今年最初の車中泊の旅は、静岡県の浜名湖周辺の旅から始めることにしました。ワクワクしながら週末を待っていたところ、天気予報では雨。天気が悪いと旅の気分が下がってしまいますね。。
「雨だからといって旅はやめれん!」ということで、浜松周辺で雨でも楽しめる観光地を探したところ、車に飛行機にお菓子にと、室内でも楽しめる場所を発見。さっそく、行ってみることにしました。
今回訪れた場所はこちらです。
・スズキ歴史館
・エアーパーク
・うなぎぱいファクトリー
「雨の日でも楽しめる浜松観光スポット」を紹介していきたいと思います。
アクセス
今回紹介する観光スポットへは東名高速「浜松西IC」からアクセスできます。約30分(15km強)ぐらいで、すべての場所を巡ることができます。それぞれの場所で1~2時間滞在したとしても、1日で観光できるボリュームです。
スズキ歴史館
自動車・バイクメーカーの「スズキ」本社の目の前に、「スズキ歴史館」があります。スズキの歴史、懐かしい車やバイクの展示、開発から工場での生産までの車づくりについて紹介されています。
施設情報
開館時間:9:00~16:30
休館日:月曜日、年末年始、夏季連休
入館料:無料
駐車場:乗用車50台
電話:053-440-2020
HP:https://www.suzuki-rekishikan.jp/
入館は完全予約制
入館には事前の予約が必要です。当日に予約せず入館することはできません。予約は電話で連絡するか、ホームページから申し込めばOKです。一人からでも大丈夫です。予約した日時に入館し、受付時に申し込みの際の返信メールに書いてあるIDを伝えればOKです。
エントランス(1階)
エントランスには自動車の最新モデルやバイクなどが展示されています。実際に中に乗って、雰囲気を味わうこともできます。この点はディーラの展示車と同じですね。バイクにも跨って乗ることもできます。小さいお子さんを乗せて写真を撮るのによいかと思います。
スズキの歴史と懐かしい車両展示ブース(3階)
見学コースは特に決まっていませんが、まずは3階のスズキの歴史コーナーから見学していきます。
スズキは1909年創業、1920年に織機メーカーとして設立しています。3階までの階段を上がっていくと、目の前に布を自動で織る機械があります。昔は手動織機で人が縦糸に横糸を通したり、糸を交換したり大変な作業でしたが、機械で自動化され生産性が向上しました。
自動の織機といえば、そういえばトヨタも元々は織機から始まっていましたね。スズキも同じく織機から始まり、現在の世界のスズキ、自動車メーカーにつながっています。
織機のブースを抜けると、自動車の歴史のブースがあります。スズキ初の自動車「スズライト」劇場があり、開発・販売までの苦労を知ることができます。1955年に発売されており、ここからスズキの軽自動車の歴史が始まっています。
その後に発売され、アルト登場まで長年スズキの乗用車を支えていた「フロンテ」。「我が家のフロンテ」と題して、当時のマイカーを持った家庭の一風景を描いたブースもあり、当時の生活が伝わってきて面白いです。写真の女の子と同じく、ブロック塀の隙間から覗いてみよう!
初代のフロンテは今では当たり前のFF(前エンジン、前のタイヤ駆動)だったのを初めて知りました。しかも日本車初です。その後、真逆のRR(後エンジン、後ろのタイヤ駆動)になるも、5代目からFFに戻っており、その遍歴にも驚かされます。
スズキといって忘れてはいけないのが「アルト」です。女性をターゲットに気軽に乗れる新しい車、全国統一低価格47万円を実現するまでの経緯が紹介されたブースがあります。若かりし日の鈴木修会長も登場しています。
3階には所狭しと、スズキの歴史を飾った懐かしい自動車やバイクが展示されています。バブル期に登場した真っ赤なカプチーノ、今のハイト軽の元祖ワゴンRなど、今見てもそのすごさが伝わってきます。走っていた頃の時代が思い出され、懐かしい気持ちにもさせてくれます。
開発から生産まで(2階)
歴史館の2階は車の開発・設計から、工場での生産までを展示パネルや実物模型などを使って紹介しています。特に鉄板から溶接、塗装までを紹介した「3Dシアター」は必見です。普段見ることができない工場の機械内を車が通過し、鉄板から車が出来上がるまでを、迫力の飛び出す映像で楽しむことができます。
組付け行程については、実物の車と作業者の人形を使った疑似ラインで紹介されています。エンジンが組み付くなどの演出もあり、車が出来ていく過程をリアルに知ることができます。搬送ロボットなども動かして体験することもできます。
限定商品をゲットしよう!
