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天下分け目の合戦地「関ケ原」~歴史が動いた古戦場まちをぶらり散策 <岐阜県・関ケ原町>

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天下分け目の大合戦「関ケ原の戦い」。

今から400年以上前に東軍)徳川家康と(西軍)石田三成による激しい戦いが繰り広げられ、勝利した徳川家康により、戦国時代の終焉、その後の江戸幕府・天下泰平につながる歴史を動かした合戦です。

 

古戦場跡は今でも岐阜県・関ケ原町に多く点在し、歴史の地をもとめて観光客が訪れる人気スポットになっています。関ケ原駅(JR東海・東海道本線)を利用し、一日かけて主要なスポットを巡ることも可能です。

 

今回は歴史を動かした地、関ケ原町の古戦場跡や、廃校を利用した交流館などをぶらり散策してみたので紹介したいと思います。

 

 

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関ケ原の戦いって何?

関ケ原の戦いは今から400年以上前の戦国時代末期、1600年にあった徳川家康、石田三成による天下分け目の大合戦です。この戦いに勝利した徳川家康により江戸幕府が始まり、その後の200年以上続く、天下泰平の世につながっています。

 

戦いは朝の8時過ぎに、松平・井伊隊(東軍)が先鋒・福島隊(東軍)を出し抜いて宇喜多隊(西軍)へ発砲し戦いの火蓋が切られました。

 

戦いが有利とされる鳥が羽を広げたようなかたちの「鶴翼の陣」をとった石田軍が当初は優勢でしたが、味方であった小早川秀秋が東軍に寝返り。一気に形勢逆転し、14時過ぎに東軍の大勝利で終わっています。

 

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関ケ原の戦い・開戦地

 

散策ルート

関ケ原駅を出発し、古戦場跡の史跡、交流館を散策します。

全行程で4.4km、55分ぐらいのコースでゆっくりのんびり歩いて巡ることができるかと思います。もちろん車でも回ることができ、駐車場で困ることもないかと思います。(ルート地図は徒歩のパターンで紹介)

 

 

古戦場跡をめぐる

関ケ原町には多くの古戦場跡があります。

その中で数か所を巡ってみたので紹介したいと思います。

 

開戦地・小西隊陣跡

西軍・宇喜多隊、小西隊の近くが開戦の地になります。

ここで激しい戦いがあったのが分からないぐらい、現在はのどかな田園風景が広がっています。

 

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開戦地

 

開戦地敷地内には小西隊の陣跡があります。

激しい戦いを繰り広げた武将・小西行長でしたが、小早川の寝返りにより西軍総崩れとなり敗走。その後捕らえられ、石田三成ともに京都の六条河原で処刑されています。熱心なキリシタンで自害はできなかったと言われています。

 

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小西行長・陣跡

 

島津義弘陣跡

戦国の雄・島津義弘は西軍でしたが、西軍敗退が続く中、一度は討死を覚悟するものの、甥に説得され、撤退を決めています。家康に雄姿を見せつけるべく、敵中へ突進し見事に切り抜け、今でも「敵中突破」として語り継がれています。

 

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島津義弘陣跡

 

笹尾山

西軍の大将・石田三成が布陣したのが笹尾山です。

小高い丘という感じで、頂上までは歩いて5~10分程度で到着します。遊歩道、階段、東屋などもあり、公園として整備されています。

 

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笹尾山

 

当時の布陣の様子を再現するため、防護柵や見張り台なども設置されています。見張り台からは戦場を一望でき、当時の激しい戦いが想像されます。

 

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防護柵

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見張り台

 

見張り台の所には説明用のパネルもあり、スイッチを押すと音声で解説してくれます。より当時の合戦のイメージが湧くかと思います。

 

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戦場を一望(見張り台より)

 

徳川家康最後陣跡

開戦当初、桃配山に布陣した家康ですが戦況把握のため、三成陣営の数百mのこの地に移動し全軍を指揮します。なかなか呼応しない松尾山に布陣する小早川秀秋に向け発砲し、その後の寝返りにつながったとも言われています。

 

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徳川家康最後陣地

 

東軍・徳川軍の大勝利で終わった関ケ原の戦い。

その後、この地で配下の武将の功績の証、敵軍の武将の首実検を家康自ら行ったとのことです。想像したらアカン!と思いつつも、今では考えられない、、凄い世の中、今の平和の大切さが身に沁みます。。

 

東軍の勝利のきっかけとなった小早川秀秋

その後どうなったのか気になったので調べてみました。

なんと!関ケ原の戦いのときは19歳!55万石の岡山藩主となったものの、21歳で急死。江戸幕府初の無嗣改易(跡継ぎなく改易)になっています。あまりの早死のため西軍・大谷吉継の怨念との噂もありましたが、実際は重度のアル中だったようです。

 

関ケ原の戦い、戦国武将のその後を調べてみると、戦国時代の頃とは違った発見があり、どんどん歴史の深さに興味が湧いてきます。いろいろな史跡をめぐってみたい気持ちにさせてくれます。

 

