ウェイクで行く車中泊の旅

軽自動車ウェイクでの車中泊日記やアイテムを紹介していきます


車中泊 ドライブ グルメ ウェイク アイテム ブログライフ その他

岐阜県・中津川市をめぐる車中泊の旅 <天空の山城「苗木城跡」編>

 広告 

岐阜県の南東部、東濃に位置する中津川市は、古くから中山道の宿場町として栄え、馬籠宿や中津川宿など、現在も観光地として賑わいをみせています。また、近年の天空のお城ブームもあり、鎌倉時代から当地を治めていた遠山家の山城「苗木城跡」も注目すべき観光スポットになっています。自然豊かな地域でもあり、付知峡(つけちきょう)の不動の滝など、その迫力に圧倒されてしまいます。

 

今回は、歴史、自然豊かな中津川市を、車中泊の旅で巡ってみましたので紹介したいと思います。

 

天空の山城「苗木城跡」編

 合わせて読みたい 

◆中山道「馬籠宿」編はこちら

 

◆ 付知峡「不動の滝」、夕森公園「龍神の滝」、

   そして車中泊 編はこちら

 

苗木城跡について

鎌倉、戦国時代から江戸時代にかけて当地を治めていた遠山氏により、1526年頃に築城されたとされています。木曽川近くの岩山ということもあり、天然の巨岩を利用した建築方法(懸造)で築城されています。

 

現在は当時の城などの建築物は残っておらず、天守のあった場所には展望台が組まれており、中津川市内や周辺の自然が一望できるビュースポットになっています。時期によっては雲海も発生し、天空の城好きにはたまらない観光スポットになっています。

 

f:id:pisukechin:20190921133804j:plain

苗木城跡 <出典:中津川観光情報サイト>

 

アクセス方法

中央道「中津川IC」を降り、国道19から257号を北上すると苗木城跡の看板があります。看板に従い走り、「苗木遠山史料館」を過ぎてさらに坂を上っていくと、駐車場があります。

 

 

f:id:pisukechin:20190921133815j:plain

駐車場近くの入り口看板

 

苗木城跡の入場料は無料ですが、入り口近くの「協力金箱」に気持ち分のお金を入れさせていただきました。これだけ立派なものを維持していくのは大変かと思います。少しでもお役にたてばうれしい、という思いです。

 

天守展望台に向け、いざ出発!

天守展望台までの道は分かりやすく、ほぼ迷うことはないかと思います。道を外れたところのビュースポットに寄っても、来た道を戻るか、そのまま先に進んでも、天守展望台へ向かう道につながっていたりします。すぐに展望台に向かうのではなく、敷地内を散策してみるのも楽しいかと思います。

 

写真撮影スポットに到着

歩き始めてすぐの所に、写真撮影スポットがあります。「足軽長屋」という場所で、この位置から苗木城跡の全景をとらえることができます。空の青さと流れるような雲、遠くの山々を背景にした苗木城跡の幻想的な姿に、魅了されてしまいます。

 

f:id:pisukechin:20190921133826j:plain

苗木城跡の全景撮影スポット

 

風吹門から三の丸へ

先へ進んで行き「風吹門」を通り過ぎると、「三の丸」と呼ばれる場所に到着します。広場になっており、城跡をバックに記念撮影には最適な場所です。ベンチもあり、景色を眺めながら休憩もできます。

 

f:id:pisukechin:20190921133839j:plain

風吹門

 

f:id:pisukechin:20190921151039j:plain

三の丸

 

風吹門から三の丸に入る所に「大矢倉」があります。石段を3階まで登ると眼下に、先ほど歩いてきた道がみえます。戦国時代はここから矢や鉄砲が放たれていたかと思うとぞっとします

 

f:id:pisukechin:20190921133851j:plain

大矢倉

 

大門から二の丸へ

三の丸を過ぎ、大門あたりで道が2つに分かれます。天守展望台へ向かう道と、「二の丸」へ向かう道です。二の丸は遠山家の家臣が集まる部屋があった場所で、柱が建っていたと思われる土台の石が、今でも規則正しく並んでいます。

 

その先の「的場」からの景色は素晴らしく、木曽川や遠くの赤い「城山大橋」を見ることができます。的場の先は斜面になっている為、落ちないように注意が必要です。

 

f:id:pisukechin:20190921133900j:plain

大門

 

f:id:pisukechin:20190921133910j:plain

二の丸

 

f:id:pisukechin:20190921172155j:plain

木曽川と城山大橋

 

