餃子を看板メニューとして全国展開しているお店といえば、
「餃子の王将」と「大阪王将」
という店名を思い浮かべる方も多いかと思います。
餃子をはじめ、炒飯、拉麺など、美味しい中華料理が手軽に味わえるとあって、学生、サラリーマン、ファミリーなど、多くの方に人気のある中華チェーン店です。
「王将の餃子にやみつき!無性に食べたくなる!」
餃子の王将でその魅力にどっぷりハマった自分ですが、ふと疑問が。。
「同じ王将という名前だけど、何が違うんだろうか?」
自分の好きな代表的3品(餃子、炒飯、ラーメン)に絞って実食、味くらべしてみたので紹介したいと思います。
どんなお店?
説明しなくても餃子といえば!というぐらい有名ですね。
看板メニューの餃子をはじめ、炒飯、ラーメン、天津飯、麻婆豆腐、エビチリ、エビマヨなど、種類が豊富で子供から大人まで楽しめるお店です。
同じ王将でも別会社が運営
2つの店名には同じ「王将」という文字が付いていますが、運営している会社は別会社です。餃子の王将は「王将フードサービス」、大阪王将は「イートアンド」です。お互いに資本提携などはなく、まったくの別会社です。
◆創業(1号店オープン)
- 餃子の王将 1967年 京都市
- 大阪王将 1969年 大阪市
のれん分けで誕生!そしてその後
餃子の王将の創業者の親類が、のれん分けで誕生させたのが大阪王将です。
その後、お互いに色々あったようですが、それぞれが別の餃子(中華)店として、今日までの人気につながっています。
実食!味くらべ
2つの餃子・中華専門のチェーン店。
代表的な3品(餃子、炒飯、ラーメン)を食べ比べてみたので紹介します。
※地域、店舗によりメニューが異なる場合があります。また、味付けや濃さも店舗で異なるため、味レポは参考としてください。
焼き餃子
みんな大好き、焼き餃子!
もちもちの皮に包まれたジューシーな餃子餡、こんがり香ばしい焼き目のパリパリ食感など、想像しただけで食べたくなっちゃいますね。王将に来たら迷わず餃子!
ジューシー&野菜のシャキシャキ感~餃子の王将
まずは、餃子の王将の餃子から!
餃子6個で一人前、242円(税込)です。注文すると、厨房に響き渡る会話。
店員:「コーテル、リャン(ガ)!」
初めて聞くとびっくりするかと思います。意味は「餃子2人前!」だそうです。王将用語で他には、「ソーハン、イー(ガ)=炒飯1人前」などあり、王将で働き始めたばかりの店員さんは覚えるのが大変そうですね。この注文コールを聞くと王将に来た気分になります。
一人カウンターからオープンキッチン内を眺める。
忙しくも手際よくに大量の注文を調理していく。お鍋から上がる炎、湯気。。美味しそうな香りが漂い、出来上がりを待つ空腹の自分を高揚させてくれます。
大きな鉄板で焼かれる餃子。ピッピ…、餃子が焼けた合図とともに鉄板が開けられると、ジュワジュワ、ピチピチの餃子がお目見え!ヘラで餃子6個を取り上げ、お皿に器用に盛り付ける。「お待たせしました!餃子2人前です!」
餃子が到着し、一口パクっと頬張る。。
焦げ目のパリパリ食感、皮ももちもち感も味わえ、餃子餡の肉のジューシー、旨さが口の中にいっぱいに広がります。餡の中の野菜具材が感じられ、シャキシャキ食感、アクセントが楽しめます。にんにくの風味も良いですね。
餃子のうまさを引き立たせるタレはシンプルです。
テーブル横に置いてある餃子のたれに、好みによりラー油とお酢を加える、シンプル一択です。餃子のタレだけでも酸味があり、餃子の旨味を引き出しどんどん餃子がお腹に吸い込まれていきます。うまーい!
肉の旨味が感じられるやわらかジューシー餡~大阪王将
次は大阪王将の餃子です。
元祖焼き餃子、6個で一人前、245円(税込)です。
大阪王将もオープンキッチンで、店舗にもよりますが、調理風景をカウンターから眺めることができます。専用用語みたいなのはなさそうです。(食事経験が少なく、もしかしたらあるのかなぁ?)
表面にしっかり焦げ目が付いた綺麗な餃子です。見た目が餃子の王将より整っている感じにも見えました。どちらのお店も店内でひとつずつ餡を皮に包んでいくそうなので、店舗による違いかもしれません。
餃子の皮の食感の違いはそれほど分かりませんでしたが、餃子餡は違いがはっきり感じられました。野菜具材の食感は少なく、よく煉られた餃子餡の肉の旨味、ジューシーさが、やわらかな食感とともに楽しめます。こちらもうまいー!ですね~。
大阪王将では餃子の食べ方があり、まずは、何も付けずにそのまま食べる。そのあと、餃子のタレのみ、ラー油入れたタレ、そして味噌だれで食べて、残りは好きな方法で食べるそうです。
おすすめはずばり、味噌だれです!