交流館をめぐる

関ケ原町にはいくつかの交流館があります。2か所ほど行ってみたので紹介したいと思います。

 

関ケ原駅前観光交流館「いざ!関ケ原」

JR「関ケ原駅」のすぐ目の前に交流館があります。

観光案内所や荷物ロッカー、レンタルサイクルなど、ここを拠点に各史跡をめぐるのに便利かと思います。

 

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関ケ原駅前観光交流館「いざ!関ケ原」

 

売店には今年の大河で話題の明智光秀関連、関ケ原の戦いの関連グッズ、特産品などたくさんのお土産が並べられています。

 

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交流館内 お土産ショップ

 

たくさんのお土産の中で選んだのは、枝豆の塩せんべい

枝豆好きなので発見した瞬間、迷わず購入しました。食感はサクサクであっさりめの塩味ですが、枝豆の甘み、風味がしっかりと際立ち、味わいのあるせんべいです。マヨラーの方はマヨネーズを付けて食べるとかなり美味しいかと思います。

 

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枝豆の塩せんべい

 

◆施設情報

営業時間:9時~17時

定休日:火曜日(8月は無休)

駐車場:7台

電話:0584-43-1100

 

関ケ原笹尾山交流館

石田三成が布陣した笹尾山の近くにある交流館です。

観光案内、お土産、甲冑体験や食事処などを楽しむことができます。

 

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笹尾山交流館(旧関ケ原北小学校)

 

元々あった旧関ケ原北小学校の校舎をそのまま利用しており、中に入ると小学校の雰囲気が残っており、懐かしい気分にさせてくれます。写真は教室と廊下ですね。時計もそのままで時間も刻んでおり、ノスタルジック満載です。

 

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教室入口と廊下

 

教室に入ると関ケ原の戦いで武将が身に着けていた甲冑を再現して展示してあります。左から小早川秀秋、島津義久、大谷吉継、石田三成、徳川家康、(黒田長政)、(福島正則)と並んでいます。

関ケ原の戦いのときに身に着けていた兜ですが、実は右端の二人は以前に愛用の兜を交換しており、それを身に着けて関ケ原は戦ったそうです。かつて福島正則の愛用品だった鉄板が曲がったみたいな兜(一の谷の兜)を黒田長政が身に着けています。お互いを認め合って信頼していたんでしょうね。

 

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甲冑展示

 

交流館では甲冑体験もでき、なんと!一日、甲冑を着たまま関ケ原町の史跡を回ることができます。甲冑姿で食事もそのまま楽しめるそうで、甲冑姿で散策したら目立つこと間違いなしです!子供甲冑もあるので、家族みんなでいかがでしょうか?

(コロナの影響で当面は中止になっています)

 

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甲冑体験

 

館内には他にも、家紋スタンプや小学校で使っていた椅子に座って休憩、アンケートによるおすすめ史跡情報など、楽しさがたくさん詰まっています。関ケ原散策の際は、まずはここに立ち寄ることをおすすめします。

甲冑を着てみたかったなぁ~。着るなら井伊直政かなぁ。赤くてかっこいい!!

 

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アンケートによるおすすめ史跡スポット情報

小学生がアンケートを取り、関ケ原の戦いについてまとめています。あまりの詳しさと見やすさにびっくり!感動です!お立ち寄りの際は必見です!!

 

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左:家紋スタンプ / 右:休憩所の懐かしい小学校の椅子

 

◆施設情報

開館時間:(平日)10時~17時 / (土日祝)9時半~17時

定休日:火曜日(8月は無休)

    ※冬期(12月~2月)は不定休

入館料:無料

駐車場:あり

甲冑体験:侍大将:2,200円、足軽:1,650円

     こども甲冑:1,100円、プレミアム甲冑:5,500円~

電話:0584-43-1600

 

関ケ原古戦場記念館(20年秋オープン予定)

関ケ原駅の北側、町役場の近くに、関ケ原古戦場記念館が今年の秋にオープン予定です。大迫力のシアター映像や貴重な収蔵コレクションなど、関ケ原の戦いを思う存分、体験、知ることができる施設とのことです。

 

また関ケ原に来る際は、絶対行ってみたいと思います。

 

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中央が町役場、左奥が関ケ原古戦場記念館

 

まとめ

天下分け目の大合戦、関ケ原の戦いの舞台、関ケ原町の史跡や交流館をめぐる散策の旅をお届けしました。

 

開戦地や各武将隊の陣地跡などが多く点在し、戦国時代に思いを馳せながら史跡をめぐるのも楽しいかと思います。

今はコロナの影響で中止となっていますが、思い切って甲冑を着て関ケ原を歩いてみるも楽しいかと思います。集団だと良いですが、一人ではちょっと・・・でも少しの勇気があれば、恥ずかしくないです!・・・とはいうものの、自分はハートが弱いので、敷地内で散歩までが限界かと・・・。

 

戦国の世から泰平の世へ。

歴史が動いた関ケ原の戦いの舞台に飛び込んでみてはいかがでしょうか。

 

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