快適な車中泊旅に欠かせないアイテムのひとつに、ポータブル電源があります。エンジンオフ時の電源確保のため、導入している方も多いかと思います。スマホやパソコンの充電、車内照明、冬のポカポカ電気毛布など、幅広い用途で活躍してくれます。
冬の車中泊旅を楽しもうと、2年前に初めて導入したポータブル電源。容量は400Whと当時は大容量に分類される製品です。電気毛布も一晩は余裕の容量です。気軽な車中泊旅であれば、まったく不満はありません。
しかし、日進月歩のポータブル電源。大容量でコンパクト、しかも充電時間が早く、便利機能も充実した製品が多くリリースされています。今後の自分の車中泊旅の領域を広げ、もっと快適な車中泊を目指す!という想いから、ポータブル電源「EcoFlow RIVER PRO(720Wh)」を導入してみました。
今回はEcoFlow RIVER PROで魅力を感じたポイント、愛車ウェイクに搭載した様子などを紹介したいと思います。
魅力を感じたポイント
数あるポータブル電源の中で、EcoFlow RIVER PROに決めた理由について、製品仕様に触れながら紹介していきたいと思います。
大容量なのにコンパクトで持ち運び楽々
大容量になればなるほど、本体サイズが大きくなりますが、本製品は720Whの容量にも関わらず、とてもコンパクトサイズです。重量7.6kgでずっしり感はありますが、持ち運べない重さではないです。取っ手の形状が持ちやすくて頑丈です。
2年前に購入し現役のポータブル電源「suaoki PS5B(440wh)」と並べても、ひと回り大きいぐらいです。これで容量が2倍近くあるのには驚きです。これなら軽自動車の愛車ウェイクの限られた車内スペース内でも置き場に困らなさそうです。
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早い!約1.6時間でフル充電完了
本製品を購入した最大の決め手が、充電速度の速さです。なんと、ACコンセントを使用し、約1.6時間でフル充電が完了します。実際に充電してみたところ、1時間で65%(30→95%)まで充電できました。これなら旅当日に充電しても、出発には間に合いますね。謳い文句通りの性能です。
ACコンセント以外に、車のシガーソケット、ソーラーパネルからも充電可能です。ソーラーパネルとは一般的なMC4コネクタで接続します。社外品のパネルでも、200W以内なら使用可能とのことです。(ニヤリ、、次は屋根にパネル付けようかな…)
配線もコンパクトで、特にACコンセントは、従来のアダプタ(インバータ)がありません。配線をコンパクトに収納できてうれしいですね。
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必要十分な出力端子
出力端子は、USB-A、C、急速A、シガーソケットタイプ、DCピン端子、ACコンセントで、必要十分な端子が揃っています。暗いところでの作業で便利なライトも付いています。
使い勝手で気になる点があります。ACコンセントが縦向きのため、使用するコンセント(アダプタ含む)によっては、他の口が塞がれて使用できなくなる可能性があります。コンセントの出っ張りをなくしたい場合も、配線種類や口の向きを変換するなど、少し工夫が必要ですね。
パススルーに対応
パススルーとは、ポータブル電源に充電しながら、機器を繋いで使用(給電)できる機能です。バッテリー残量を減らさず機器を使えるので便利ですが、ポータブル電源のバッテリーには負担になるようです。頻繁に使用するとバッテリーの寿命に影響があるとのこと。
少し面倒ですが出来る限り、充電中は機器への給電SW(スイッチ)をオフ、機器を使用しているときは充電をオフ(ケーブルを外すか、シガーソケットの元をオフ)したいと思います。
車のシガーソケット、ソーラーパネルのDC電源による充電時は、頻繁なパススルー使用を避けるべきですが、ACパススルー時はその心配がありません。ACパススルーとは、入力側も出力側もACコンセントのみ使用した場合です。ポータブル電源内部をそのまま通過するため、同時充電給電によるバッテリーへの影響の心配がありません。
参考)公式EcoFlowサポート・よくある質問(https://jp.ecoflow.com/apps/help-center)
スマホで状態モニタやコントロールが可能
ポータブル電源とスマホをWifiで直接つなぎ、専用のアプリで状態のモニタや、電源ON/OFFのコントロールが可能です。本体を見えない場所に置いていても(隠していても)、スマホがあれば操作できるので、かなり便利な機能です。
アプリを利用するには、アカウント作成、ログインが必要です。初回アプリ起動時に色々とスマホの使用許可を求められますが、ローカルネットワークの設定以外は「許可しない」にしても動くようです。本体ファーム更新時以外は、家のWifiに繋げなくても大丈夫です。(使用端末:iPhone)
愛車ウェイクに設置
ウェイク車内でのポータブル電源の設置場所は、後席荷室に組んだラックの上になります。サイズがコンパクトなため、今までのポータブル電源と同じように設置することができました。
あまりのコンパクトサイズで、棚スペースに余裕があったので、PS5Bも並べてみました。ジャストフィット・・・。。合わせて1120Whの超大容量の電源確保です。しかし、ちゃんと固定しないと危ないし、使い勝手が悪い。。この配置はボツですね。PS5Bの置き場は今も悩んでいます。
配置については、縦置き、横置きでかなり悩みました。最終的には、入力ケーブルのはみだしが気になり、横置きに決めました。配線も綺麗に隠すことができ、出力端子も前面になり、操作性も良くなりました。
ブラックの筐体と低重心のずっしりした佇まいに、高級感と頼もしさを感じるぐらいです。ウェイクの内装にもマッチし、違和感なく設置することができました。
製品基本仕様
名称:EcoFlow RIVER Pro
サイズ:幅28.9×奥行18×高さ23.5cm
重量:7.6kg
充電温度:0~45℃
入力:ACコンセント、DC(シガーソケット、ソーラーパネル→XT60コネクタ)
充電時間:AC 約1.6時間 / DCシガーソケット 約7.5時間
電池種類・寿命:三元素リチウムイオン 800回以上
ソーラーパネル:200Wまで(MC4接続)
AC出力:600W(最大1200W:電圧下げて対応)
USB:A×2、急速A×1、C×1ポート
その他出力:シガーソケット、DCポート×2
パススルー:対応(ただし、多用は避ける)
AC同士は完全パススルー
スマホアプリ:対応
バッテリ拡張機能:有り
保証期間:2年(要登録)
公式HP:EcoFlow RIVER Proエコフローリバープロ – EcoFlow Japan
まとめ
ポータブル電源「EcoFlow RIVER Pro」を紹介しました。
- 720Whという大容量ながら、持ち運びしやすいコンパクトサイズ(数年前の400Wh電源よりひと回り大きい程度)
- 驚異の充電時間1.6時間(シガーソケットでも7.5時間程度)
- パススルー使用可能(ACは完全パススルー)
- スマホアプリで状態監視と操作が可能
- 高級感と安定感のある筐体。見やすい液晶モニター
これだけ機能充実したポータブル電源が手に入るなんて、ここ数年の電源の進化には驚くばかりです。これからの車中泊の心強い相棒として、使い倒していこうと思います。
早い!便利!そして大容量!
ポータブル電源「EcoFlow RIVER PRO」の紹介でした。