「2023年が始まり、さて、どこに行こうかなぁ」
気づくと半年近く、車中泊旅していませんでした。久々の旅先に選んだのは、静岡県の奥大井。南アルプスの南側、大井川沿いの山々に囲まれた自然豊かな場所で、大井川鐵道や寸又峡など人気の観光エリアです。湖に浮かぶ駅も見てみたい。
仕事終わりの金曜日、荷物をウェイクに詰めて、いざ出発!
道の駅「川根温泉」で車中泊
久々の車中泊旅で高鳴る気持ちを抑えつつ、急いで荷物をウェイクに詰め込み、奥大井に向けて出発です。ひたすら下道を走り続け、目的地の道の駅「川根温泉」に到着したのは深夜22時。辺りはまっくらで敷地内を寝床探してウロウロ。隅っこの暗い場所で車中泊しました。移動の疲れと静けさで朝までぐっすりでした。
車中泊の朝の楽しみは道の駅内の散策です。
目が覚めて車から飛び出てびっくり!目の前一面に緑鮮やかな茶畑が広がっていました。さすが、お茶の名産地ですね。敷地内の足湯は早朝7時から利用でき、ひとりのんびりぽかぽか贅沢気分。近くの大井川に架かる鉄橋下をくぐり茶畑を抜けて、川根温泉笠間渡駅まで、朝の清々しい空気のなかのんびり散策を楽しみました。さて、そろそろ出発しますか。
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道路と線路と川に架かる「塩郷の吊橋」
道の駅から北上してすぐの場所に、大井川に架かる「塩郷の吊橋」があります。車で走っていると吊橋が見えてきて、その下をくぐりぬける。なんと、この吊橋は川だけでなく、道路、そして線路の上にまで架かっているんです。
近くの駐車所に停め、民家の横を抜けた場所に吊橋の渡口があります。両側には民家、その先に道路、線路、そして雄大な大井川が見えてきます。凄いところにある吊橋だなぁと思いつつ、おそるおそる渡り始める。
足元は車がビュンビュン!トラックやバスが通ると迫力あるなぁ。橋もめっちゃ揺れとる!戻ろう。。今回の旅での最初の吊橋の洗礼を受けちゃいました。これから始まる吊橋との出会い、まだまだ序章に過ぎず…。
時期や時間帯によっては、吊橋の下をSL機関車が走り抜けることもあるようです。昨年の台風被害で現在は運休区間となっており、列車などを見る機会はなく、早く復旧して迫力ある列車たちを眼下に眺めたいですね。
塩郷の吊橋を後にして、大井川沿いをさらに北上。次に目指す場所は、奥大井の玄関口でもある道の駅「奥大井音戯の郷」です。途中、休憩で立ち寄った道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」は小さい道の駅ながらも、周囲を茶畑に囲まれた自然豊かな場所で、車中泊場所としても良さそうでした。
道の駅「奥大井音戯の郷」に到着
大井川鐵道の線路沿いに走っていくと、大井川鐵道「千頭駅」のすぐ隣に、道の駅「奥大井音戯の郷」があります。駐車場からは珍しい列車を見ることができ、子供が喜びそうなトーマス列車も。大人でもワクワクしちゃいますね。
車の運転で疲れたのでちょっと休憩。敷地内に本物のトロッコ列車の休憩スペースがあります。椅子に座って景色を楽しみつつ、しばらくぼぉーっとすごす。ちょっと千頭駅の方に行ってみようかな。
道の駅から歩いて数分の場所に、大井川鐵道「千頭駅」があります。ここは知る人ぞ知る、ゆるキャン△にも登場した聖地ということで、見覚えのある風景が広がっていました。1年ほど前に富士山車中泊旅で立ち寄った日帰り温泉「なんぶの湯」の休憩所で、何気なく読み始めたゆるキャン△にドはまり。。全巻揃えるほどのファンになりました。BUTAKUSHI!のお店も発見!(10巻に登場)