すべての展示を見終えたら、スズキ歴史館の限定グッズの購入をお忘れなく。3Dシアターでも登場したマスコット「スズキ坊や」のグッズや、バイク「GSX1100S刀」初代モデルの模型(500円)がお勧めです。1階のエントランスに販売機があります。
エアーパーク
エアーパークは航空自衛隊(JASDF:Japan Air Self-Defense Force)、浜松基地内にある、体験型としては航空自衛隊唯一のテーマパークです。多くの飛行機の実物を見るだけでなく、実際にコックピットに乗ることもできます。
施設情報
開館時間:9:00~16:00
休館日:月曜日、毎月最終火曜日、3月第2週の火~木曜日
年末年始、臨時休館もあり
入館料:無料
駐車場:乗用車146台、バス17台
電話:053-472-1121
HP:https://www.mod.go.jp/asdf/airpark/
展示ブース(1,2階)
受付から館内に入ると、1,2階は航空自衛隊の任務や活動の説明パネル展示、模型を使った航空機のメカニズムなどが紹介されています。説明パネルの数が充実しており、読み終えた段階で航空自衛隊マニアになること間違いなしです。
展示格納庫
展示ブースの隣の展示格納庫には、実際に使われていた航空機が展示されています。広い格納庫内に多くの実物の航空機が置いてあり、その様子は圧巻です。戦闘機から救援、輸送機まで歴代の機体が展示されています。
写真の右上を飛んでいるのはゼロ戦です。グアム島で発見され、全国各地での展示を経て、今はここエアーパークに展示されています。今見ても戦闘用に研ぎ澄まされ、無駄のないフォルムが美しいです。
フライトスーツで格納庫内を散策できる!
格納庫の一角にフライトスーツを試着できる場所があります。試着したまま、格納庫内を散策できる、ちょっとしたコスプレ?を楽しむことができます。また、そのまま航空機に乗ることもでき、飛行機好きのみならず、インスタ映えにも最高のサービスかと思います。
はじめこのサービスを知らず、やたらパイロット姿の人がいるなぁと思っていたらこれでした。子供から大人、太っちょさんまでOKなので、家族みんなでコスプレ!最高じゃないですか!
