関ケ原の合戦で勝利し、江戸幕府を開いた徳川家康。
その家康公が生まれた場所が、三河の地・岡崎城になります。
岡崎城ですが明治維新とともに城郭のほとんどが壊されましたが、その後、昭和34年に昔の姿そのままに天守閣が復興されました。
今回は岡崎城のある岡崎公園界隈を歴史や文化を感じながら、のんびり散策してみたので紹介したいと思います。
※タイトルの「行こまい」は、「行こうよ」という意味の三河弁です。
アクセス・散策ルート
東名高速道路「岡崎IC」を降り、国道1号線を西に約3km走った所に岡崎公園があり、岡崎城は園内にあります。駐車場は大手門側駐車場と岡崎公園駐車場(多目的広場の東側)の2か所にあります。園内に近いのは大手門側になります。
◇散策ルート (行き先順不同)
◇駐車場
駐車場は24時間営業でいつでも入庫可能です。
◆駐車場情報(2か所とも同じ)
営業時間:24時間
料金(30分あたり):
7時~22時:乗用車 100円 / バス 2,000円
上記以外 :乗用車 50円 / バス 1,000円
※上限(24時間あたり)乗用車 1,500円 / バス 3,000円
施設情報
岡崎公園内には、岡崎城、三河武士のやかた家康館の2つあります。
開館時間:9時~17時(入館は16:30まで)
休館日:年末(12/29-12/31)
入館料:岡崎城)大人 200円 / 子供 100円
家康館)大人 360円 / 子供 200円
2館共通)大人 510円 / 子供 270円
※JAF、団体割引あり
電話:0564-22-2122(岡崎城)
公式HP:岡崎公園|岡崎おでかけナビ - 岡崎市観光協会公式サイト
◇公園内マップ
岡崎公園
公園は岡崎市の中心地、乙川と伊賀川に囲まれた場所にあります。公園内は広く、大手門からお城までの間に、二の丸(広場)や産湯井戸、能楽堂、家康館、お土産店などがあります。公園内をぶらり散歩するだけでも楽しいかと思います。
大手門
国道1号線に面した場所、公園の正門といってもよい場所に大手門があります。国道の車からもすぐ気付くぐらいの立派な門です。
広場(二の丸)
大手門を抜けると二の丸があり、広場になっています。からくり時計やモニュメント、お土産店などがあります。毎時0分、30分になると、からくり時計から家康公の人形が飛び出し能を舞い始めます。
見たかったですが、真夏の暑さで時間まで待てず、、。。
モニュメント
公園内には徳川家康公や本多忠勝公の銅像があります。
大手門の北側の花時計の近くには、立派なお姿の家康公の銅像があります。戦場で指揮するお姿でしょうか。ちなみに、同じ岡崎市内にある菩提寺の大樹寺には、歴代将軍の身長と同じ高さの位牌があり、家康公の身長は159cmだったようです。
もうひとつ、広場の東側にも家康公の石像があり、肖像画「徳川家康三方ヶ原戦役画像」をモチーフにしています。
肖像画に関しては諸説ありますが、三方ヶ原での武田信玄との戦いで大敗し、命からがら浜松城に戻った際に、自身の慢心を戒めるために描かれたものと言われています。
いやぁ~、まいったなぁ~という感じですね。
広場の中央には本多忠勝公の銅像があります。
本多忠勝といえば徳川四天王の一人で、6mにもおよぶ大身槍「蜻蛉切(とんぼぎり)」を操り、天下無双で名を馳せた勇将です。兜も鹿の角のような特徴あるかたちで、大身槍とともに迫力があります。
江戸時代になり岡崎城主といえば本多家で、家康が生まれた城の主になることは、当時の大名にとって誇りだったようです。
広場から城を目指して歩いて行くと、城をバックに竹千代(家康公の幼少時代の名前)と家康公のかわいらしい石像があります。竹千代も貫禄がありますね。家康公はかわいいおじいちゃんみたいです。
岡崎城(天守閣)
現在の岡崎城は昭和34年に復興されたお城で、中は5階建てになっています。2階から4階は展示室になっており、貴重な甲冑や刀の展示、岡崎城の歴史、江戸時代の街並みが紹介されています。
※2階から4階の展示室は撮影禁止(1階と5階の展望台はOK)
5階の展望台からは岡崎市とその周辺を一望できます。
岡崎城から菩提寺の大樹寺まではビスタラインと呼ばれ、今でもそのライン上には高い建物がなく、城から大樹寺を拝めるようになっています。大樹寺の近くの小学校では、校舎と体育館の通路がビスタラインにかかるため、地下通路で結んでいます。
展望台内には家康公、忠勝公の顔出しパネルもあります。
ついつい顔をはめて写真を撮りたくなるのですが、一人旅だと撮ってくれる人がいなくて困るんです。なかなか人に頼めなくて。ちょっと邪魔かもしれませんが、カメラ立てがあると嬉しいです。
展望台からの城下(公園内)、岡崎市周辺のまちなみなど、パノラマ景色が楽しめるおすすめスポットです。夏でも風が通るので涼しくて快適です。
東照公産湯の井戸
城の南東に家康公の産湯の井戸があります。
今でも井戸水が湧き出ており、水に触れることができます。三河から天下人になった家康公が使った井戸水。パワーをいただきましょう!
