車中泊の旅を始めようと決心し、愛車ウェイクの購入を決めてからちょうど1年が経ちました。昨年に無事に車中泊デビューし、今年になりブログも始め、充実した車中泊&ブログライフを送っています。
車中泊を始めたきかっけは1冊の本であると以前の記事で紹介しましたが、実はもう一つの理由があります。それは、タイトルにもあるように、ギャンブルの呪縛から解放されたいという思いでもあります。
衝撃的なタイトルですが、ギャンブル中毒であったのは事実です。今回はギャンブルにのめり込んでいたときの話と、どのようにしてギャンブル中毒から脱出できたかをブログに綴りたいと思います。
脱出できたと書きましたが、完全には脱出できていません。呪縛からは解放されましたが、正直な所、うまく付き合っているというのが現状です。このことについても順を追って書いていきたいと思います。
※ギャンブル好きの方、関係者の方は気分を害されるかもしれませんがご容赦ください。
ギャンブルを始めたきっかけ
はまったギャンブルは「パチスロ」です。今から15年前ぐらいですが、当時30代前後だった自分は、それまでまったくパチスロなどのギャンブルはやったことがありませんでした。たまたま知り合いにスロット好きがいて、おもしろそうだからと行ってみたのがきっかけです。
当時は4号機全盛の時代で、「北斗の拳」、「吉宗」がホール(スロット屋さん)を席巻していました。テレビでもスロット女子やサラリーマン打ちという特集が組まれていたほど人気でした。
なぜ、人気があったかというと、射幸性が高いことにつきます。一度当たると、短時間で稼げていました。キャラクターも馴染み深く、パチスロで火が付いたと思いますが、アニメのリメーク映画やグッズ販売もありました。
そんな中、初めて行ったホールで、セオリー通りのビギナーズラックを引き当ててしまったのです。これがスロットにはまるきっかけになります。
頭の中はスロットのことでいっぱい
もともと熱しやすい性格でもあったため、1回の大当たりを経験してからは、頭の中はスロットのことでいっぱいでした。土日になると、良い台を取ろうと、早朝からの並び、開店とともに狙った台めがけてダッシュです。
ホールに行く前日の夜はワクワクがとまらず、イベントなどの日は少しでも先頭近くに並ぼうと早出対応です。開店してから閉店まで12時間以上、ぶっ通しで打ち続けて、また次の日も同じこと繰り返すという生活がしばらく続きました。
分かってはいるけどやめられない
こんなに頻繁に行くわけですから、当然、金銭面でも負担が増えます。投資(台に注ぎ込むお金)はそれなりに必要で、当たればよいですが、ホールも慈善事業ではないため、そう容易く当ててはくれません。
運よく設定の良い(当たりやすい)台に座れて、大当たりして儲かったとしても、次の日にはすってんてんになることもざらです。
一応、毎月決めた金額でやるようにしていましたが、パチスロ以外の趣味にかけるお金はどんどん少なくなっていきます。いつしか、趣味はパチスロオンリーになってしまいました。
負けたときはもうやめう・・・と思うのですが、次の日になると記憶はリセットされ、当たるかもしれない、、という根拠のない希望をもって、またホールに行ってしまうという状態で、まさに中毒状態です。
あのホール内の喧噪(けんそう)、当たった時の激しく点滅する光と大音量、コインが大量に排出され、ドル箱を重ねる、、この記憶が脳に焼き付き、いつしか、分かってはいるけど、体が言うことをきかなくなり、中毒状態に陥ってしまいました。
規制により射幸性が下がっても中毒は抜けず
2006年頃に、パチスロに規制が入り、4号機から5号機の時代になりました。出玉が抑えられ、短時間で一気にコインがでないようになりました。この時期にスロットを辞めた方が多かったようです。
自分もその時に辞めればよかったのですが、中毒継続中でした。また、スロット機器メーカーもアイデアを出し、一気には出ないが、時間をかければ結果的にたくさん出る機能(ARTなど)を搭載するようになりました。このおかげ?でスロットに飽きることはなく、辞めるまでには至りませんでした。