少し酸味のある味わい深い味噌が、餃子に驚くほど合っています。たっぷり餃子に付けて食べてみてください。餃子餡の旨味が味噌で一層引き立ちます。
餃子の王将はつぶあん、大阪王将はこしあん
2種類の餃子をまんじゅうの種類で例えるなら、餃子の王将はつぶあん、大阪王将はこしあんのイメージに近いです。
野菜のシャキシャキ感、食感を楽しめるのが餃子の王将。肉のジューシーさがやわらか餡で楽しめるのが大阪王将です。お互い負けないぐらい美味しい餃子で、食感の違いなどを食べ比べてみるのは楽しいかと思います。
炒飯(チャーハン)
餃子と同じぐらい代表的メニューといえば炒飯(チャーハン)。
どちらのお店も炒飯にとき卵のトロトロのスープが付いてきます。どんな炒飯なのか、紹介していきます。
しっとりで味がしっかりした炒飯~餃子の王将
まずは餃子の王将の炒飯(税込440円)です。
具材は叉焼細切れ、ネギ、卵とシンプルです。
米の一粒一粒が炒められてしっかり油でコーティング、味も濃い目で、しっとり系の炒飯です。叉焼も噛めば噛むほど味わい深く、ネギのアクセントも炒飯のうまさを引き立たせます。濃いめ油多め好きにはたまらない一品です。
一緒に付いてくる玉子スープは醤油ベースのあっさり味で、口の中もさっぱりし、また一段と濃い味の炒飯が美味しくなります。
パラパラで優しい味の炒飯~大阪王将
次に大阪王将の五目炒飯(税込540円)です。
店舗によっては五目炒飯以外にも、黒炒飯、ニンニク炒飯もあります。
具材は叉焼の細切れ、ネギ、人参、卵でこちらもシンプルです。
見た目と食感で違うのは、脂っこさと味の濃さです。大阪王将は油を抑えてパラパラに炒めてあります。味も濃くなく優しい味の炒飯で、広い年代層に喜ばれる味かと思います。
とき玉子いっぱいのスープはコンソメに近いシンプルな味付けで、こちらも優しい味です。五目炒飯と喧嘩せず、お互いの味わい深さを増してくれる存在です。
濃いめの味が恋しい方は、餃子の王将。優しい味が好みなら、大阪王将がおすすめかと思います。自分は油多め、濃い味が好きなので、餃子の王将が合っているように思います。
ラーメン
どちらのお店もラーメンの種類は充実しています。
あっさり醤油、こってりとんこつ、味噌ラーメンなど。その中で今回は、自分が大好きな味噌ラーメンをピックアップしてみたいと思います。
シャキシャキもやしと濃厚味噌がうますぎ!~餃子の王将
餃子の王将の味噌ラーメン(税込605円)の特徴は、シャキシャキもやしとニラ、たまねぎ、そしてひき肉ときくらげのアクセントがたまらない、濃厚味噌ベースのラーメンです。
見た目を裏切らない、酸味と甘みの効いた濃厚味噌は、一度食べたら忘れられない美味です。細麺ということもあり、スープが麺によく絡んで、パンチのある味噌スープですが喉ごしがよいです。
具材から甘みもしっかりスープに溶け出し、甘みとコク、そして酸味が絶妙なバランスで絡み合い、味噌ラーメン好きにはたまらない逸品かと思います。
(味噌ラーメンは東、西日本でメニューが違います)
野菜たっぷりヘルシー味噌ラーメン~大阪王将
次は大阪王将の野菜たっぷり味噌(シビ辛)ラーメン(税込745円)です。
普通のシビ辛なしもあります。
こちらの味噌味もコク深い味わいで、また違った味噌を堪能できます。野菜たっぷりということもあり、甘みが前面に出た味噌ラーメンです。その優しい味からも、子供からお年寄りまで、幅広い年代に愛される味付けかと思います。
(辛いのが苦手な方は、シビ辛を選ばないように…)
まとめ
気になる「餃子の王将」と「大阪王将」について、代表的3品を取り上げ、食べ比べしてみた感想を紹介しました。
餃子の王将は、肉の旨味だけでなく野菜具材の食感も楽しめる美味しい餃子です。炒飯、ラーメンは味濃いめで、こってり好きにはたまらない逸品ばかりです。
大阪王将、肉のジューシーさと旨味が堪能できる美味しい餃子です。炒飯、ラーメンも味付けは優しく、コク深く、幅広い年代で喜ばれる感じかと思います。
地域や店舗によって味付けは異なり、味の好みにより、どちらが好きかは分かれるかと思います。百聞は一見(味わう)にしかず。ぜひ、お店に行って味くらべしてみてください。
美味しい中華料理を心ゆくまで楽しめる。
2つのお店の共通点であることは間違いありません。