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東三河パワースポット、鳳来寺山、阿寺の七滝、百間滝、長篠城跡で自然と歴史を感じる旅 <愛知県・新城市>

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◇更新日:2020年7月11日 設楽原歴史資料館、馬防柵を追加

 

自然豊かな東三河地方ですが、東海地方屈指のパワースポットが点在している場所でもあります。秋になると美しい紅葉で賑わう「鳳来寺山」、日本の滝百選にも選ばれた「阿寺の七滝」、ゼロ磁場の滝といわれる「百間滝(ひゃっけんだき)」など、風光明媚なスポットがたくさんあります。

また、戦国時代に織田・徳川軍と武田軍による「長篠の戦い」の舞台にもなった、「長篠城跡」などの歴史を感じる場所もあります。

 

今回、自然と歴史、パワーを感じる東三河地方をめぐってみたので紹介したいと思います。

 

 

旅の行程

新東名高速「新城IC」が開通し、東三河地方へのアクセスが便利になりました。新城ICを降りてすぐの所に、道の駅「もっくる新城」があります。ここが今回の旅のスタート地点です。

もっくる新城を出発し、鳳来寺山、百間滝、阿寺の七滝、長篠城跡、設楽原歴史資料館という行程です。

 

 

鳳来寺山

鳳来寺山を登っていくと鳳来寺があり、2通りの行き方があります。比較的楽に行くのであれば、「鳳来寺山パークウェイ」から有料駐車場に停めるのがベストです。

駐車場情報

・台数:180台

・時間:8時~18時

・料金:510円(普通車)

鳳来寺までがんばって登っていきたい!という方は、石段側からのアクセスをおすすめします。今回は、石段側から鳳来寺を目指すことにしました。

 

駐車場

鳳来寺パークウェイ方向と逆に少し進むと、鳳来寺山の入り口の看板があります。入り口近くにも駐車場がいくつかありますが、道をさらに進むと、石段に近い場所に大きめの駐車場があります。

 

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道に入って少し進むと、お食事処「かさすぎ」さんがあります。この隣の駐車場が無料駐車場になります。公衆トイレもあります。ここに駐車し、石段を目指します。この先に博物館がありますが、来館者用になります。

 

 

松尾芭蕉も来ていた鳳来寺山

今から330年近く前に、松尾芭蕉が鳳来寺山に訪れており、その時に読まれた句と、芭蕉のオブジェが展示されていました。頭の上にいるのはフクロウの「コノハズク」、足元は鳳来寺山の野鳥「ぶっぽうそう」です。

 

ちなみに芭蕉ですが、石段の入り口のちょっと先の「仁王門」で持病の悪化により、途中で登頂を断念したとのことです。

 

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石段を登り、目指すは鳳来寺!

鳳来寺山・石段の入り口です。ここから、鳳来寺まで石段が1400段続きます。綺麗に並べられた石段が続くので、比較的登りやすいかと思います。高く伸びた木々からの木漏れ日や、季節によっては紅葉を眺めながらのんびり楽しみながら登れるかと思います。1400段もあるため、ちょっとした運動にも最適かと思います。

 

自分は日頃の運動不足もあり、案の定、途中でバテバテ。。途中にベンチなど休憩できるスペースもあり、休みながら登ることができ助かりました。靴もスニーカーだったので、足への負担が大きく、次の日から盛大な筋肉痛に見舞われました。山歩きの機会が増えてきたので、トレッキングシューズを買おうかと思います。

 

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鳳来寺仁王門

石段を登り始めてすぐの所に仁王門があります。江戸時代初期(家光・家綱時代)に建てられ、国の指定重要文化財にもなっています。二体の仁王像は造形的な崩れもなく、当時の堂々とした姿で仁王門を守っています。

 

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紅葉の名所

鳳来寺山は東海地方でも屈指の紅葉の名所で、シーズンになると「もみじ祭り」が開始され、多くの観光客で大変賑わいます。駐車待ちの車でパークウェイも大渋滞するほど、多くの方が訪れる名所です。

 

12月中旬になり、紅葉はほとんど終わりの時期ですが、ちらほらと紅葉を見せる木々があり、登山で疲れた身体を癒してくれました。石段には多くの落葉した赤いもみじが散らばり、壮大で美しい紅葉が山全体を覆っていたことを想像させてくれます。

 