実物の航空機のコックピット体験
展示されている実物の航空機のコックピットに乗ることができます。乗るのにコツがいりますが、実際に乗ってみるとそれほど狭く感じませんでした。広さに関しては軽自動車のコペンに感じが似ているような。
写真の左上に写っている方々は、さきほどのフライトスーツを試着しています。この格好で航空機に乗ったら、また違った雰囲気を味わえるかと思います。
全天周シアター(2階)
展示ブース2階の奥に全天周型のシアターがあります。天井半周分ぐらいに、投影機で映像が映し出されます。ブルーインパルスの航空ショーや、実際の航空機の中の様子を迫力のある映像で楽しむことができます。
入場には整理券が必要なため、入館前に忘れずにゲットしましょう!(入館後も受付の方に言えばOKです)
ミュージアムショップ「ツバサ(TSUBASA)」
受付の向かいのショップ「ツバサ(TSUBASA)」では、ここでしか買えないグッズがいくつかあります。お菓子やキーホルダー、模型、服、バッグなど、色々な種類のグッズが売っています。
色々悩んだ挙句、色々な場面で使えそうな、「ブルーインパルス」をかわいくデザインしたバッグを購入しました。こういうタイプでチャック付きのバッグは珍しいような気がします。
うなぎパイ・ファクトリー
昭和36年に浜松で誕生したうなぎパイ。おやつやお土産として長年愛されている商品です。サクサク、パリパリのパイ生地に、少し甘辛い感じのパイ表面のタレ、そして粒々の砂糖のアクセントなど、独特の味わいを楽しませてくれます。
そんなベストセラーのうなぎパイですが、作っている工場を見学することができます。
施設情報
開館時間:9:30~17:30(7,8月は~18:00)
休館日:無休
入館料:無料
駐車場:乗用車150台
電話:053-482-1765
HP:https://www.unagipai-factory.jp/
うなぎパイができるまで
館内に入ると窓越しにうなぎパイを作っている行程や設備を見ることができます。多くのうなぎパイがコンベアを流れ、手際よく作業しています。うなぎパイができるまでの過程や疑問など、シアターでも紹介しています。
うなぎパイの表面に機械でたれを塗っている様子です。凄い速さでとまらず、まんべんなくタレを表面に刷毛塗りしています。
うなぎパイのオブジェで記念撮影
館内と工場敷地内には、大きなうなぎパイのオブジェがあり、記念撮影する観光客で賑わっています。インスタ映えスポットにもなりそうです。
UNAGI PIE CAFE
館内にはうなぎパイを使った創作スイーツを楽しめるカフェがあります。スイーツだけでなく、うなぎパイのう巻き、うなぎパイサラダなど、変わり種もあります。今回、「うなぎパイのミルフィーユ仕立て~苺~」(ドリンクセット:1,050円税別)を頼んでみました。
うなぎパイとアイスが4段に重なり、生クリームと苺、練乳がかかっています。うなぎパイとアイス、苺を一緒に食べると、サクサクのパイと甘酸っぱい苺、アイスの甘味が広がり、大変おいしく頂きました。
お土産ショップ
館内にはうなぎパイを中心としたお土産屋があります。定番のうなぎパイから高級うなぎパイ、新商品や、お得品(個別包装無しのバラ)など、数多く取り揃えています。うなぎパイ・ファクトリー限定商品もあり、今回、うなぎパイとサブレのセット商品(550円税別)を購入しました。お手頃で2種類の看板商品を楽しめるのでお勧めです。
写真右側は入館記念で頂けるうなぎパイです。
まとめ
「雨の日でも楽しめる浜松観光スポット」ということで、「スズキ歴史館」、「エアーパーク」、「うなぎパイファクトリー」を紹介しました。
ハイト軽の元祖でもあるスズキの歴史やモノづくりに触れることで、改めてスズキの凄さを知ることができました。当日は外国、とくにインドの方と思われる観光客がいらっしゃいました。インドとスズキは昔から強い絆で結ばれており、それを示すインドからの感謝状も展示されていました。
エアパークでは実物の航空機を見るだけでなく、フライトスーツの試着もでき、また、航空機のコックピットに乗るといった、普段では絶対できないことが経験できました。全天周シアターでは航空機パイロットの凄さ、展示パネルなどでは活動の大変さなどを知ることができました。日本の安全を守る自衛隊の方々には感謝です。
うなぎパイファクトリーでは、お土産などで有名なうなぎパイがどのように作られているのか、実際の製造工程も見ることができ、とても良い経験になりました。味や品質に対する拘りも伝わり、これからも「お土産はうなぎパイ」を安心してすすめていこうと思います。
本当はもっと紹介したい写真や記事もありますが、実際に訪れて頂き、ぜひ、それぞれのスポットを楽しんでいただければと思います。
天気は雨でしたが、楽しい1日になりました!