江戸時代に東西を結んだ東海道五十三次。
江戸・日本橋から47番目に位置するのが、三重県亀山市にある「関宿(せきじゅく)」です。旧東海道では唯一古き宿場町の雰囲気を残しており、街並みの風情を感じられる人気の観光スポットです。
その旧宿場町の近く、国道1号製沿いにあるのが道の駅「関宿」です。
今回は道の駅関宿で車中泊、そして旧宿場町をぶらり散策してみたので紹介したいと思います。
アクセス
道の駅「関宿」は亀山市のほぼ中央、国道1号線沿いにあります。旧宿場町までは歩いても数百mほどです。旧宿場町の近くにも無料の観光用駐車場があります。
道の駅近くにはJR関西本線(関駅)が走っています。
施設情報
小さな道の駅ですが、売店、食事処や、情報コーナー、休憩所など、施設は充実しています。道の駅のすぐ近くにはJR関西本線が走り、歩いてすぐの所に関駅があります。
基本情報
駐車場:普通車53台、身障者用3台、大型7台
情報コーナー:9時~18時
休憩スペース:9時~18時
トイレ:24時間使用可
自販機:飲料
売店、食事処:9時~18時
充電スタンド:無し
無線Wifi:有り
喫煙所:有り
売店
売店では亀山特産品、地元名物や農家の方が育てた野菜などを購入できます。
おすすめなのは、亀山名物「亀山みそ焼きうどん(税込566円)」です。2食分入っており、自宅で気軽にみそ焼きうどんを楽しめます。
お土産に買って自宅で作って食べてみましたが、これがじつにうまい!
ピリ辛味噌が甘めの濃い味で、焼くことで味噌の香ばしさが引き立ち、うどんとの相性もよく、おいしくいただきました。焼き味噌の苦みと甘みが絶妙で、誰でも簡単に自宅で楽しめるのでお土産に最適です。
定食屋「みくら」
亀山名物のみそ焼きうどん、亀山ラーメン、お隣の四日市とんてきなど、地元のたくさんのグルメを味わうことができます。
今回は亀山ラーメンセット(税込930円)を頼んでみました。
スープは牛骨と独自のブレンド味噌を使用しています。甘みが強くコクのある味噌味です。具材も野菜やキノコがたくさん入っています。半熟たまごと麺を絡めると、また違ったマイルドな味が楽しめます。うまっかった!
ご当地ラーメングランプリ2013でゴールドグランプリを取ったということで、道の駅に訪れた際はぜひご賞味あれ。
情報コーナー(休憩スペース)
休憩所も兼ねた情報コーナーが9時から18時で利用できます。
亀山の観光情報や現在の主要道路の交通状況が確認できます。畳の休憩スペースも用意されており、運転で疲れた体を休めるのにも便利です。
雰囲気はどんな感じ?
夜21時ごろの様子ですが、国道1号線沿いということもあり、トラックや普通車など、そこそこ駐車しています。道の駅内は外灯が十分あり、どこの場所でも明るいです。
すぐ近くを幹線道路が走っていることもあり、夜中でもトラックなどの走行音があります。疲れていればすぐに爆睡で問題ありませんが、音が気になる方は耳栓などがあった方が良いかと思います。
今回はイベント広場前あたりに駐車しました。
この場所は端っこですが適度に明るく、トイレ(写真右奥)までのアクセスも快適です。特に雨の日はすぐ近くの屋根の下を歩いて濡れずにトイレに行くことができます。自販機もすぐ近くにあります。左側には木や看板があり、乗り降りの際の人の目も気になりません。
朝6時ごろの駐車場の様子です。
駐車している車は少なく、また、出入りしてくる車も少ないです。時間が経つにつれ、関宿の観光や観光地に向かう車などで賑わいだしてきます。
道の駅のすぐ横には、JR関西本線が走っています。
電車が来るたびに近くの踏切の音がしますが、夜中は電車がないので静かです。歩いてすぐの場所に関駅があるので、周辺を散策してみるのも楽しいかと思います。
入浴情報
道の駅から6kmほど走ったところに、日帰り温泉「亀山温泉 白鳥の湯」があります。
亀山市の総合保険福祉センター「あいあい」の中にある珍しい温泉施設です。地元に愛された温泉施設で、行った際もご年配の方が温泉を楽しみに来られていました。
利用料ですが、なんと大人300円!
