佐久島 西側→北側エリアをぐるっと散策し、最後は東側エリアになります。
東エリアは、木々が生い茂る自然豊かな「富士山」、海に浮かぶ小島「筒島」、「大島」があります。このエリアには民宿・旅館や食事処も多くあり、釣りや海水浴客などのレジャーの拠点にもなっています。
今回は東側エリアを2回に分け、前編ということでお届けしたいと思います。
神社仏閣を巡る
東エリアには神社やお寺が多くあります。佐久島の信仰の中心になっている「八劔神社」は約千年の歴史がある神社です。本殿の建立時期ですが、棟札などから江戸時代(寛永頃)ごろではないかと考えられています。毎年正月8日には「八日講」と呼ばれる、鬼と書かれた的を弓で射て邪気を払う神事が行われています。
佐久島 散策の旅がここまで無事に楽しめたことの感謝と、東エリアの散策が楽しく過ごせるようにお願いしました。
八劔神社のすぐ近くには、「阿弥陀寺」と「正念寺」があります。阿弥陀寺では島の猫に出合えました。島内の至る所で猫がのんびりしており、心癒される瞬間でもあります。島の決まりで餌を与えないように注意してください。
正念寺の本堂の縁側にアート作品である「海神さま(釣りの神様)」が座っています。釣りで佐久島に来ている方は、海神さまのお力で爆釣が期待できるかもしれません!
佐久島の富士山・浅間神社
東エリアにも集落を離れると木々が生い茂る自然豊かな場所があります。富士山と呼ばれる小高い山で、浅間神社もあります。日本一の富士山をイメージしますが、佐久島の山で一番高い山は秋葉山で約38mとのことです。
木々が生い茂る森の中には休憩するための椅子が置いてあったりします。竹林を眺めながら休憩するのもよいかと思います。しかし、やぶ蚊の大群に急襲される恐れがあるため、あまりお勧めはできず、、。
小石の美しい浜
森の中を海の方に抜けると、小石の美しい浜に到着します。波も穏やかで、岩場もあり、ゆっくりと浜を散歩したり、磯遊びすると楽しいかもしれません。
紫の砂浜
浅間神社からいったん東港に出て、南東の方へ行くと、佐久島恋愛スポットである「紫の砂浜」に到着します。砂の色が他と比べて確かに紫色に見えます。写真では分かりにくいですが、幻想的で恋人の浜と名付けられているのもうなずけます。
佐久島の秘密基地を発見!
紫の浜辺から南に歩くと、岬の先にアート作品である「佐久島の秘密基地 アポロ」があります。
階段で上がると、そこから遠く渥美半島を一望できます。中は狭いですが、ベンチと大きな窓、天井にはのぞき窓があります。ベンチに座ってのんびり海を見るには最高の場所です。佐久島に多々あるアート作品の中では一番のお気に入りです。建物内の感じが車中泊でのウェイク車内を連想してしまいました。子供のころから狭い所が好きなんです。
筒島・弁財天
東エリアの最南端に筒島・弁財天があります。少し急な階段を降り、筒島に通じる防波堤?みたいな橋を渡っていきます。ここから東港や遠く渥美半島を一望できます。岩のかたちが潜水艦に似ている男子岩(おんぞいわ)にも注目です。
弁財天には「願いの石の伝説」があります。むかしむかし、佐久島に住む病弱の娘が弁財天の綺麗な石を持ち帰ったところ、「石を戻しなさい」とお告げがあったそうです。病気が治るように願いながらお告げ通り石を戻すと、願いが叶いたちまち病気が治ったそうです。
この伝説が今でも「願い石奉納」というかたちで残っています。奉納料300円で石を箱から取り出し、願い事を石に書いて奉納します。
階段の先の鳥居をくぐると弁財天社に到着します。願い石奉納をされる方は、ここで石を入手し奉納します。
弁財天の奥に竹林の散策路があり、筒島をぐるっとまわってくることができます。散策しようと思いましたが、竹林と聞いて、「奴らが絶対、急襲してくる」と考え、断念しました。奴らとはやぶ蚊のことです。これまでに幾度となくやられており、戦意喪失している自分がいます。。
東港乗船場
筒島を出発し、東港乗船場に向かいます。乗船場は東港の漁協の隣にあります。東港から散策をする方は、この場所が拠点になるかと思います。乗船場の裏手にアート作品がありますので、忘れずに見に行きましょう。
建物内は広い待合室になっています。観光パンフレットやスタンプラリーの台紙なども置いてあります。弘法巡りをされる方限定で、日よけ傘と杖を無料で貸し出しています。東、西港、どちらで返却してもOKです。ただし、船内への持ち込みは禁止です。
舗装されていない山道でつまずいたり、足への負担を少しでも低減するため、杖が役立ってくれるかと思います。また、夏以外の季節でも予想以上に日差しが強いです。日よけ傘が強い日差しによる日焼けから守ってくれます。また、不意の顔への蜘蛛の巣アタックからも守ってくれます。
佐久島名物「大アサリ丼」を堪能
佐久島は海の幸が豊富で、新鮮な魚介類を堪能することができます。特に島の名物「大アサリ」を使った大アサリ丼は、食事処などで一年中、お手頃に楽しむことができます。
今回は民宿「ゆきや」さんの食堂で大アサリ丼を堪能しました。ゆきやさんは、東港乗船場を出てすぐの所にあります。お店の入り口にも大きく「おすすめ 島ごはん」のメニュー看板があるので、見落とすことはないかと思います。実際の料理の写真が載った看板はパンチ力ありますね。見ただけでお腹が空いて、気づいたらお店に入っていました。。
店内にはいると地元の方、近くで工事作業している方、観光客など、平日にも関わらず、多くのお客さんで賑わっていました。今回は佐久島の名物「大アサリ丼」を迷わず注文しました。値段が750円とお手軽なのも嬉しいです。
注文して待っていると、待望の大アサリ丼が到着しました!
大アサリ丼と漬物、赤だしの味噌汁が付いてきます。大アサリのフライが3つあり、とき卵と柔らかく煮込んだ玉ねぎ、そして甘辛い汁がたっぷりかかっています。大アサリが3つも入って、750円は本当にリーズナブルです。
大アサリのフライに甘辛い汁が染み込み、アサリの弾力と染み出す汁の旨味で、やみつきになるうまさです。また、汁がたっぷり入っており、お茶漬け感覚でサラサラとご飯が頂けてしまいます。箸が止まらず、気づいたら綺麗に完食。
「ごちそうさまでした!」
まとめ
佐久島の東エリア 前編をお届けしました。東エリアは集落内に神社やお寺、民宿、旅館などが多くあり、島の中心的なエリアと散策しながら感じました。郵便局やJAなども東エリアに存在します。
民宿「ゆきや」さんで食べた大アサリ丼は本当に美味しかったです。佐久島に来たら、名物「大アサリ丼」は外せません。色々な食事処で提供されていますので、食べ比べもしてみたいです。
次回は「佐久島 東エリア 後編」で、1日かけた佐久島の旅を終え、一色港に戻るまでをお届けしたいと思います。