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奥三河の山城・田峯城址と田峯観音をめぐるのんびり旅 <愛知県・設楽町>

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愛知県の山深い奥三河地方の設楽町には、田峯(だみね)と呼ばれる地域があります。

 

今から約500年ぐらい前の戦国時代には、田峯菅沼氏が当地を治めていた歴史のある地域でもあります。菅沼氏の居城「田峯城(だみねじょう)跡」には、当時の武家屋敷をもとに復元された本丸御殿もあります。

 

今回は山城・田峯城と、菅沼氏にゆかりのある田峯観音をめぐる旅をお届けしたいと思います。

 

 

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アクセス

愛知県の自然豊かな設楽町に田峯地区があります。

新東名「新城IC」から北へ約20km(30分ほど)の場所にあります。田峯城周辺は散策コースにもなっており、田峯観音をはじめ地域を散策でめぐることができます。駐車場は広くてトレイや売店もある、田峯観音の駐車場がおすすめです。(田峯城まで1kmぐらい)

 

 

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田峯観音 駐車場

 

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田峯散策マップ

 

田峯城址

田峯地区の少し小高い丘の上に田峯城址があります。

田峯城址にも駐車場とトイレがあるので、直接車で来ても大丈夫です。ただし、入口が狭く分かりにくいため、通り過ぎないように注意してください。(自分は何度も通り過ぎちゃいました。)

 

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丘の上に見えるのが田峯城址

 

復元された本丸御殿

曲輪跡を通り過ぎ一番高いところにあるのが田峯城址です。

田峯城址には当時の武家屋敷を再現した本丸御殿があります。屋敷に上がったり、敷地内を自由に散策できます。

 

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左が大手門、右が御殿

 

田峯城の歴史

本丸御殿を紹介する前に、少し田峯城の歴史について書いてみます。

田峯城がこの地に築城されたのは1470年です。この地を治めていた菅沼定信により築城され、1583年頃に廃城となっています。

 

戦国時代には周辺を武田、徳川、織田などの有力大名に囲まれ、その関係性の狭間が招いた悲しい歴史もあります。長篠の戦いで敗戦し帰路に就く菅沼定忠が、田峯城に居る叔父定直に入城を拒まれます。その後、定忠の復讐により一族は襲われ、その定忠も戦国の世の中で亡くなり、田峯宗家菅沼氏は断絶します。

田峯散策コースには、田峯城内乱の首塚や処刑地跡などもあります。

 

御殿に上がって殿様気分を満喫

復元された御殿内に入ることができます。

本丸御殿は縁側を歩いてぐるっと一周できます。御殿の中にはどこからでも入れます。受付の所から縁側、色代と呼ばれる今でいう玄関のような広い板間から入るのがおすすめです。

 

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御殿から張り出した広い板間を色代という

 

御殿はいくつかの間取りがあって、甲冑なども展示されています。

上段の間のさらに上の「上々段」にも上がることができ、殿様気分になって座敷を見渡すことができます。

 

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上々段から座敷を見渡して殿様気分に!

 

畳の大広間って、本当に気持ちよくて最高ですね。

しばらくお殿様の座布団近くで座ってのんびり過ごしちゃいました。昔だったらここに家臣が集まって、色々な会議でもしていたのでしょうか。

 

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外から上段の間へ

 

広縁と呼ばれる板間の広い縁側があります。

ここから庭の景色や城下の田峯の家々を眺めることができます。景色を眺めるのも良いですが、縁側に座って静かに時間を過ごすのも心地よいです。自然の音、風を感じていると、日頃のストレスも飛んでいくようです。 

 

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広縁と庭の景色

 

見晴らし台から奥三河の山々を一望する

御殿の東側には見晴らし台があります。

上ることができ、美しい奥三河の山々を一望することができます。上る際は梯子がほぼ地面と垂直なので、落ちないように注意してください。小さなお子様は利用NGです。本当に急で危ないです。

 

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御殿の広縁と見晴らし台(写真右端)

 

見晴らし台からの景色は本当に絶景です。

奥三河の山々が一望でき、西の鳳来山から東の平山明神山まで一望することができます。あいにくの雨模様でしたが、山から立ち込める靄が幻想的で美しかったです。

 

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見晴らし台からの奥三河の景色(御殿東側)

 

施設情報

開館時間:9時~16時

休館日:月曜、祝日の翌日、年末年始(12/29~1/3)

入館料:大人 220円 / 子供 110円

電話:0536-64-5505

ホームページ【設楽町】 田峯城|歴史を感じる|したらん♪トレイル

 

田峯観音

田峯城からも近い場所に田峯観音(だみねかんのん)があります。

三河三観音のひとつ、「十一面観世音菩薩」を安置されており、田峯城主だった菅原氏ともゆかりがある観音様です。

 

駐車場から階段を上った先に、観音様が安置されているお堂があります。今回は中に入らず、外からの景色だけになります。

 

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本堂の右側には歌舞伎を舞う建物があり、江戸時代から毎年歌舞伎を舞っているとのことです。毎年歌舞伎を舞う理由ですが、江戸時代に村で起こった事件が関係しているそうです。

 

近くのお寺が火事になり、幕府の管理する場所と知らずに木を切ってしまい、盗伐の疑いがかけられたそうです。お代官様がチェックに来ると知り、観音様に「毎年歌舞伎を踊るから許してください!」と願ったところ、当日大雪で切り株がみつからずに事なきを得たそうです。

 

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地元の方とお話しする機会があり、残念ながら今年はコロナの影響で、江戸時代から毎年続く歌舞伎取りが初めて中止になるとのことです。コロナは人間の生活だけでなく、経済や文化へ与える影響も大きいことを改めて感じる出来事でした。

 

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本堂

 

田舎グルメを堪能!

駐車場の敷地内にお土産、食事処があります。

地元の野菜や加工品、お饅頭などを売っています。食事処では、そば粉100%の太い田舎そば「田峯そば」や「五平餅」を堪能できます。

 

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お土産屋・食事処

 

今回は五平餅(税込320円)を頼んでみました。

五平餅特有の味噌の甘辛とこげの香ばしい風味で美味しくいただきました。お土産には「田峯まんじゅう(税込4個で320円)」を買ってみました。こし餡のまんじゅうで甘すぎず、こちらも美味しくいただきました!

 

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五平餅とお土産で買った田峯まんじゅう

 

まとめ

奥三河・設楽町にある田峯城と田峯観音を紹介しました。

 

自然に囲まれた山深い場所で、歴史を感じながら、雄大な山々の景色を楽しむことができ、心も体もリフレッシュできるかと思います。田峯城の御殿は日本の古き良き雰囲気を感じることができ、本当にリラックスできました!

 

高速道路の最寄りのICから約30分と少し遠いですが、2021年春に設楽町のこの近くに道の駅「したら」がオープン予定です。ここを拠点に奥三河の旅を満喫するのもよいかと思います。

 

歴史に自然にグルメに見どころ、楽しさ満載の奥三河。

雄大な山々に囲まれてのんびり過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

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