前回の佐久島 西側エリアに続いて、今回は北側エリアの紹介になります。
佐久島のマップや公式サイトなどでは北側エリアという括りはありませんが、ブログでの記事の都合上、北側エリアと勝手に分けてしまいました。
北側エリアは森(原生林)に覆われた小高い山がいくつかあります。「大山」、「遠田山」、「秋葉山」があり、少し東側には「富士山」があります。いずれも標高35m前後で、森の中にハイキングロードや神社などがあります。
森の中には弘法大師の祠がいくつも点在しており、「佐久島弘法巡り」が有名です。スタンプラリーも実施しており、東西乗船場や弁天サロンでシートを入手できます。スタンプを集めながら、祠を巡るのも楽しいかと思います。
森の北側は海岸線沿いに道があり、潮風を浴び、景色を眺めながらの散策は最高です。レンタル自転車で爽快に風を切って走ることができる場所のひとつでもあります。
島の中で自然を満喫できる北側エリアを紹介していきたいと思います。
佐久島の森を散策する際の注意
乗船場の壁にも注意書きがありますが、森の中の草むらなどに入る際はマムシ、スズメバチに注意が必要とあります。滅多に出くわすことはないかもしれませんが、足元や周囲には十分注意が必要です。
また、今回の散策で一番悩まされたのが、「蜘蛛の巣」と「やぶ蚊」です。10月初旬でしたが、やぶ蚊の大群に襲われまくりました。「虫よけ」を事前に塗っておくことはもちろん、虫刺され用の薬を持参することを強くお勧めします。
あと、想像以上に日差しもきつく、気づいたら日焼けしてえらいことになりました。日よけクリームや帽子もしていったほうが無難です。道も舗装されておらず、歩きやすい服や杖もあると便利です。東港乗船場で日よけ傘と杖を借りることができます。(西港は未確認です)
長袖長ズボンに歩きやすい靴、帽子とできれば杖、虫よけ、虫刺され薬を持参すれば完璧です!
佐久島の森を散策する
西側エリアを散策し、フラワーロード→佐久島クラインガルテンから山の方に向かって歩いていきます。いきなり道が細くなり、山道になります。森の中には至る所に弘法大師の祠とスタンプ台があります。弘法巡りの際は、忘れずにスタンプをゲットしましょう!
白山神社
森の中を沿道のいくつかの祠を眺めながら進んで行くと、白山社とよばれる場所に到着します。鳥居をくぐると神社の建物があります。中秋の名月になると大漁、豊作祈願が昔より行われているそうです。
早速、お賽銭を準備してお参りしようとしていたところ、「ブーン」といやぁ~な音が。手元に目をやると、2匹のやぶ蚊が吸血真っ最中!!そこへ新たな蚊の大群が首元に!!「ギャー!」と叫んだかは定かでないですが、一目散に退散してしまいました。獲物に飢えている蚊の執念は恐るべし。森の中の神社はどこもですが、油断するとやぶ蚊の大群に襲われます。事前にお賽銭を準備し、賽銭箱へ投下したらすぐに立ち去らないと蚊の餌食になるので注意しましょう。かゆい!!
蜘蛛の巣を避けながら散策!
散策では、やぶ蚊以外に蜘蛛の巣に注意が必要です。とても立派で大きい蜘蛛の巣が、木の枝の間などに張り巡らされています。油断すると、蜘蛛の巣に顔面アタックで、これまた「ギャー!!」状態です。
とにかく枝葉が低くなっているところはかなりの確率で蜘蛛の巣レーダーがあるので、腰を落として確認しながら通過する必要があります。常に蜘蛛の巣のサーチに追われ、景色も落ち着いて見れません。。かわいそうですが、杖や棒を振りながら歩くと安心かと思います。蜘蛛も驚いて逃げていきます。
北のリボンとソテツ広場
海岸近くの島の北側中央あたりに、ソテツ広場があります。ソテツの木と東屋が南国の雰囲気を醸し出しています。同じ広場内に「北のリボン」という建造物があります。これもアート作品のひとつになっています。
滑り台になっており、上まで上がると、そこから三河湾を眺めることができます。
北のテーブル
ソテツ広場から東側に行くと、「北のテーブル」があり、草むらの中に、小さな半魚人のかたちをしたオブジェがあります。この半魚人のオブジェは島の中にいくつかあるので、探してみるのも楽しいかと思います。みつけると、「そこにも居たの!?」と驚きの発見があります。
ひだまり庵と王様の椅子
島の北東の森の中に「ひだまり庵」という小さな公園があります。タイル貼りの東屋や「王様の椅子」とよばれるアート作品があります。王様の椅子に座って景色を眺めていると、佐久島の王様になった気分を味わえます。一人で座っていると寂しいですが、、、。
秋葉神社
秋葉山の山頂に「秋葉神社」があります。小さな神社で、立派な石垣に囲まれた中にあります。原生林の中にポツンと佇んでおり、周りの風景含めとても神秘的です。心を落ち着かせ、拝もうとしたところ、、、また、彼らが急襲してきました。そう、やぶ蚊の大群です。おちついて参拝もできん!!


海岸線を散策する
島の北側の海岸線は、西港乗船場から高千谷と呼ばれる北東の端まで舗装された道路になっています。レンタル自転車で風を切り、景色を眺めながら疾走するには最高の場所です。本州の知多半島から一色、幡豆、西浦、蒲郡あたりまでを一望することができます。
与市の鼻
古来より半島や岬など、海に突き出た地形を「鼻」と呼んでおり、島の北東に位置するこの場所は「与市の鼻」と呼ばれています。さきほどの写真のように石畳が海の方に突き出ています。
北側エリアの海岸静沿いには、浸食されたような地形を広く見ることができます。
星を想う場所
島の北東の端に星を想う場所というところがあります。ここにもアート作品があり、浜辺で集めた星のかけらからなる小宇宙をイメージしているそうです。
この場所に、西側エリアにもあった「すわるとこプロジェクト」の椅子のひとつが置いてあります。椅子に座って眺める三河湾の景色は爽快で気持ちがいいです。ただし、この椅子、座面が斜めになっています。あまり長居には向いていないようです。
近くの場所では、波風で綺麗に浸食された岸壁をみることができます。段上に石畳が形成された美しい地形を見せてくれています。
まとめ
佐久島で自然豊かな北側エリアを紹介しました。多くの木々が生い茂った森の中は、弘法大師の祠、神社など神秘的な場所から、公園、アート作品など、昔と今が共存した雰囲気を感じ楽しむことができます。
蜘蛛の巣や、やぶ蚊の大群が気になりますが、天気の良い日などは、ハイキングロードを散策すると気分もいいですし、良い運動にもなりそうです。
海岸線の道路は、レンタル自転車で走るには最適な場所です。自転車を停めて、防波堤に座って、遠くの幡豆、蒲郡のまちをみながらゆっくりすると、心も体も癒されます。
佐久島に来た際には、ぜひ、北側エリアも散策し、佐久島の自然、歴史に触れてみるのもよいかと思います。
次回は「佐久島 東側エリア」を紹介したいと思います。