梅雨から夏にかけて、車中泊の大敵といえば、暑さ。
そしてもう一つが、車内の湿気です。
エンジンを切った車中泊では、人体から出る湿気も加わり、ジメジメは増すばかり。不快なだけでなく、見えないところにカビも発生しそうです。何とかできないかと、悩んでいる方も多いかと思います。
そこで簡単な対策方法としては、除湿剤を使う方法です。
タンクタイプが安くて便利ですが、溶液が溜まってくると、いろいろと心配もあります。溶液を捨てるなどの処分も面倒です。
そこで今回は、
- 溶液が溜まらない
- 交換不要で何度でも使えて経済的
- 狭いスペースでも設置可能
を実現する、小型除湿ユニットを導入してみたので紹介したいと思います。
一般的なタンクタイプの除湿剤のデメリット
除湿剤といえば、ホームセンターなどで、ひとつ100円ちょっとぐらいで購入できる、タンクタイプが有名かと思います。2層式で上側の除湿剤の粒が大気中の水分を吸収すると、溶液となって下側に貯まるタイプです。
安くて便利な除湿剤ですが、車中泊ではいろいろとデメリットがあります。
交換とその後の処理がめんどう
置くだけであとは放置しておけばOKですが、気付くとなみなみに溶液が溜まっていることがあります。その状態になったら、新品と交換することになります。
溜まった溶液ですが、その後の処理がめんどうです。
この溶液ですが、水だと思っていませんか?実は違います。除湿剤の成分である、塩化カルシウムが水に溶けたものです。金属を錆びさせるため、大量の水で薄めながら捨てるなどの処理が必要です。また、皮膚に触れると赤くなり、めちゃくちゃ痒くなります。すぐに洗い流さないといけません。取扱注意な溶液です。
走行中の振動でこぼれて大変なことに
めんどうだからといって、置いたままで走行していると、大変なことが起こります。
実は、、やっちゃいました。。
除湿剤のタンクが倒れて、周辺が溶液だらけになってしまいました。倒れたのに気づかず、そのままにしていたため、上面フィルムから漏れ出したようです。
気づいた時は、あまりのショックと慌てぶりで、写真を撮り忘れました。以下の写真はイメージです。
雑巾を使って拭いても、なぜか拭き残しが出る。吸湿性がかなり高いらしく、少しでも拭き残しがあると、また、水分を吸収しちゃうみたいです。完璧に取りきらないと、ベタベタが続きます。本当に大変でした。。
また、慌てていて素手で溶液を触ってしまい、手は赤くはれ、痒くて大変でした。すぐに大量の水で手を洗いましたが、もう二度と触りたくないです。トラウマです。。
小型除湿ユニットって何?
タンクタイプの除湿剤で失敗してから、溶液タイプではなく、できれば交換不要なもの(メンテナンス程度はOK)を探していたところ、今回紹介する小型除湿ユニットを発見しちゃいました。
溶液が溜まらない除湿剤
外形は手のひらに乗るぐらいのコンパクトサイズです。
中に吸湿材が入っていて、約120mlの水分を吸湿してくれます。溶液となって出てこないため、こぼれる心配もなく安心です。
使用できる範囲は3畳分のスペースで、車内であれば十分、能力を発揮してくれそうです。
電源不要で置くだけ簡単
電源が不要なため、好きな場所に設置可能です。
湿気は下側に貯まりやすいので、車内であれば、運転席や助手席の座席下、荷室スペースがベストかと思います。
除湿ユニットはいつでも取り出せるように、100均で購入したバスケットに入れて使っています。ちょうどぴったりのサイズで大変満足です。
何度も使えて経済的
乾燥スタンドを使うことで、除湿ユニットが復活します。
除湿ユニットを乾燥スタンドにセットし、スイッチオン。約1時間で元のカラカラの除湿ユニットに復活し、使用できる状態になります。熱で水分を飛ばしているため、乾燥直後はユニットがポカポカ温かいです。
除湿ユニットの乾燥状態は、小窓から確認できます。中身が赤なら、水分を吸った飽和状態。青色なら乾燥状態です。
何度でも使えるといっても、仕様上の寿命は15年です。これだけ長い間使えるのは凄いですね。除湿ユニットは単品でも購入できます。
持ち運びも便利
コンパクトサイズのため、持ち運びも便利です。
写真はビールのおまけで貰った、保冷バッグを使って収納した一例です。
※除湿ユニットに保冷バッグは付いていません。
使ってみての感想
梅雨の時期に車内に置いてみました。
1、2週間ぐらいで、飽和状態になり、ガンガン湿気を吸ってくれています。湿気が落ち着いて快適になったかは感じにくいですが、除湿ユニットが吸った水分量を考えると、それなりに効果があるかと思います。
まとめ
車内のジメジメ湿気対策として、小型除湿ユニットを紹介しました。
この除湿ユニットのメリットは、
- 何度でも使えて経済的
- 溶剤がこぼれる心配がない
- 使用後の処理が楽ちん
- 狭い場所にも設置可能
かと思います。
溶液をこぼしたトラウマから、タンクタイプの除湿剤を車中泊では怖くて使えません。この除湿ユニットを使うことで、精神的にも、交換や処理の手間的にも、安心で楽々になりました。
なかなか効果の実感が分かりにくいですが、夏の車中泊を除湿ユニットとともにすごし、その効果を少しずつ、確かめていきたいと思います。