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鳳来寺に到着

1400段の階段を登ると、目的地の「鳳来寺本堂」、「鳳来寺旧本堂」があります。さらに鳳来寺山の頂上を目指す登山道もあり、今日も多くの登山客とすれ違いました。

写真は鳳来寺本堂で、右上にポツンと見えるのが、旧本堂です。

 

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鳳来寺本堂

 

鳳来寺は今から1300年前に開山し、仏教・修験者の聖地であり、武士や一般の人々も信仰するようになり、江戸時代に最盛期を迎えています。戦国時代では、徳川家臣として有名な「井伊直政」が幼少期を鳳来寺で過ごすなど、歴史とのつながりも豊富です。

 

鳳来寺本堂の敷地内で目の前に休憩所があり、ここから眺める山々の景色は圧巻です。石段1400段での貯まった疲れも吹き飛ぶぐらいの最高の景色です。

 

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休憩所・見晴らし台からの景色

 

鳳来山東照宮

東照宮といえば栃木県の「日光東照宮」が有名ですが、大東照宮のひとつがここ、「鳳来山東照宮」になります。鳳来寺の薬師に祈願し徳川家康が生まれたという言い伝えから、3代将軍家光により建立されたとのことです。

 

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東照宮の鳥居の近くには、散らずに残った紅葉があり、鳥居との組み合わせがとても美しかったです。

 

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鳳来寺山自然科学博物館

登ってきた石段を下り、駐車場に向かう途中に「鳳来寺山自然科学博物館」があります。入館料は大人210円、子供100円です。鳳来寺山に生息する野生動物の剥製、昆虫、植物などが展示されています。また、この地域を通る、日本最長の断層帯「中央構造線」、地質等についても勉強できます。入館料が安く、立ち寄ることをおすすめします。

 

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この地方には、霊長と呼ばれる野鳥「ぶっぽうそう」が生息し、鳴き声が仏教の三宝「仏・法・僧」と似ていることから、そう呼ばれるようになりました。し、か、し、、本当に鳴いていたのは「ぶっぽうそう」ではなく、ふくろうの「コノハズク」だったことが昭和16年に判明しました。東京浅草で飼われたコノハズクがラジオから聞こえる鳳来寺山中継に反応し、「ブッポーソウ」と鳴いたそうです。

 

百間滝

鳳来寺山を後にし、次はパワースポットとして大変有名な、「百間滝(ひゃっけんだき)」に向かうことにしました。

 

百間滝は断層帯である中央構造線上に位置し、「ゼロ磁場」と言われています。テレビや雑誌などでも、パワースポットとして紹介され、山奥でアクセスしにくい場所にも関わらず、多くの人が訪れるスポットになっています。

百間滝の写真を携帯の待ち受けにすると運気がアップ!、百間滝に来てパワーを浴びると運気がアップなどの噂もあります。

 

百間滝までの道はすれ違うのが大変なくらい狭い道が続きます。道路の一部が通行止めになっており、向かう際には注意が必要です。近くまで来ると駐車場2台分があります。片側から車は来ないので、満車時は路駐でも問題ないかと思います。

 

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駐車場近くから下に降りていく道があります。山の斜面に作った道で傾斜がきつく、木の根っこなどもあり、足場が悪くかなり注意して歩かないと危険です。落石した形跡もあり、滝に到着するまで、ハラハラ、ドキドキの連続です。

 

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滝まではそれほど遠くなく、15分あれば到着します。

滝の所に断層が通り、ここが「ゼロ磁場」として有名な百間滝です。それほど大きな滝ではありませんが、マイナスイオンのおかげか、深呼吸すると気持ちいいです。百間滝からのパワーを十分頂いたかと思います。

 

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百間滝の駐車場の近くには、湧き水の水くみ場があります。今日も水を汲みに来ている方がいました。話を聞いたところ、料理に使うと美味しくなり、よく汲みに来ているそうです。水の出る量が少なく、水汲み待ちができることもあるようです。

 

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阿寺の七滝

百間滝から少し車で走ったところに、日本の滝百選にも選ばれた「阿寺の七滝(あてらのななたき)」があります。百間滝と違って、こちらは道も比較的走りやすく、駐車場もたくさんあります。駐車料金は普通車300円で、入り口に設置された集金箱に自主的に投入します。

 

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山道入り口から滝まで、約300mあります。滝までの道は平坦で道幅も広く、木々や川の流れを眺めながら、のんびり歩いて行くことができます。紅葉も見頃も終え、あたり一面には落葉したもみじが広がっています。

