福井県をめぐる車中泊の旅。
1日目は越前町のお宿「こばせ」さんでのんびり車中泊ですごし、2日目は三方五湖の絶景を堪能してきました。そして最終日は、永平寺から一乗谷、そして越前大野城をめぐってみたので紹介したいと思います。
旅の行程
永平寺、一乗谷朝倉氏遺跡、そして越前大野城まで、約30kmほどの行程になります。
永平寺
永平寺といえば曹洞宗の大本山で、座禅修行で有名なお寺です。
広いお寺の敷地内を散策するだけでなく、座禅や写経体験もできるそうです。156畳敷き大広間の天井一面に飾られた、美しい色彩画の絵天井の間も有名です。
楽しみにしながら車を走らせ、永平寺の駐車場に到着。
駐車の車が少ないような気が…。というかほぼゼロの状態。場所がここで合っているか少々不安に。しかも参拝者の数も少ないような気がします。
ほどなく、その理由が分かりました。
なんとこの日はお寺の大事なイベントがあるようで、一般客は山門までしか入れないらしいです。駐車場の入り口には、本日無料開放との張り紙もあります。事前に調べておけばと思いながらも、空いていてゆっくり散策できるので良かったかもしれません。
駐車場から参道をのんびり歩いて行くと、永平寺の入り口に到着します。来る途中に袈裟をまとったお坊さんとすれ違うことがあり、全国から永平寺に集まっているみたいです。入って良いのかなぁとためらいながらも、いざ、永平寺へ!
青々とした木々の木漏れ日をいっぱいに感じつつ進んでいくと、通用門とよばれる場所に到着します。ここから先は有料のエリアになります。今日は山門までしか行けないということで、こちらも無料開放でした。山門まで参拝できれば満足です!ありがとうございます!
敷地内は撮影OKということですが、修行中のお坊さんにカメラを向けるのはNGです。気を付けながらお寺と風景の写真を撮りました。
山門の迫力に圧倒されつつも、青空に映えた山門は美しく、いつまでも見ていたい気持ちになります。太い立派な柱や複雑かつ繊細な屋根の木組みなど、力強さと繊細さが山門からひしひしと伝わってきました。
本日の参拝はここまで。
やはりもっと境内、敷地内や建物内に入って、見学、参拝したかったというのが正直なところです。座禅体験もしてみたかったぁ。
一乗谷朝倉氏遺跡
次に向かったのは、一乗谷朝倉氏遺跡です。
一乗谷といえば、室町・戦国時代にかけて、この地方を治めた有名戦国大名・朝倉氏の居城があった場所ですね。5代、約100年に渡り栄華を極めましたが、織田信長により滅亡してしまった歴史があります。
近年の発掘調査により、この地に遺跡として一般公開されています。
朝倉氏といえば、戦国時代ファンには有名な武将ですね。一乗谷も有名で、いったいどんな所なのかワクワクしながら向かいました。山里の田園風景が広がる道を進んでいくと、一乗谷に到着します。
周囲を山々に囲まれた場所にあります。今では自然豊かな場所ですが、当時は一乗谷城、館、そして武家屋敷、城下町などがあり、京都から文化人も訪れ、北陸の小京都と呼ばれるぐらいだったそうです。
西門の先には、最後の第5代当主 朝倉義景の館跡があります。発掘作業により、当時の館の部屋などの位置関係が分かってきています。この場所に、当時、室町最後の将軍・足利義昭も招かれていたそうです。歴史を感じますね!
当時の町並みを再現!復原町並を散策
遺跡のすぐ近くに、戦国時代当時の町並みを再現した、復原町並があります。
当時の人々が暮らしていた住居や土塀など忠実に再現され、まるで戦国時代に行ったかのような気分にさせてくれます。戦国ドラマなどで見たような風景が、ここには広がっています。
住居の中に入ることができ、当時の暮らしぶりを垣間見ることができます。
ここに夫婦二人で座って食事をする場所みたいですね。土間の低いところは、水場のようです。当時、このあたりはインフラが整備されていたみたいです。外にはトイレや井戸などありました。
路地の一角に、たくさんのカラフルな傘と風鈴が飾られた場所がありました。見つけた瞬間、その綺麗さに一瞬でくぎ付けになっちゃいました。澄んだ青空のもと、色鮮やかな風鈴は映えますね。そよ風に揺れる風鈴が奏でる音楽も心地よいです。
復原町並には売店や食事処があり、戦国時代、朝倉氏ファンにはたまらないグッズがたくさんあります。また、福井市産100%の一乗谷ジンジャーエールは、生姜の風味が濃厚なのに後味スッキリでおすすめです。うーまい!!
越前大野城
一乗谷を後にし、次は越前大野城に行ってみました。
越前大野城といえば、季節や天候によりお城の周囲を雲海が覆う、天空の城としても有名です。近くの越前おおの結楽座(ゆいらくざ)の無料駐車場に車を停め、大野城へ向かうことにしました。
一見、ミュージアムのような立派な建物の小学校の横を抜け、神社を越えた先に、城へ向かう南登り口の城門があります。ここから先、しばらく急な階段や急こう配の坂が続きます。
天空の城ということで、お城までなかなかのハードな道のりです。普段あまり運動していないツケが、こういった場面で現れてきます。途中の休憩所で一休みしながら、頂上の天守閣を目指します。
ぜぇぜぇ息が上がりながらも、何とかお城に到着。
お城は昭和43年に再建されたもので、中にはお城の歴史を学ぶパネルや貴重な資料、藩主土井氏の当時の鎧兜や生活道具などが展示されています。展示室は写真撮影NGなため紹介できませんが、鎧兜の前立てのうさぎの飾りがかわいくて必見ですよ!
天守閣の最上階・展望室に来ると、戦国武将・金森長近のイケメンパネルが出迎えてくれます。戦国時代真っ只中の1576年に金森長近により越前大野城が築城され、江戸時代になると藩主・土井氏の居城として幕末を迎えています。
最上階の展望室から、大野市の街並みと遠くの山々を一望できます。展望室を吹き抜ける心地よい風で疲れた体を癒しつつ、パノラマの絶景を眺めながら、のんびりとすることができました。
お城を後にし、駐車場から少し歩いたところにある、御清水(おしょうず)に行ってみることに。大野市は綺麗な水が町中に溢れていて、ここ御清水は名水百選にも選ばれています。綺麗な水がこんこんと湧き出ています。
だんだんと日も落ち始め、そろそろ出発することに。
越前おおの結楽座に戻り、出発するまでしばらくの間、建物内を散策してみました。お土産や軽食が楽しめる場所の他、無料の休憩スペースがあります。
古民家の雰囲気漂う畳の部屋で、自由にゆっくりと休憩することができます。庭を眺めながらぼーっとするのに最高です。
さいごに
さて、そろそろ、福井をめぐる車中泊旅も終わりに近づいてきました。
このまま帰路へつこうと考えましたが、少しお疲れモードもあり、温泉にでも入って、車中泊してから帰ることにしました。いつものパターンです…。。
福井県を3日に渡ってめぐる車中泊旅、まだまだ行きたい名所はたくさんあり、3日だけではぜんぜん足りないですね。サラリーマンの週末旅には限界がありそうです。また、福井を訪れてたくさんの観光地を巡ってみたいと思います。
さて、次の週末はどこに行こうかなぁ。
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