駅構内の売店では、ゆるキャン△コラボのここでしか買えないグッズがたくさんあり、どれにしようか悩むほどです。売れきれ商品もちらほら。。大井川鐵道の名所と主人公キャラ達が集合したクリアファイルをゲットしました。
千頭駅から出発する井川線は、日本一の勾配を登るアプト列車や、奥大井湖上駅など、鉄道ファンをはじめ、多くの観光客が訪れる人気のスポットです。時期によっては特別観光列車「星空列車」が運行しています。千頭駅から湖上駅までの夜の列車旅です。車旅も良いですが、列車旅も楽しそう。運よく空席があったので、チケットを購入しちゃいました。
星空列車までしばらく時間があるので、ちょっくら車で奥大井湖上駅に行ってみますか。日中の美しい景色も楽しみたいですよね。
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迫力満点!絶景、奥大井湖上駅
山道をのんびり走り、案内看板に従って細い道を降りていくと、20台ぐらい停められる駐車場に到着します。ここから歩いて湖上駅を目指します。
湖上駅までは遠くないものの、階段の昇り降りが結構大変。写真の通りのなかなかの斜面を登っていきます。久々の旅で体力低下中の自分。しんどいながらも進んでいくと、なんかすごい景色が見えてきたぞ。
「すげー!なんて絶景だ!」
「うっ!迫力満点だなぁ…」
目の前にはエメラルドグリーンに輝く湖面、青空、そして湖上駅に向かう朱色の鉄橋。こんな景色見たことない。とにかく絶景中の絶景が広がっています。湖上駅までは鉄橋の線路横の歩道を渡ります。足元や線路の隙間から湖面が見え、とにかく迫力満点。高いところが苦手なので、足ぶるぶるでなんとか渡り切りました。。ふぅ~。
ちょうど列車が駅に到着したので、すかさず写真をパシャ!湖上を走る大井川鐵道の列車、味がありますねぇ。1時間に1本しか列車が来ないので、タイミングが合ってラッキーでした。さて、駅周辺も散策してみます。
駅周辺にはカフェが1軒あるのみで、他には何もなし…。完全に観光の駅という感じですね。東屋でのんびり景色を眺めながらしばらく休憩。湖上駅からの景色と心地よい雰囲気を満喫しました。そろそろ、あの迫力ある鉄橋をまた渡って戻ることに。
足ぶるぶるで鉄橋を歩いていると、背後から警笛が!振り返ると、ちょうど列車が湖上駅を出発するところでした。スマホを構えて列車が来るのを待つ。きたきた!!パシャッ!パシャ!2度も列車に出会えてラッキーでした。ということは、1時間以上も湖上駅に居たんですね。のんびりしすぎ!?
帰る前にまだまだ絶景撮影スポットに立ち寄ることを忘れてはいけません。湖上駅の対岸の高台にある、レインボーブリッジ展望所です。湖に浮かぶ奥大井湖上駅の全景を撮影することができます。
長島ダムに立ち寄る
湖上駅の途中に長島ダムがあります。
最近プチハマりのダムカードをもらいつつ、ダムを見るため立ち寄ってみました。ここも湖上駅に劣らないぐらいの良い感じの景色ですね。ダム放流口近くには橋が見えます。もしかして吊橋?
行ってみると吊橋でした。
普通の歩道橋みたいだけど、曲がった感じはやはり吊橋です。こんなところも吊橋って、どんだけ吊橋好きなところなんだろう、と思いつつ渡ってみると、想像以上に揺れる揺れる!でも、塩郷吊橋や湖上駅で慣れてきたのか、ちょっと楽しくなってきた自分がいます。
旅の行程
さいごに
奥大井をぐるっと車中泊でめぐる旅の1日目前半を紹介しました。
道の駅「川根温泉」から車中泊旅がスタート。奥大井の豊かな自然のなか、吊橋の下を車や列車が駆け抜ける塩郷吊橋、珍しい列車と出会える大井川鐵道・千頭駅、湖に浮かぶ奥大井湖上駅など、たくさんの絶景スポットに出会えました。
次回の1日目後半は寸又峡で温泉、そして星空列車の旅を紹介します。