天守展望台に向け上っていく

「坂下門」を過ぎると、ここからは勾配や階段がきつくなり、天守展望台に向け上っていく道になります。運動不足の方は、息があがってしまうかもしれません。高い所に上がっていることもあり、休憩がてら眺めを楽しむとよいかと思います。

 

f:id:pisukechin:20190921133921j:plain

坂下門

 

f:id:pisukechin:20190921133930j:plain

本丸口門

 

f:id:pisukechin:20190921133941j:plain

武器蔵

 

「笠置矢倉」の近くに「馬洗岩」と呼ばれる巨石があります。今にも割れて転がってきそうな、迫力のある巨石です。

 

f:id:pisukechin:20190921133951j:plain

笠置矢倉と巨石・馬洗岩

 

天守展望台に到着

「玄関口門」を通り、階段を上ると、「天守展望台」に到着します。展望台は巨石の上に木材をやぐら上に組んで建てられています。当時の天守の柱の穴を利用しています。

 

展望台に上ると眼下に木曽川、中津川市内、遠くに恵那山を一望することができます。秋から冬の朝には雲海が出ることもあるようです。雲海に浮かぶ苗木城跡の景色は、まぎれもなく「天空の山城」と呼んで間違いないでしょう。

 

f:id:pisukechin:20190921134001j:plain

天守展望台へ向かう階段

 

f:id:pisukechin:20190921134014j:plain

天守展望台

 

f:id:pisukechin:20190921134025j:plain

展望台からの景色

 

苗木遠山史料館

史料館は先ほどの苗木城跡駐車場の手前にあります。史料館にも専用駐車場があり、ここに停めて苗木城跡に向かうこともできます。もし、近くの駐車場が満車の場合、ここに停めても大丈夫です。

 

f:id:pisukechin:20190921134036j:plain

苗木遠山史料館

 

施設情報

開館時間:9:30~17:00(最終入場:16:30まで)

休館日:月曜日(月曜祝日の場合、翌日休館)

     12/27~1/5は休館

入館料:320円

    ※JAF会員は270円

 

JAF会員の場合は50円引きで入館できます。約20年JAF会員なのですが、知らずに通常料金を支払おうとしたところ、受付の方に「JAF会員は安くなります」と教えて頂き、安く利用することができました。

 

何も言わなければ知らないところでした。親切に教えてくださった受付の方には大変感謝しています。若い方で、ベテランの方に教えてもらいながらでしたが、接客の際の笑顔と心づかいには、とてもうれしい気持ちになりました。

 

 合わせて読みたい 

 

展示内容

館内は一部を除いて撮影NGでしたが、苗木城再現模型などは撮影OK(貼紙あり)でした。岩山の上に築城された当時の姿を見事に再現しています。

 

f:id:pisukechin:20190921134046j:plain

苗木城再現模型

 

展示内容は遠山氏と苗木領の歴史を、説明パネルや当時の史料などで説明しています。甲冑や刀、使用していた道具(復元品など)などから、当時の生活の様子が分かるように紹介されています。

 

また、幕末の明治にかけての苗木藩の状況や、全国的にも珍しい徹底した廃仏の様子も、当時の史料をまじえて説明されています。

 

苗木城跡に行く前、もしくは行った後でもOKなので、史料館も訪れることを強くお勧めします。当時の様子に思いを馳せながら、より一層、歴史を感じながら散策することができるかと思います。

 

まとめ

岐阜県中津川市をめぐる車中泊の旅 ~天空の山城「苗木城跡」編 をお届けしました。

 

お城は残っていませんが、岩山の巨岩を利用しての築城跡、石垣などが現在も残っており、当時の面影を感じることができます。また、周辺から一段と高い位置に築城され(現在は展望台)、遠くから見ても分かる山城は圧巻の一言です。天守展望台に上れば、遮るものがない、全周パノラマビューは、訪れたものを虜にする魅力があります。

 

「山城ベストランキングNo1」

に選ばれていることもうなずけます。

 

今回は夏の終わりの時期に訪れましたが、春は桜、秋は紅葉で、より一層、魅力のある苗木城跡を楽しむことができます。次回は、ぜひ、桜が咲き誇る時期に訪れたいと思います。

 

天空の山城「苗木城跡」に行って、戦国武将になった気分で天守展望台を目指してみてはいかがでしょうか。本物の矢や鉄砲が飛んでくることはないので、ご安心を!