以前に高齢者の運転による交通事故について思うことを書きましたが、今回、嫁さんの母親が運転免許更新のタイミングで免許証返納を決断し返納しました。
今回は免許返納と高齢の親を持つ家族の立場で、免許返納に対する思いを書いていきたいと思います。
免許返納に至るきっかけ
嫁さんの母親ですが、年齢はもうすぐ75歳です。普段から車を使うことはなく、もっぱら原付で買い物に行ったりしていました。
数年前より体調も悪くなり、また原付の調子も悪くなったことから最近ではまったく乗らなくなりました。原付自体も手放し、乗る機会も全くない状態でした。
そのような状況もあり、免許証の更新が届いた際に家族から「乗る機会もないし、乗ったら危ないから返納したらどう?」という流れで、本人も決断し返納に至りました。
免許返納の手続き
免許更新の案内はがきを持参し警察に行くと、15分ぐらいであっという間に手続きは終わりました。免許返納に伴い、代わりに運転経歴証明書を貰えますが、後日の受け取りになります。
あまりにあっけなく手続きが終わったのと、長年所有していた免許証がなくなったので、本人は「なんか寂しいねぇ~」という気持ちだったようです。
免許返納後の生活
免許証を返納しましたが、足腰がもともと悪かったこともあり、買い物などは介護ヘルパーさんに定期的にお願いしています。住んでいる場所がかなりの田舎で車がないと本当に不便な場所なため、ヘルパーさんの援助には大変感謝しています。
時々、嫁さんが実家に帰り、手伝ったりして不自由なく過ごせています。
高齢者の免許返納にあたっては、家族や地域の協力が不可欠かと思います。
<参考>免許返納 支援サポートについて
現役で運転している父親
嫁さんの母親は以前から車は運転していなかったため、返納に関してはハードルが低かったかと思いますが、現役で運転している親族へはなかなか返納についての話がしづらいのが現状です。
自分の父親は現役で車を運転しており、実家に帰った際は助手席に乗って、運転をチェックしていますが、まだまだ認識能力もあり、安全運転に努めています。
しかし、いつかは体が不自由になり、運転に支障がでるかと思います。本人もそのことは十分理解しており、その時が来たら返納すると言ってくれています。父の日という訳ではありませんが、ドライブレコーダーをプレゼントしました。
「もし危ない運転してたら、動画を見せるから覚悟ね!」と言ったら「その時は返納するよ!」と言っているので、家族間のコミュニケーションは今のところ問題なさそうです。
将来の返納に向けては、家族間での日頃からのコミュニケーションが重要かと思います。
まとめ
高齢者の運転による交通事故が増える中で、親が高齢になってくる家族にとっては、他人事ではなく、真剣に考えていかないといけない課題になってきました。
今回、嫁さんの母親が免許返納しましたが、地域や家族の協力がないと、高齢者の生活に支障がでるし、返納が進まないように思います。
家族としてのサポートだけでは足りない部分については、今後、地域での行政サポートが充実していくことを切に願っています。