三重県熊野市、熊野灘周辺は景色がとても美しい観光スポットが多くあります。2004年にユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」として、熊野古道をはじめ、多くの観光・歴史スポットが世界遺産登録されています。
熊野灘に面する七里御浜海岸(しちりみはまかいがん)、鬼ヶ城、花の窟(はなのいわや)、獅子巌(ししいわ)など、風光明媚な観光スポットが、ここ熊野市には多くあります。
今回は鬼ヶ城など、熊野灘を望む熊野市内の世界遺産、観光スポットを巡ってみたので、紹介したいと思います。
※紹介する写真は2009年~2019年に撮影したものです。
旅の行程
紀勢(きせい)自動車道が整備され、三重・和歌山南部へのアクセスも以前と比べ楽になりました。熊野市は三重県南部に位置します。
今回は紀勢自動車道から鬼ヶ城を目指し、七里御浜海岸、獅子巌、花の巌を巡る旅です。
鬼ヶ城
なだらかな海岸線・七里御浜海岸の北側に鬼ヶ城があります。打ち寄せる波も荒々しく、海風により浸食された険しい岸壁は、まるで鬼の住処のような雰囲気を醸し出しています。
岸壁伝いに整備された遊歩道を歩いて行くと、開けた場所「千畳敷」に到着します。覆いかぶさるほどの浸食された岸壁の迫力に圧倒されてしまいます。人の背丈と比べても、その凄さが伝わるかと思います。
岸壁の下にも入ることができ、浸食の様子をまじまじと観察することができます。
スリリング遊歩道
千畳敷の先には、岸壁に沿って散策できるルート(遊歩道)があります。人が歩けるように岸壁を削って道、階段が造られており、手摺から下を覗き込むと、すぐそこは断崖絶壁です。海風を感じながらスリリングな散策を楽しめます。
終点まで行くと鬼ヶ城の先の七里御浜海岸に出てしまうため、同じ場所には同じルートを戻ってくる必要があります。この散策ルートですが、台風などの影響でよく通行止めになることがあります。(昨年の10月に一部開通しています)
スリリング満点の遊歩道ですが、滑ったり、風で煽られたりするため、散策の際は他の人に道を譲りながら、安全に十分注意して歩きましょう。
スリリングなだけあって、景色は最高です!
新姫ソフトを堪能
新姫(にいひめ)と呼ばれる果物をご存じでしょうか?
熊野で発見された新種の柑橘類で、鬼ヶ城の売店でも新姫を使ったお土産やグルメを堪能できます。
グルメの中でおすすめなのは、新姫ソフトクリーム!
甘酸っぱいながらもほんのり甘さが感じられ、さっぱりとした飽きのこないソフトクリームです。鬼ヶ城に来たら、ぜひ味わってみたい絶品スイーツです。
七里御浜海岸
七里御浜海岸は熊野市から紀宝町に約22㎞続く、日本一の砂礫(されき)海岸です。丸い小石が海岸一面に敷き詰められています。
七里御浜海岸の名物といえば、五月の節句の鯉のぼり、そして、お盆の熊野大花火です。5月になると大小たくさんの鯉のぼりが浜に掲げられます。約1km続く鯉のぼりと、元気よく風に揺らぐその姿は、見ているだけでほのぼのしますね。
8月は熊野大花火が有名です。花火大会日は近隣から多くの観客が訪れ、電車も道路も大渋滞します。近場の駐車場も満車になり、帰りも大渋滞で移動だけでも大変です。しかし、その苦労以上に花火が壮大で美しく、特に海上自爆と呼ばれる、海からの花火は必見です。機会があれば、花火の時期に訪れるのもよいかと思います。
獅子巌
獅子巌(ししいわ)も世界遺産のひとつで、浜にそびえ立つ巌が獅子のかたちをしており、太平洋に向かって吠えているように見えます。
花の窟
花の窟(はなのいわや)も世界遺産のひとつです。敷地内の花の窟神社は日本書紀にもある日本最古の神社ともいわれており、昔より聖地として多くの参拝者が訪れています。
鳥居をくぐり林を抜けると神社があります。社殿はなく、熊野灘を望むようにそびえ立つ巨岩がご神体になります。木々に囲まれているせいか、神秘的な雰囲気に包まれています。
熊野といえば?
熊野市内の観光スポットを巡っていると、あることに気づくかと思います。
特に鬼ヶ城の売店内で、ずっと流れています。。
「くぅ~まのがすきぃ~・・・」
某歌手に声が似ていますが、「のぶちゃんBAND」という方が歌っており、熊野市内では知らない人はいないぐらい有名だそうです。地元の観光地、名物を歌詞にのせて歌い上げています。
▼興味のある方は、下記のYouTubeでのPVをご覧ください。
まとめ
熊野灘周辺、熊野市内にある鬼ヶ城をはじめとした世界遺産にも登録された観光スポットを紹介しました。
太平洋を望み、遠くまで続く熊野灘・七里御浜海岸、自然が造り出した絶景・鬼ヶ城、獅子巌、歴史を感じる花の窟など、風光明媚なスポットが沢山あります。
どこまでも続く青空、海を眺め、海風を感じながら、、
「くぅ~まのがすきぃ~・・・」
きっと、無意識に口ずさんでいることでしょう。。