能登半島観光の玄関口とも言える石川県七尾市。
日本有数の高級温泉街で有名な和倉温泉、七尾湾に浮かぶ能登島、室町から戦国時代にかけて、当地を治め栄華を誇った畠山氏の居城、七尾城跡など、観光スポットが多く点在します。
今回は史跡・七尾城を訪れ、上杉謙信も絶賛した本丸からの絶景を堪能し、能登島をぐるっとドライブ、その後、和倉温泉でゆったりのんびり、七尾ドライブ旅を堪能しましたので紹介したいと思います。
旅の行程
史跡・七尾城跡
室町から戦国時代にかけ、当地を治めていた守護大名・畠山氏の居城が七尾城になります。169年間当地を治め栄華を誇っていましたが、世は戦国時代、上杉謙信により、七尾城は陥落、能登畠山氏は滅亡しました。
七尾城史資料館
七尾城、畠山氏の歴史については、七尾城史資料館で知ることができます。七尾城から出土した当時の茶碗、城主愛刀、直筆の書などが展示され、歴史と当時の暮らしぶりを感じることができます。
当時の七尾城の様子がCGで再現され、館内で楽しむことができます。山を切り開き、いくつもの屋敷、関所、群を構え、地形を活かした侵入されにくい難攻不落の山城の特徴を見事に再現することができています。
公式動画がYouTubeにもありますので、ご覧ください。
◆施設情報
開館時間:9:00~17:00
休館日:月曜日
入場料:一般 200円 / 大高生 160円
電話:0767-53-4215
七尾城跡
資料館横の細い道から山に上がっていくと、七尾城の本丸近くの駐車場に到着します。駐車場から本丸までは歩いて15分程度です。
緩やかな木くずを敷き詰めた道をのんびり歩くと、本丸の石垣が見えてきます。戦国時代の石垣によくみられる「野面積み(のづらづみ)」の石垣で、自然災害などの影響もなく、当時の面影をそのまま残しています。
石垣を登り本丸に到着すると、そこには七尾湾を一望できる息をのむ絶景が広がっています。七尾城を陥落させた上杉謙信も、本丸初登城の際にその感想を述べています。
「~絵像に写し難き景勝までに候」
この景色をみて、その美しさに驚いたに違いありません。
駐車場の近くには、能登を治めた2代目・畠山義忠公の歌の石碑があります。景色が浮かんでくるようですが、同じ景色かどうかは歌に詳しくないため自信がないです。
城山展望台
本丸からさらに車で山を少し上がっていくと、城山展望台があります。本丸と同じく、展望台からは七尾湾の絶景を一望できます。少し道が狭いですが、行ってみる価値はあります。
能登島
能登島は七尾湾に浮かぶ島で、2つの橋(能登島大橋、ツインブリッジのと)から渡ることができます。能登島には道の駅「のとじま」、ガラス美術館、日帰り温泉「島の湯」、水族館など観光スポットがいくつかあります。
能登島大橋
島の南西に位置する大橋です。七尾市街から能登島に渡る際のメインの橋になります。全長1km弱のまっすぐの橋で、途中、船の往来のため起伏した形状になっています。
天気の良い日は能登島を目指し、七尾湾からの景色を眺めながらのドライブは最高かと思います。橋の近くには芝生の広がった公園もあり、大橋を眺めながらのんびりすごすのもよいかと思います。
ツインブリッジのと
能登島にはもうひとつ、大橋「ツインブリッジのと」があります。主塔が2つあることから、ツインブリッジと呼ばれています。長さでは能登島大橋に負けますが、そびえ立つ主塔の迫力ではこちらも負けていません。
能登島観光
能登島には水族館や海水浴場、日帰り温泉、オートキャンプ場など、小さなお子様連れでも楽しめる観光スポットが沢山あります。もちろん、島をぐるっとドライブで巡るのも楽しいです。
珍しいところでは、古墳などもあったりします。須曽蝦夷穴古墳と呼ばれ、当時の装飾品、太刀などが出土したとのことです。古墳から七尾湾も望むことができますので、興味があれば訪れてみてください。
能登島には道の駅もあり、すぐ近くには「石川県能登島ガラス美術館」も併設されています。中国清朝時代から近代西洋のガラス作品、ヴェネチアで制作した作品など、多くの作品が展示されています。
※訪問しましたが撮影禁止のため紹介写真はありません。
和倉温泉総湯
日本でも有数の高級温泉街「和倉温泉」が七尾市にあります。日本一の旅館と称される加賀屋も和倉温泉街にあります。
温泉の由来は、1200年前に漁師が発見し、浦(入り江)の海の中で湧いているお湯ということで、湧く湯、和倉と呼ばれるようになったそうです。今に続く温泉に整備されたのは、七尾城の畠山氏、加賀藩の前田氏のおかげとも言われています。
そんな高級な和倉温泉を気軽に日帰りで楽しめるのが、和倉温泉総湯です。
温泉街の中心にあり、とても立派な建物で見ているだけでもワクワクしてきます。外には気軽に無料で利用できる足湯もあります。
中に入ると天井が高くとても開放的なスペースがあります。観光交流スペースになっており、観光パンフレットがたくさん置いてあり、自由に利用することができます。和倉温泉の歴史のパネルもためになって面白いです。
エントランス内には大広間の休憩所が併設され、温泉を利用されない方でも自由に休憩などで利用することができます。お風呂上りでの休憩だけでなく、旅で疲れた体を休めるのにも大変ありがたい場所です。
お風呂は室内と露天風呂、サウナがあり、人気の温泉施設ということもあり、露天風呂はすぐに埋まってしまいます。室内風呂はそこそこ広いので、ソーシャルディスタンスは確保OKです。
露天、室内風呂 <出典:和倉温泉-総湯->
泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉で、無色透明のお湯です。豊富な湯量を誇り、源泉温度92℃を加水せず、熱交換器で適温にしたお湯を贅沢に天然かけ流しで利用できます。
室内風呂のお湯の出口が源泉湧き出し口そのもので、油断して触ると激熱で注意です。小さなお子様はくれぐれも注意です。お湯は飲むこともできます。
温泉の感想ですが、とてもサラサラしたお湯で、肌はすべすべ、しっとりで、体がポカポカ、よく温まるお湯です。温泉特有のきついにおいもなく、のんびりゆっくり温泉を楽しむことができます。まるで絹のようで、肌にまとわりつかずサラッとした上品なお湯で大満足です。
◆施設情報
営業時間:7:00~21:00
定休日:25日
料金:大人 460円 / 小学生 130円 / 未就学児 50円
電話:0767-62-2221
公式HP:和倉温泉-総湯-
まとめ
石川県七尾市の観光スポット、七尾城、能登島、和倉温泉を巡るドライブ旅をお届けしました。
栄華を誇った畠山氏の居城、山城・七尾城跡や能登島からは雄大な七尾湾と能登半島を望むことができ、絶景を見ているだけで心身ともにリフレッシュできます。また、海を眺めながら大橋や能登島をドライブで巡るだけでも最高の気分にさせてくれます。
旅の最後は和倉温泉でゆったりのんびり温泉に浸かり、贅沢な和倉の源泉を楽しみ、旅や日頃の疲れもぜんぶ癒されること間違いなしです。
北陸・能登半島を旅行の際はぜひ七尾市の観光スポットを訪れ、リフレッシュ旅をしてみることをおすすめします。