三河武士のやかた家康館
城の南にある家康館では、鎌倉時代から江戸時代にかけての三河の歴史や、松平氏と譜代家臣、三河武士の努力と活躍の歴史を紹介しています。どのように松平氏が誕生し、江戸幕府につながっていったかを詳しく知ることができます。
※カメラOKの場所以外は撮影禁止
家康館の入り口には武将の格好をした武将隊のメンバーがいます。
グレート家康公「葵」武将隊と呼ばれ、甲冑をまとい華麗なパフォーマンスを楽しむことができます。来場者との触れ合いを大切にしている武将隊ですが、コロナの影響でパフォーマンスは中止。早く華麗なパフォーマンスが見れることを祈るばかりです。
余談ですが、、上の写真の入り口のシャッターと両脇の葵の御紋は、元パチスロ中毒の自分にとってはヤバい構図です。。あの名機・吉宗です。。一部の方がそうそう!と分かるネタですね。失礼しました。。。
館内には甲冑のレプリカや妖艶な刀が展示されています。
また、刀や鉄炮、槍などを実際に持って重さなどを体験できるコーナーもあります。大身槍を持ってみると重さもそうですが、バランスを取るのが難しいのが分かります。振り下ろした際の破壊力は凄そうです。
家康館で必見の展示物は、関ケ原の戦いを紹介したジオラマです。関ケ原の戦場の様子、戦況を各隊のフィギア配置を変化させながら詳しく知ることができます。大画面の映像と迫力のある音声で、合戦の臨場感が伝わってきます。
お土産店・食事処
園内にはお土産店や食事処、休憩所などが数か所あります。
広場内にあるのが観光みやげ店「おかざき屋」です。店に入るとゆるキャラのオカザえもんが目に飛び込んできます。目や鼻が岡という文字になっている、何ともゆるーい感じのキャラクターです。
食事処も何店かありますが、公園の西側の郷土料理「いちかわ」では、八丁味噌を使った田楽、みそかつや、家康公パフェ(兜をイメージ)などを楽しむことができます。
岡崎城お堀
岡崎城の周辺にはお堀があります。
岡崎城を満喫し、食事処でお腹いっぱいになったあと、ぶらぶらっとお堀の周辺を散策してみてはいかがでしょうか。気持ちいいですよ!
岡崎市図書館「Libra(リブラ)」
岡崎公園から国道1号線を挟んで歩いてすぐの場所に、岡崎市図書館「Libra(リブラ)」があります。
図書館とホール、イベント会場、コンビニ(ローソン)などの複合施設で、岡崎公園をめぐったあとに休憩で訪れるのにも最適です。コンビニ横にテラスもあります。
内田修ジャズコレクション展示室
岡崎といえば岡崎城・徳川家康の他に、ジャズ(音楽)の街としても有名です。
コレクターとしても有名な岡崎市出身の内田修氏による、ジャズ関連のレコードなどが展示された「内田修ジャズコレクション展示室」があります。
楽器やレコードが多く展示され、視聴コーナーもあります。またラウンジでは好きなジャズを高音質のオーディオ機器で聴くこともできます。
ジャズ好きなら一度は訪れたいスポットです。
◆施設情報
開館時間:9時~21時
休館日:水曜日
入館料:無料
駐車場:400台
※施設利用者は2時間まで無料(以降は30分100円)
岡崎むかし館
昔懐かしい家電品や道具などを展示しています。
昭和の頃の岡崎が紹介された展示パネルなどもあり、岡崎のことをもっと知ることができるブースになっています。
まとめ
徳川家康が生まれた岡崎城とその界隈の施設について紹介しました。
立派な岡崎城から眺める景色も美しく、また公園内にあるモニュメントやお堀を見ながらのんびり散策するだけでも楽しいかと思います。貴重な歴史資料や展示物を見て・触れることで、三河岡崎の歴史、文化をもっと知り、親しみも湧いてくるかと思います。
家康さんのパワーをいただき、岡崎城・天守閣にのぼり、天下人の気分を味わってみてはいかがでしょうか。
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