市民でなくても同じ料金で利用できます。しかも天然温泉で内湯、露天風呂が楽しめます。
泉質はナトリウム塩化物・炭酸水素塩で、無色透明でしっとりした感じの温泉です。肌がつるつるした感じになり、体の芯までよく温まる温泉です。この値段で天然温泉をゆったり楽しめるのはうれしいですね。
内湯と露天風呂 <出典:白鳥の湯 | 亀山市>
入浴の際に注意点があります。
シャンプー、石鹸等は備え付けがなく、持参する必要があります。忘れてしまった場合でも、施設内の自販機で購入(170円)できるので大丈夫です。
多くのご年配の方が来られることもあり、入口での消毒や入場制限もしており、コロナへの対策もしっかりしています。受付で順番札を渡されるので、のんびり待ちましょう。
施設情報
営業時間:10時~20時
休業日:火曜日、12/29~1/3
入浴料:一般 300円 / 12歳未満 100円 / 65歳以上 200円
問い合わせ先:0595-84-3311
公式HP:白鳥の湯 | 亀山市
東海道関宿
道の駅からも数百mぐらいの近い場所に、旧東海道の宿場町「関宿」があります。
旧東海道で宿場町一帯が古いまち並みを残しているのは、唯一この場所だけだそうです。東西約1.8kmの距離にまるで昔にタイムスリップしたかのような、旧宿場町の風景が残っています。
旧東海道に沿って古い町屋が200軒ほど建ち並び、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。歴史的建物を保存、維持しながら今でも生活の場として地元の方が暮らしています。
新しい建物もまちの風景に溶け込んでいます。
建物もそうですが、ATMを現金自動取扱所って書いてあるところにもこだわりと味があっていいですね。
江戸時代に高札場があった場所には郵便局があります。
まちの風景と調和するため、ポストも明治頃のものを模したものが置いてあります。江戸の目安箱に似た形で、「書状集め箱」と呼ばれていたそうです。
西の追分には古民家の休憩施設があります。
中には土間と座敷があり、上がってのんびり休憩することができます。縁側に座って庭を眺めながらの休憩もいいですね。
無料観光駐車のある場所の近くには、関宿散策案内休憩所と無料で楽しめる足湯「小萬の湯」があります。散策で疲れた足を温泉でリフレッシュできます。
道の駅からも近く、車中泊で前泊して、人が少ない朝の時間帯に散策するのがおすすめかと思います。ただし、地元の方が生活している場であり、迷惑をかけないように注意が必要です。のんびり静かに散策を楽しみましょう。
まとめ
道の駅「関宿」と旧東海道宿場町、そして日帰り温泉「白鳥の湯」を紹介しました。
道の駅は小さいながらも、ご当地グルメやお土産が充実し、休憩スペースもあり、快適にのんびり過ごすことができます。駐車場も明るくて安心かと思います。
古き良きまち並みが残る旧東海道関宿の散策もおすすめです。江戸から明治時代までに建てられた古屋が立ち並び、宿場町の雰囲気を楽しむことができます。
天然温泉をお手頃で楽しめる白鳥の湯は、肌がつるすべ、ポカポカ温まり、本当によい温泉です。地元の方々に愛されているのが分かります。
前泊して朝から宿場町を散策。道の駅に戻ってグルメを堪能。まだまだ時間はお昼を過ぎたばかり。車中泊の魅力は一日たっぷり現地で時間を使えることと、混雑の時間をずらして観光や食事を楽しめること。まだまだ車中泊旅は続きます。さて、次はどこへ行こうかなぁ~。。