 

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もみじを踏み鳴らし、滝の音が近づくとともに、阿寺の七滝の優雅な姿が目前に広がってきます。

階段状に滝が形成され、7段あることから阿寺の七滝と呼ばれています。礫(れき)岩の断層崖を通り滝壺に流れ落ち、一気に滝壺まで流れ落ちる滝とは違い、とても穏やかな滝です。

 

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百間滝は力強く勢いが感じられる滝に対して、阿寺の滝は心が穏やかになるような滝です。2つの滝をめぐり、動と静、それぞれのパワーを頂けた滝めぐりになりました。

 

長篠城跡

次に向かったのは、戦国時代に長篠の戦いにも関係した「長篠城跡」です。長篠城跡ということもあって、今は何もなく、公園になっています。

 

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長篠城 本丸跡

 

長篠城といえば、「鳥居強右衛門(とりいすねえもん)」の活躍が有名です。武田軍との籠城戦中の城主・奥平氏からの徳川軍への決死の援軍要請を実現し、命を懸けて伝えた話は有名です。

 

このあたりの話から、長篠の戦い、そして武田家滅亡までの歴史は、敷地内にある「長篠城址史跡保存館」で紹介しているので、ぜひ見に行ってみてください。入館料210円(JAF会員は160円)です。

 

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設楽原歴史資料館

長篠・設楽原の戦いといえば、織田・徳川連合軍と武田軍との激しい激突で有名です。当時最強といわれた武田軍騎馬隊が火縄銃により打ち負かされ、その後の武田家衰退へつながった戦いです。

当時の戦いの様子や戦国の流れを大きく変えた火縄銃が展示されているのが、設楽原歴史資料館です。

 

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設楽原歴史資料館

 

歴史観の近くには当時の連合軍が設営した馬防柵を再現した場所があります。

馬防柵の高さは3mほどで、柵の近くには鉄砲構えも再現しています。土塁に身を隠し向かってくる敵を鉄炮で狙い撃つ。最強の騎馬隊が苦戦したのが想像できます。

 

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馬防柵

 

鳳来牛の焼肉を堪能

色々なスポットをめぐり、お腹が空いてきたので、長篠城跡の近くの「こんたく長篠」にあるJAが経営している、「焼肉レストラン」で食事することにしました。

 

こんたく長篠はJA(農協)の施設で、現地の野菜や肉、加工品などを安く購入できます。同じ施設内に、鳳来牛の焼肉をお値打ちで提供するレストランがあり、今回、こちらで食事することにしました。

 

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お値打ちといっても値段はそこそこしますが、その中で一番お得かと思った「バーベキューセット2,200円(税込)」「鳳来牛ウィンナー600円(税込)」を頼みました。

お肉はすべて鳳来牛で、肩ロース、カルビ、ももがそれぞれ3枚で、それに野菜、ご飯と味噌汁が付きます。

 

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料理が届いた瞬間、鳳来牛のほどよく入ったサシ、網の上で焼くと、脂がじゅわぁ~と滲みだします。口にした瞬間、鳳来牛の甘味が口いっぱいに広がり、肉質も柔らかく、とろっと溶けていくような感じです。

鳳来牛ウィンナーも表面はパリッとし、噛むと脂が溢れ出します。こちらも焼肉と同じく、甘みがあり、ジューシーで大変美味しいです。

 

全部で2,800円とかなり贅沢してしまいましたが、ご当地の名産品である鳳来牛を堪能し、自分の旅のモットーである、「現地でお金を使う」を実践したので良しです!

今日はかなり運動したので、焼肉を食べて体力も十分回復できました。

 

まとめ

東三河地方のパワースポット、鳳来寺山、百間滝、阿寺の七滝や、歴史を感じる長篠城跡をめぐる旅を紹介しました。

 

鳳来寺から眺める壮大な山々の景色、風で散りゆく紅葉。林を抜け辿り着いた百間滝、阿寺の七滝での動、静を感じる滝からのエネルギー。炭火で焼いた鳳来牛の旨味。すべてにおいて、大満足の東三河の旅でした。

 

今日一日で23,000歩も歩き、よい運動になり、心身ともにリフレッシュできました!

 

高速のIC、道の駅もでき、東三河へ気軽に旅ができるようになりました。ぜひ、東三河に来て、豊かな自然、歴史を感じてみてください。