浜名湖の北に位置する竜ヶ石山の南麓に、「竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)」と呼ばれる大鍾乳洞があります。
比較的最近に発見された洞窟で、一般公開されたのは1983年になります。昔より地元では鍾乳洞の存在は知られており、本格的に調査を進めたところ、1981年に新洞が発見され、現在に至っています。全長は1kmにも及ぶ大鍾乳洞で、そのうちの400mが一般公開れています。
年間通じ18℃と涼しい竜ヶ岩洞を探検し、自然が織りなす神秘の鍾乳石の美しさや洞窟内のワクワク感をお伝えしていこうと思います。また、敷地内施設についても紹介していきます。
施設情報
<入洞料金>
大人1,000円(中学生600円、小学生600円)
<営業時間>
AM9:00~PM5:00 年中無休
<連絡先>
053-543-0108(-0678)
アクセス
静岡県浜松市北区引佐町田畑193
新東名高速道路「浜松いなさIC」から257号線を通り、約15分で到着します。
竜ヶ岩洞の探検開始
竜ヶ岩洞内マップ
全長約1kmのうち、一般公開されているのは400mの区間になります。洞窟内をぐるっと回って戻ってくるコースになります。洞窟内には多くの名前の付いた鍾乳石や場所があります。
<出典:竜ヶ岩洞案内パンフレット>
洞窟内を探検!
洞窟の入り口の門をくぐるとそこから先が洞窟内になります。年間を通じ18℃と安定しており、夏は涼しく天然のクーラーといった感じです。入り口からひんやりと涼しさが伝わってきます。
洞窟内は天井が低く、また壁の間が狭かったり、地下水で床が滑りやすくなっています。歩く際は注意が必要です。また、天井から地下水の雫がひっきりなしに落ちてきますので、カメラなどの電子機器にも注意した方がよいです。
洞窟内には照明があり、視界は悪くありません。洞窟内の岩盤や鍾乳石を美しく見せるため、所々に照明を用いて幻想的な雰囲気を演出しており、訪れる多くの探検家(お客)の目を楽しませています。
洞窟を進んでいくと長寿の泉があります。注意書きにもあるように、生水のため飲むのは駄目そうです。手を入れたり、がぶ飲みNGとあります。竜ヶ岩洞の最深部から湧き出た天然水は、ミネラルウォーター「天恵の泉」として売っていますので、飲みたい場合は売店で購入しましょう。
奥に進むにつれ、徐々に水を打ち付けるような音が大きくなってきます。洞窟の一番奥まで行くと、そこに「黄金の大滝」と呼ばれる滝があります。洞窟のはるか天井から大量の水が噴き出すように落ち、その高さは30mにもなります。
洞窟を発見した当時は、急に姿を現した大滝をみて、皆が我を忘れて、目を輝かせながらじっと見入っていたそうです。激しくしぶきをあげて降り注ぐ大滝は、近くにいるとその迫力に圧倒されてしまいます。
洞窟内の多くの場所に地下水が湧き、流れており、照明により幻想的な雰囲気を演出しています。水神様と呼ばれており、岩の上から水が流れ落ちる音も大変心地よいです。
鳳凰の間と呼ばれる周辺は、天井からぶら下がる鍾乳石が圧巻で、自然の神秘を感じることができる場所です。誰の目にも触れず、長い間かけて出来上がった鍾乳石はどれも素晴らしく、地球の神秘を感じざるを得ません。
一般公開されている所だけでも400mもあり、見ごたえは抜群です。鍾乳石のかたちから、色々と命名されており、どれもそのように見えてくるから不思議です。すべては紹介できませんが、お気に入りの鍾乳石などの写真を紹介します。
コウモリ餌付けショー
洞窟の入り口スペースに薄暗い展示スペースがあり、そこに大量の生きたコウモリが飼育されています。「ルーセットフルーツコウモリ」という種類で、この洞窟にいたコウモリではなく、輸入してきたそうです。
餌の時間が分かっているらしく、飼育員が来る扉の近くに集まっており、みるからに不気味です。苦手な人はNGかと思います。飼育員が入ると、手に持った餌箱に集まり収集が付かない状態です。
窓越しとはいえ、こんな大量のコウモリは、やはり薄気味悪いです。できれば会いたくないですね。ちなみに、洞窟内にもコウモリがいるそうで、鳳凰の間で一匹、飛んでいるのを見た気がします。。
竜ヶ岩洞 敷地内施設情報
竜ヶ岩洞の敷地内には駐車場やお土産、食事処などあり、また竜ヶ石山へ向かうハイキングコースもあります。浜松いなさICから国道257号線から県道に入り、案内看板①の通り進めば竜ヶ岩洞の駐車場に到着します。
竜ヶ岩洞の敷地内にはお土産屋、食事処など、洞窟以外でも楽しめる場所があります。
①竜ヶ岩洞案内看板 ②駐車場
③お土産屋、食事処、顔はめパネル
④竜ヶ岩洞 ⑤その他施設
②駐車場付近の食事処
駐車場周辺にはアユの塩焼き、イカ焼きなどの売店、お好み焼きのお店、農家直売店があります。
③旅のおみやげ屋さん、食堂ふるさと、顔はめパネル
竜ヶ岩洞の入り口近くにお土産屋と食事処の2階建ての建物があります。食事処は蕎麦やうどん、とろろ飯、うなぎなど種類があり、地元のおばちゃんが切り盛りしているようです。
おみやげ屋の1階には、お土産だけでなく、地元ブランド牛乳「マテリア」を使用したソフトクリームを味わえます。 静岡県のバスガイドが選ぶNO1アイスとのことです。ホワイトクリームはさっぱりした味わいですが、牛乳のコク、旨味があとからじんわりやってきます。
幸せを呼ぶホワイトライオンや昔の電車の先頭車両の一部も飾られています。
洞窟の出口と建物の間に、当時の地元の作業員の顔はめパネルが置いてあります。日本一の顔はめパネルで、各種大賞に輝いているそうです。パネルを発見すると、無意識に顔をはめてみたくなります。
④竜ヶ岩洞
竜ヶ岩洞の出口の建物内にもお土産屋さんがあります。鉱石や飾り物やお菓子などが売っています。また、その奥には「洞窟資料館」があり、珍しい鍾乳石や、当時の洞窟発掘時の様子を伝えるパネルなどが展示されています。
⑤その他施設
敷地内には他にもいろいろと施設があり、 地層の紹介ブースや、鐘撞、岩穴などあります。夢現(むげん)の岩穴のお地蔵さまは、家内安全、合格祈願の隠れた穴場スポットとのことです。
敷地内には足水施設「ようきた洞」という所があり、湧き出た地下水に足だけ入れる場所があります。足湯の地下水、冷水版といったところです。
まとめ
浜名湖の近くに位置する大鍾乳洞「竜ヶ岩洞」について紹介しました。
自然の織り成す鍾乳石や大滝は圧巻の一言です。洞窟内は至る所で照明により岩盤や鍾乳石が照らされ、神秘的な雰囲気を醸し出しています。変わったかたちの鍾乳石一つ一つに名前があり、かたちを見て確認する楽しみもあります。
高速道路からも約15分と気軽に行けるアクセスの良さも魅力です。浜名湖周辺での観光や、近くを通る際はぜひ足を運び、 地球の神秘に触れ、体感することをおすすめします。
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