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世界遺産 熊野古道でおすすめ「馬越峠」を行く! <三重県・紀北町>

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紀伊半島には熊野三山への参詣道として多くの古道が残っています。それぞれの古道の総称を熊野古道と呼び、2004年にはユネスコの世界遺産に登録されています。近年では紀勢道などの交通網も年々整備され、車でのアクセスも便利になっています。

 

2007年には尾鷲市に熊野古道センターが完成し、古道の歴史や自然、文化が紹介されており、熊野古道を訪れる際の立ち寄りスポットになっています。

 

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熊野古道と言っても多くの古道があり、その中でもおすすめの古道が「馬越峠(まごせとうげ)」です。三重県の紀北町から尾鷲市までの 約5.2kmほどの行程になります。道の駅「海山」に車を停めて、少し歩けば馬越峠の入り口に到着します。

 

今回は熊野古道のひとつ「馬越峠」を歩き、その魅力と熊野古道の雰囲気をお伝えしていこうと思います。

 

 

馬越峠をお勧めする理由

馬越峠をお勧めする理由は、3つあります。

おすすめ理由

・これぞ熊野古道という雰囲気が味わえる

・初心者でも気軽に楽しめる

・ちょっと頑張ればご褒美がある

いざ馬越峠に入ると、自然石が重なるように敷き詰められた石畳の道が迎えてくれます。周りの木々は空高く伸び、山の中を石畳の道が続いていきます。途中には地蔵や茶屋跡など、当時の人々が行き交った道であることがうかがえます。

 

馬越峠の全長は約5.2kmほどで、3時間もあれば全行程を歩くことが可能です。山道のため多少の勾配はありますが、石畳のおかげもあり歩きやすく、服装も長袖長ズボンと歩きやすい靴で十分です。初心者でも気軽に楽しむことができます。

 

アクセスも便利で、道の駅「海山」に車を停めても、熊野古道を抜けた先の尾鷲市内(尾鷲駅口など)でバスに乗れば、道の駅の近くの鷲毛バス停まで戻ってくることができます(片道大人で340円ほどです)

 

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熊野古道「馬越峠(まごせとうげ)」入口(紀北町 道の駅海山側)

 

馬越峠について

距離:約5.2km

歩行時間:2時間45分

コース:

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<出典:熊野古道センターHP>

 

馬越峠(道の駅海山~峠の茶屋跡)

道の駅「海山」に車を停めて馬越峠の入り口に向かいます。入り口には看板があり、なだらかな階段を上った先が古道です。入り口の近くにも車が6台ほど停められるスペースがあります。

 

古道に入って歩いていくと、高く伸びた木々の間を抜けるように、石畳の道が現われます。山の上の方に向かって、石畳が続いており、熊野古道の雰囲気を楽しみ、自然を感じながら歩くことができます。

 

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石畳の道
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途中には道標も地面に設置されており、残りどれくらいかを知ることができます。歩き始めた頃は、「もうここまで歩いたか!ぜんぜん余裕!」だったのが、いつしか「まだあるの、、トホホ・・。」と思うようになり、日頃、運動して体力をつけていなかった自分を後悔してしまいます。

 

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古道にはちょっとした小川もあります。水の流れる音、木々の葉が揺れる音、鳥の囀りなどを聞いているだけで、歩いて疲れた体や、日々のストレスなどの心の疲れが癒えてくる感じがします。

古道に入ってすぐの所に、「夜泣き地蔵」と呼ばれるお地蔵様の祠があります。古道を通る人々の安全を守るために建立されています。

 

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しばらく石畳をがんばって歩いていくと、 休憩スペースも兼ねた絶景スポットに到着します。木製のベンチがあり、疲労した体を休息するのにはもってこいです。もうしばらく石畳の道は続いていくので、バテないようにしっかり休憩をとります。

 

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休憩を終え歩いていくと、馬越峠のちょうど半分ぐらい歩いたところに「峠の茶屋跡」があります。茶屋跡といっても建物は無く、説明看板のみです。ここにも木製のベンチなどが置いてあり、休憩できるようになっています。近くには、江戸時代の俳人「可涼園桃乙(かりょうえんとうおつ)」の句碑があります。

 

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峠の茶屋跡でのんびり休憩して、さぁ!出発!

 

ここで道が分かれており、桜地蔵へ向かうと、あとは山を下り、尾鷲市内に到着します。しかし、ここで「天狗倉山」に向かうことをお勧めします。古道の石畳もすばらしいですが、この先にもご褒美とも呼べる素晴らしいものがあります。

 

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「天狗倉山」に行こう!

 

天狗倉山

天狗倉山は標高533mで、馬越峠から登ることができます。古道と違って、傾斜が少しきつくなり、運動不足の自分にとっては、すぐに息があがり、歩いては休憩の繰り返しでした。スイスイ登っていく人に道を譲りながら、頑張って登っていきます。

 

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悲鳴をあげている体に鞭を打って歩いていくと、大きな岩が目の前に現れます。やっと山頂に到着です!山頂には小さなお堂があり、無事に山頂に到着したお礼をします。

 

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山頂に到着し、岩を登るとそこに、素晴らしいご褒美があります!

 

尾鷲のまちが一望できる、まさにパノラマ絶景ビューです。

遮るものは何もなく、息を飲むほどのその迫力の景色は、ご褒美といっても過言ではありません。頑張って苦労して登ってきて、本当に良かったと思える絶景です。

 

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山頂から眺める尾鷲のまち

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尾鷲市内から見ると、今いるところは写真の矢印の所になります。結構高い所まで登ってきたことがわかります。しばらく景色を堪能したのち、茶屋跡まで来た山道を戻っていきます。

 

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熊野古道センターからみた天狗倉山

 

馬越峠(峠の茶屋跡~尾鷲神社)

天狗倉山を降り、茶屋跡まで戻ったら、桜地蔵方面へ行き尾鷲市内を目指します。途中には桜地蔵や馬越公園があり、景色を楽しみながら下っていきます。

 

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道標も最後のポイントとなり、馬越峠はここで終了になります。お疲れさまでした。ここから尾鷲市内を抜けていくと、尾鷲神社に到着します。

 

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尾鷲神社

尾鷲市内を歩いていくと「尾鷲神社」に到着します。神社で峠越えの無事を感謝し、神社内の大樟(おおくす)でパワーを貰います。神社内で休憩したのち、尾鷲駅に向かい、バスに乗って道の駅に戻ります。

 

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尾鷲神社

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大樟(おおくす)

 

まとめ

熊野古道でおすすめの「馬越峠」を歩き、熊野古道の雰囲気や天狗倉山の素晴らしい景色など、その魅力について紹介していきました。

 

数多くある古道の中で、初心者でも気軽に熊野古道の雰囲気を楽しむことができる点では、「馬越峠」が自分の中では一番のお勧めです。車でもアクセスしやすく、交通の便が良いことも魅力のひとつです。

 

「熊野古道に行ってみたい!」と思ったら、まずは「馬越峠」からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。ちなみに、古道センターに近い「八鬼山越え」も行ったことがありますが、かなりハードで初めて行く方にはあまりお勧めしません。

 

まずは「馬越峠」に、行ってみよらい!