ギャンブル中毒時の心身状態
とにかく感情の起伏が激しかったと思います。勝った時は気分も高揚していますが、負けると常にイライラ状態です。かなり嫁さんにイライラをぶつけていたかもしれません。仕事でも気分が落ち込んで集中できなかったこともあったかと思います。
このままではいけないと思う気持ちと、このままでも大丈夫という思いが共存し、根拠もなく、自分を正当化し、肯定していたかと思います。ここまでくると、カウンセリングを受けた方がよいレベルだったかと思います。
40歳を迎えて心に芽生えた想い
30歳台は休日のほとんどはスロット三昧で過ごしました。40歳を迎え人生の折り返しをむかえたとき、ふと心の中にいくつかの思いが巡りました。
「本当にこのままでよいのか」、「もっと他に有意義で楽しいことがあって経験できていないのではないか」、「年を取った時に後悔しないか」、「今の自分を楽しんでいるか」、「家族をもっと大事にしているか」などです。
そこで、思い切って、
「よし!すぐには辞めれないけど頻度を落としていこう」と心に決め、ホールへ行く回数を減らしていくことにしました。自分の意志だけでは誘惑に負けそうなので、前日から予定を組み、家族とお出かけなど、変えられない予定を入れて対応しました。
もし、行きそうになったら注意してもらうようにもお願いしました。人によっては言われると中毒症状から激怒する人がいるみたいですが、自分は大丈夫でした。家族の協力はどうしても不可欠と実感しました。
また、これだけではまたホール通いが復活するとの思いから、何か趣味を見つけてやってみよう!初心者だからって躊躇せず、何かやってみよう!ということで、始めたのが車中泊の旅になります。
ギャンブルとの付き合い方の変化
趣味で車中泊を始めたことで、かなりギャンブルの呪縛から解き放たれた感はありますが、完全には抜けれておらず、今後も抜けきれないかと思っています。
脳が覚えたあの経験、快感はそう容易くなくなるものではありません。今でも、ホールの近くの新台や液晶モニタでの宣伝を見るとソワソワしてしまいます。こうなってしまった以上、ギャンブルとうまく付き合っていくしかありません。
最近はまたスロットの規制が変わり更に射幸性は低くなったようです。ホール側も客離れを食い止めるため、コインの低貸化も進んでいます。ギャンブルから本当の意味での遊戯に変わっているのかもしれません。
そのような環境変化もあり、あえて時間とお金を使うのがもったいないと思うようになりました。それでも行きたくなったら、もったいないと思うようにして自制しています。
もう半年以上行っていません!
自慢げに言うのが恥ずかしいですが、かれこれ半年以上は行かなくなりました。車中泊の旅や家族との時間を大切にすることが多くなり、自然と行かなくなりました。以前の中毒状態がうそのようです。
趣味の車中泊が楽しくてハマっていること、家族と食事をしたり、遊びにいったりすること、行ったことがない所へ行って新たな発見をすること、趣味を増やそうかなぁと思っていること、色々あって、そっちが忙しくて、スロットどころではないのが現状です。
ソロキャンプもやってみたいし、トレッキングもしてみたい、、本当にやりたいことが湧いてきています。早いうちに、チャレンジしてみたいと思っています。
さいごに
約10年間続いた中毒が嘘のように落ち着き、今は車中泊や家族との旅行など、充実した生活を送ることができています。
完全に中毒自体は消えておらず、時々、行きたいなぁと思うこともあります。もしかすると行くかもしれません。それは仕方が無いです。脳に刻まれた快楽の記憶はそう容易く抜けきれるものではありません。うまく付き合うしかありません。
幸いにも車中泊という趣味を見つけ、またブログにも出会えて、スロットをやろうとは今のところ、思って行くことはなくなりました。車中泊とブログのおかげと感謝しています。
これからも趣味の車中泊や他の趣味をもっと楽しんでいくため、ギャンブルとは距離をおいて上手く付き合っていこうと思っています。
最後ですが、自宅にあったパチスロ機です。当時のハマりっぷりが伺えます。。。