熱帯夜が続く今日この頃。
車中泊には、本当につらい季節になりました。夜も気温が下がらず、閉め切った車内は暑くてたまりません。
少しでも車内を快適にするため、窓を開けたいところですが、車内が見えるのに抵抗がある。他に換気できる場所はないかと探してみると、意外なところにありました。
「バックドアを少し開けておく」
あれだけの面積のドアに隙間ができれば、換気能力も高そうです。また、少し開けるぐらいなので、車内も見えにくく、プライバシー的にも安心です。
今回は、バックドアを固定できるアイテム「ボーンバー」を紹介したいと思います。
ボーンバーって何?
ボーンバーとは、バックドアを少し開けた状態にできる製品(商品名)です。車内の換気が出来る程度の位置でバックドアが固定されます。
金具1本で取付簡単!
ボーンバー本体は写真のような、一本の金具になります。
全長が19cmで厚みのある金具です。重さは120gと少しずっしり感があります。値段は2000円弱です。
バックドアのドアロックと、ドアストライカー(フック)の間に、ボーンバーを取り付けます。写真のような隙間を作り、車内の換気ができます。ボーンバーはロックされ、勝手にバックドアが開くことはありません。
取付方法
ボーンバーの取付は、少しだけコツと注意が必要です。
そこさえ抑えれば、取付はとても簡単です。
ドアストライカーにボーンバーを引っ掛ける
車体側のドアストライカー(フック)に、ボーンバーを引っ掛けます。
しっかり取付し、手を離しても落ちないようにしてください。また、バンパーなどの車体とは十分な隙間を開けるなど、車に傷がつかないように注意してください。
バックドアを降ろしてロックする
バックドアを降ろして、ボーンバーにロックさせます。
勢いよくドアを閉めて、ボーンバーでドアロック等を傷つけないように、細心の注意をしてください。しゃがんだ姿勢で、ドアの隙間からロック部を覗きながら、ドアをゆっくり降ろすようにします。
片手で押さえたボーンバーを位置合わせしながら、ドアロック部分に挿入します。ドアは重くてダンパーが開こうとするし、ボーンバーは揺れて大変ですが慣れてください。
無事、ドアロックにカチッ!と挿入できれば完了です。
取付後もドアの施錠は可能
ドアロックに挿入されたボーンバーはしっかりロックされ、外れてドアが開く心配はほとんどありません。しかし、取付状態によっては不意にドアが開いてしまう恐れもあるため、ドア背面に障害物や人が通るなどがない場所で使用することをおすすめします。
ボーンバー取付後は、バックドアに隙間ができたまま、ドアの施錠が可能です。しかし、取説には用途は換気用であり、防犯用ではないと記載があるため、取り付けた状態で車を離れることはやめた方がよいです。
バックドアを全開する際は、いつも通りの操作で問題ありません。ドアを開けた際に、ボーンバーが落下しないように、注意しながらドアを開けるようにしましょう。
ボーンバーの収納~100均アイテムを活用!
使わない時の収納ケースとして、100均のペンケースがサイズもぴったりで便利です。ボーンバーの長さが19cmなので、ほとんどのペンケースに収納できます。ぶつけによる傷付き防止としておすすめの収納方法です。
使ってみた感想
バックドアの隙間からの換気により、車内に熱気がこもりにくくなり、車内が快適になった感じがします。隙間から風が入ってくるため、涼しくさえ感じる時があります。
ボーンバーの固定もがっちりで、バックドアを手で動かしても、ほとんど動かず安定感はばっちりです。ボーンバー自体を外そうとしても、外れる気配なしです。厚みがあるので、曲がったり折れたりする心配もないかと思います。
バックドアの隙間もちょうどよい具合で、車内が丸見えという心配もなさそうです。完全に視線をシャットアウトとはいきませんが、車の最後部なのと、これぐらいの隙間ならプライバシー的にも許容範囲かと思います。
劇的な涼しさを求めるには限界が…
ボーンバーはあくまで換気が目的のため、劇的な涼しさを得るのは難しいです。車内で風を感じたい!涼しくしたい!という場合は、バックドア専用の網戸がありますので、こちらをおすすめします。虫の侵入も防いでくれる優れものです。
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まとめ
車内の熱気をバックドアの隙間から逃がす、「ボーンバー」を紹介しました。
- バックドアを固定し、簡単に換気用の隙間を作れる
- 窓を開けるより車内が見えにくく安心
- ボーンバー取付状態でドア施錠が可能
劇的な涼しさを得られるアイテムではありませんが、たった一本の金具を取り付けただけで、快適な車内環境に近づけてくれる、まさに魔法のアイテムといっても過言ではないかと思います。
夏の車中泊、レジャーをもっと快適に!
1台に1本、常備しておくとよいかもしれません。