道の駅「飯高駅」で車中泊での朝を迎え、2日目はひたすら紀伊半島の東海岸を南下し、世界遺産「熊野古道」を巡り、那智勝浦に向かいます。
飯高駅の朝晩が予想以上に寒かったため、朝5時には起床してしまいました。周りには車中泊らしき車が7台ほど停まっており、起きているのは自分ぐらいでした。
道の駅「紀伊長島マンボウ」
道の駅を出発し、紀伊半島の東海岸を南下すべく、国道42号線を目指します。42号線に入り、しばらく走ると、道の駅「紀伊長島マンボウ」に到着します。
ここの道の駅は駐車場が2ヶ所あり、普通車と大型車のスペースが分かれています。大型車のスペースにも一部普通車用のスペースがあり、ちょうどトイレの近くになりますので、車中泊スペースとして良いかと思います。
とりあえず売店に入り、この地域では有名な「大内山牛乳」を購入しました。道の駅内には池があり、遊歩道もあります。その場所で朝一番の牛乳をいっきに飲み干しました。うまーい!!!
紀伊長島あたりではマンボウを食べる習慣があるそうで、道の駅でもマンボウの切り身などが売っていました。気になる方は立ち寄った際にぜひ購入してみてください。自分はまだ食べたことがありません。
熊野古道「馬越峠(まごせとうげ)」
道の駅を出発し、しばらく42号線を走ると次の道の駅「海山」に到着します。近くには世界遺産で有名な熊野古道の一つ、「馬越峠」の登り口があります。登り口近くに駐車スペースがあり空いていればラッキーです。一般的には道の駅に駐車し、登り口まで歩くことになります。
馬越峠は石畳の階段が続き、登り降りもあまり急ではないため、初心者向きかと思います。ゆっくり自然を眺めながら登っていくことをお勧めします。
しばらく登っていくと休憩所があり、そこがいったんゴールになります。そこから道が2つに分かれており、下山し尾鷲神社に向かう道と、天狗倉山(てんぐらさん)を登る道になります。
体力に自信のある方は天狗倉山にぜひ登ってください。今までの緩やかな石畳と違って、急に傾斜のある山道になります。段差もきつく足腰にはかなりハードですが、がんばって登りきるとすばらしいプレゼントが待っています。
頂上まで登りきると一面視界が開け、眼下に尾鷲のまちを一望できます。がんばって登ってきた甲斐があり、疲れもどこかに飛んでいくようです。本当にすばらしい景色です。ぜひ、頑張って天狗倉山の頂上を目指してください。
熊野古道センター
馬越峠から車に戻り、42号線をさらに南下し、尾鷲市にある「熊野古道センター」に向かいます。熊野古道センターは比較的新しい施設で、地元のヒノキの木を使って建てられています。
熊野古道センターは高台に建てられており、そこからの景色もお勧めです。テレビでの尾鷲市内の中継では火力発電所の鉄塔がよく映るため、勝手にまちのシンボルと思い込んでいます。ここから見える山が天狗倉山です。
熊野古道センターは2棟あり、向かって右が熊野古道を紹介する展示エリア、左が交流エリアとなっています。まずは右の展示エリアに向かいます。
展示エリアは入館無料で、熊野古道の歴史、自然などをパネルやミニチュア、当時の生活品などで紹介しています。説明員の方もいらっしゃるので、もっと熊野古道を知りたいという方は、声をかけてみるとよいかと思います。
色々とみているうちにお昼になったため、「おわせお魚いちば おとと」に向かいます。ここは名前の通り鮮魚やお土産を販売しており、休日になると観光バスで大変賑わいます。食堂もあり、好きなものを取っていくスタイルです。こちらも大変人気があり、行列ができていたため、諦めて売店で寿司を買って車で食べることにしました。
マグロが好きなので迷わずこれをチョイスしました。写真で見てわかるように脂がのっており、甘みが感じられ、とろけるような感じでした。今まで食べたマグロでも1,2位を争うぐらい美味しかったです。これで税込み1,580円はお値打ちかと思います。
鬼ヶ城
尾鷲を出発し熊野へ向かいます。ここ10年ぐらいで自動車専用道が整備され、熊野まで時間的に近くなりました。今でも紀伊半島をぐるっと道路整備中で、ますます便利になっていくかと思います。
熊野に入り海沿いを走っていくと「鬼が城」があります。ここは海岸の岩が波や風で長年をかけて削られ、自然の力を間近で感じられる観光スポットです。荒々しい岸壁には遊歩道がありますが、ほんの少し勇気が必要なそんな感じです。
鬼ヶ城センターの施設内にはお土産屋と食事処、軽食売店があります。売店で売っている「新姫ソフト」が地元特産品の柑橘類「新姫」を使っているということで食べてみました。
ほどよい酸味と甘さでしつこさがなく、散策での疲れを癒してくれます。
熊野速玉大社
和歌山県に入り新宮市にある「熊野速玉大社」に向かいます。美しい朱色の拝殿でこれからの旅の無事を祈りました。
熊野の郷(天然温泉)で1日の疲れを癒す
今日も1日無事に全工程が終わり、入浴のため「熊野の郷(天然温泉)」に向かいます。那智勝浦まで車を走らせ、那智の滝に向かう途中に施設があります。
2階建てで1階はかまぼこを中心としたお土産屋で2階が温泉入浴施設になります。内湯と露天風呂の2種類あります。温泉は無色透明で肌がすべすべする感覚です。体の芯までよく温まります。
那智勝浦漁港緑地公園で車中泊
今晩は那智勝浦漁港緑地公園で車中泊します。公園ですが海に突き出た埠頭で、駐車スペースがたくさんあり、車中泊場所を選ぶのは困らないかと思います。今回は車中泊の車は少なかったですが、あまりの人気で満車で停めれなくなることもあるようです。
釣り人も多く、夜釣りやそのまま車中泊し、また1日釣りを楽しむという方も多いようです。埠頭のため、船も数隻、停泊していました。
公園に入る際に、入り口に「関係者以外は駐車禁止」と看板があり、入っちゃダメなの?と思ってしまうかもしれませんが、これは入り口近くのエリアだけで、更に奥の公園の敷地は関係ないため入ってもOKです。少し紛らわしいですね。
とりあえず先端に近いところを車中泊場所と決めました。埠頭からは那智勝浦漁港やホテル「浦島」の灯りが見えます。しかし、ホテル浦島ですが本館が耐震工事中で営業していないため暗かったです。
ホテル「浦島」は日帰り入浴も可能で、5種類の温泉を楽しむことができます。特に洞窟風呂は目の前がすぐ海の所に洞窟を掘って作られており、波の打ち付ける迫力と洞ぞの雰囲気を楽しめます。温泉は乳白色でこれぞ温泉!という感じす。
浦島への行き方ですが、連絡船で向かいます。車ではいけません(近くまで行けますが入れません)。車中泊場所の公園の近くに乗船所がありますので連絡船にのればOKです。浦島を利用するお客さん専用の連絡船になります(無料)。
2日目も無事、車中泊の旅を終えました。おやすみなさい。。