!
到着して受付で車中泊利用を伝え、くるま旅クラブ会員証を提示し、入浴利用料を支払う。なんと!車中泊無料で、駐車場の好きな場所を使ってOKとのことでした。さっそくお風呂に入って、休憩スペースでのんびり、旅の疲れを癒させていただきました。今日の晩御飯は日清シーフードヌードル!昭和レトロ感漂う雰囲気の中、懐かしい気分でカップラーメンをすすりました。うまーい!!
営業終了時間までのんびりすごしてしまいました。
車に戻り今日はこの場所で車中泊。明日のこんぴらさんめぐりに備え、しっかり寝て体を休めよう。。おやすみなさい。。。
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さいごに
四国をめぐる車中泊旅6日目、別子銅山、祖谷のかずら橋編をお届けしました。
夏でもひんやり涼しい別子銅山の坑道めぐり。坑道内の独特な雰囲気、そしてトロッコ列車旅という、非日常が味わえるスポットでした。祖谷のかずら橋は噂通りのスリル満点越えの橋。かずら橋からの景色はまったく覚えていないぐらいすごかった。
7日目はこんぴらさんの愛称で有名な金刀比羅宮、そして瀬戸大橋記念公園に向かいます。長くて短かった四国をめぐる車中泊旅も次で最終日です。。。
6日目の車中泊旅の行程