京都北部、日本海に面した場所に、海の京都と呼ばれた風光明媚な漁港のまち、「舟屋の伊根」があります。日本海には珍しく、南側を海に面した穏やかな入り江に位置し、多くの舟屋が海ギリギリに建ち並ぶ、風情ある景色が楽しめる人気スポットです。地元の方が海ととともに暮らす生活の場でもあります。
今回は、舟屋群からも近く、高台からの景色やグルメが楽しめる、道の駅「舟屋の里伊根」に車中泊してみたので紹介したいと思います。
アクセス
山陰近畿自動車道「与謝天橋立IC」を降り、国道178号線を北上し、国道から高台に上がった場所に道の駅があります。入り口を入るとまず第2駐車場があり、そのまま登っていくと、第1駐車場と道の駅の建物があります。
どんなところなの?
伊根の舟屋群を一望できる高台にあります。
駐車場が2か所あり、第1駐車場は40~50台ほどの駐車スペースがあります。人気の観光スポットであり、また、舟屋散策での駐車場としても利用できるため、平日でもほぼ満車になるほどです。少し歩きますが、第2駐車場もあります。
道の駅とその近くの観光案内所、伊根浦公園を中心に、伊根湾を囲むように東西に約230軒の舟屋群が建ち並んでいます。
漁港からも近く、漁から戻ってきた船や水揚げの作業など、朝の早い時間からその賑わいが道の駅まで聞こえてきます。漁港の町ならではの雰囲気が道の駅に居ても感じられます。
車からパノラマ絶景が楽しめる!
第1駐車場の南側の約10台の駐車スペースは、車に乗ったまま伊根湾のパノラマ景色を楽しめるということもあり、人気の駐車スペースです。ハッチバックを開けてそこから景色を楽しんでいる方もいました。
丘を登った先に最高のビュースポット
道の駅のトイレの裏側に、丘を登る階段があります。さかなのかたちのモニュメントからさらに階段を登ると、そこには道の駅の全景と、伊根湾とその周辺の舟屋群、青島を一望できる、最高のビュースポットがあります。ここからの景色は必見です。
食事処が充実!油屋の海鮮丼を堪能
道の駅内に、食事処が3か所あります。
軽食を中心としたFUNAYAさん、2階から景色を楽しみながら食事ができる舟屋さん、そして、油屋さんです。今回は、油屋さんの海鮮丼を堪能しました。
油屋さんのメインメニューは、青島定食(税込2,500円)、海鮮丼(税込2,000円)の2種類になります。どちらも新鮮な刺身が楽しめて、定食はさらに焼き魚、煮魚も楽しめます。悩んだ結果、海鮮丼を頼んでみました。
時期的なこともあり、ブリの刺身は食べられませんでしたが、この時期の新鮮な魚がたっぷりのり、身も厚くて食べ応えのある海鮮丼でした。今度はブリの時期に訪れて、青島定食を食べてみたいです。うーーまい!!!
施設情報
駐車場:第1駐車場 普通車 50台 / 身障者用 3台
第2駐車場 普通車 84台 / 大型 4台
情報コーナー・休憩所:9時~17時
トイレ:24時間利用可
自販機:第1Pに5台、第2Pに2台
全品100円自販機もあり、かなりお得!
EV充電スタンド:あり
売店・食事処:11時~17時
喫煙所:あり
無料Wifi:あり
車中泊してみた感想
道の駅に到着したのが平日の夜22時頃で、車中泊の車が5台ほどでした。
第1駐車場の南側の端が空いていたので、今回はここで車中泊してみました。駐車場の入口近くに外灯があるのみで、道の駅全体は暗い雰囲気です。停めた場所もほぼ真っ暗でした。
トイレの電気は人感センサータイプで、電気がつくと写真のようにかなり明るいです。自販機周辺は安定の明るさです。暗いのが苦手な方は、建物前の駐車スペース、もしくは外灯周辺に停めると安心かと思います。
第2駐車場は道路沿いの外灯近く以外では全体的にほぼ真っ暗です。道路を挟んだ先に保育園があるものの、周囲に民家などの建物がないため、ちょっと怖いかもしれません。トンネル周辺も明るいですが、何とも言えない独特な雰囲気ありますよね。。。
道路から離れた高台にある道の駅のため、夜はとても静かです。夜中に出入りする車もほとんどありません。しかし近くの漁船のエンジン音や水揚げの作業で、早朝から漁港の賑わいが道の駅にも聞こえてきます。漁港近くでの車中泊あるあるですね。こういう時は早めに起きて、いつもより早めに活動するのも、車中泊を楽しむためには大切かと思います。
周辺の観光情報
道の駅から階段を降りていくと、漁港・海の近くに出ることができます。
海沿いの道を500mほど西に歩いて行くと、観光案内所や伊根浦公園があります。公園のベンチに座って、のんびり舟屋の景色を堪能できます。本当に海ギリギリに舟屋が建っており、船の格納庫みたいになってます。
舟屋群はこの公園を中心に、東西に広がっています。舟屋の端から端まで片道5kmほど、のんびり歩いて1時間ほどの距離です。舟屋の雰囲気や暮らしを感じながら散策すると楽しいです。自分が旅好きになったきっかけでもある、映画・男はつらいよ、釣りバカ日誌などのロケ地にもなっていて、そのシーンを思い出しながら散策を楽しめました。
日帰り入浴情報
道の駅周辺に日帰り温泉はなく、今回は海沿いを北上し、経ヶ崎灯台などの観光地に寄りつつ、宇川温泉よし野の里に行ってみました。片道25kmほどありますが、日本海を眺めながらのドライブが爽快でした。
宿泊棟とキャンプ場があり、日帰り温泉でも利用できます。どこか懐かしい感じの趣のある建物です。高台にあるため、カフェのテラス席からは緑豊かな木々と、その先に広がる日本海を眺めながら、のんびりくつろぐことができます。
室内風呂と露天風呂があり、どちらも開放的な気分を味わえます。室内風呂では、木の温もりが感じられる柱や高い天井や、露天風呂は10人ぐらいは余裕で入れる大きさで、ゆったり温泉を楽しめます。露天風呂から眺める竹林や木々が心を和ませてくれます。
露天風呂<出典:宇川温泉よし野の里>
泉質は低張性アルカリ性高温泉で、無色透明無臭の温泉です。トロトロ感のあるお湯で、観光地を歩き回って疲れた足腰が癒えるような心地よい温泉です。体の芯までポカポカ温まり、本当に良い温泉でした。
施設情報
営業時間:11時~21時
休業日:毎週木曜日
料金:大人 600円 / 小人 400円
電話:0772-76-1000
公式HP:【公式】宇川温泉 よし野の里
アクセス:
まとめ
道の駅「舟屋の里伊根」で車中泊を紹介しました。
海の京都と呼ばれ、江戸時代から続く伝統的建造物である舟屋群を一望できる場所に位置し、散策の拠点として大変便利な道の駅です。また、食事処では新鮮な海の幸を味わうことができる、グルメスポットでもあります。
少し遠いですが、丹後随一の天然温泉、宇川温泉よし野の里では、良質なトロトロの温泉も楽しめます。伊根を散策しつつ、周辺の観光地をめぐり、疲れた体を温泉で癒す。日頃の疲れも吹っ飛ぶ、最高の車中泊旅になりました。
映画やドラマの撮影場所としても有名な舟屋の伊根。のんびり散策してみてはいかがでしょうか。